『115話 勇者オリオン 視点』
『115話 勇者オリオン 視点』
ちくしょうー、大神官リアンがオリオンの破滅の団から出ていった。
将来は俺の女になる予定だったのに、しかもロメーロの所を探しているらしいから、余計に腹がたつオリオン。
ロメーロを追放してから、悪いことが続くよな。
リアンはロメーロがいたから、俺たちは強かったのだと言っているが、ロメーロがそんなに凄えなんて思ったこともないし、知らない。
賢者ボーデンだって知らないと言っていたからな。
ただ今の俺の置かれた状況は深刻である。
それはギルドからの依頼を失敗しているのであり、それもSランクとかでなく低いランクの依頼だった。
絶対にありえない!
俺が失敗するなんて。
そんな低いランクのを失敗していたら、ギルドからSランクの降格もあり得るわけだ。
すでにギルドからは疑われている。
周囲からもなぜ失敗したのかと噂もされているらしい。
追放したロメーロが関係しているとの噂も流れてしまい、大神官リアンがいないと余計に怪しまれるよなとオリオンは考えていた。
ロメーロがカイザール国に行ったのはオリオンの耳にも入ったことで、
「ロメーロがカイザール国に行ったらしいぜ」
「あいつはカイザール国で、王都付近のダンジョンに行って、なんとグールマスターやオークジェネラルらを倒したとかだ。まさかだ。あの器用貧乏スキルしかないロメーロにグールマスターとオークキングを倒すのは不可能だ。オリオンもそう思うだろ」
「当たり前だ。グールマスターは、俺らが倒せるかわからないと思われた魔物だぞ。そこにオークキング、オークジェネラルがいたら、とてつもなく強力な相手だぜ。勇者の俺でも、今は戦いたくない相手となる」
「でもロメーロは勝ったて、噂がエピック国にまで流れてきたのは、他の冒険者からも言っていた。こうなると俺らの立場が危ない」
「大丈夫だ、ボーデン。今までも俺らは危機を乗り越えてきただろ。また乗り越えていけるさ
」
オリオンは疑心暗鬼になっているボーデンを勇気づけた。
そうしないとパーティーが崩壊してしまうと思った。




