『14 オークキング』
『14 オークキング』
見た目はオークだ。
まあオークの仲間だからオークなのは当たり前かと思うが、こうもオークばかり来られると、キツイな。
見た目が好きではないし、巨大だしな。
別にキツイなと言う意味は、オークに負けると言う意味ではなく、暑苦しい意味だ。
獣臭いし、圧迫感はハンパない。
神眼鑑定してみるとご覧のありさまだ。
名前 オーク
レベル 158
体力 740
魔力 0
攻撃力 854
防御力 873
素早さ 446
スキル 粉砕、暴食
レベル158のオークが10匹いて、
名前 オークダーク
レベル 308
体力 1940
魔力 0
攻撃力 1554
防御力 1473
素早さ 546
スキル 粉砕、暴食
レベル308のオークダークが5匹いて、
名前 オークジェネラル
レベル 776
体力 5440
魔力 0
攻撃力 4785
防御力 3344
素早さ 643
スキル 粉砕、暴食
レベル776のオークジェネラルが3匹か。
暑苦しいたらありゃしない。
真夏の炎天下の方がまだ増しだ。
ただ凄いメンバーを集めたものだなと感心してしまう圧巻の顔ぶれだった。
この顔ぶれが王都に現れたらどうなるかと想像すると、国王騎士団の部隊も全滅するレベルの集まりだな。
国家の戦力と十分に戦えるし、騎士団だけでなく冒険者パーティーでも、圧倒的に負けるだろう。
何と言ってもAランク冒険者のイカットが一撃で死んでいるからな。
この集団だけで王都は潰れるのは想像できる。
もし俺がこのダンジョンに来なかったら、王都は壊滅だったか。
だがまだこいつらが何を考えているかはわからないのであって、王都に攻めるのかすら判明していないし、しかもこいつらはまだ黒幕ですらない。
奥にもっと強力なのが潜んでいるのだからな。
全方位結界スキルにヒビを入れた魔物はこいつらオークではなくて、別の奴だ。
つまりはこいつら、王都を潰せるクラスではないのが、奥にいるのだ。
「仲間がずいぶんといるのだな。俺は友達いないから、ちょっとうらましい」
「あはははは、余裕はなくなるぞ、冒険者よ、これだけのオークを前に生き残れる冒険者などいなかった。どんな冒険者も生きて帰れないぞ!」
「悪いな俺は違うからな」
「違う?」
「ああ、そのままの意味だ。他の冒険者とは違う。Aランク冒険者とかと一緒にしたのなら、お前らは勘違いしている。Aを超えたSランクのさらに上のランクて言えば伝わるか」
この説明で理解できる脳みそがあるとは思っていないが、忠告する。
「わけのわからぬ奴ですぜ、キング!」
「キングの腕を切った奴は、必ず殺せ!」
「おおおおおお! 殺せ殺せ殺せ!!!!」
俺の忠告を無視したのはオークだ。
奴らは人の意見を聞く耳は、そもそもないからで、完全に俺の話を無視した。
あるのは自分の欲望だけ。
剣をまた切るしかないな。
あまり切りたくないのは、獣臭いからだが。
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