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『110』

『110』



「ロメーロ、集めた。これで全員だ。ただ、基本的な質問である、なぜ移動できるのだ、こんな人数を」


「瞬間移動スキルの詳細な内容は俺にもわからない。魔法なら魔法術式があるとして、複雑な術式により火、水、土、風といった属性を詠唱したりできるのに、スキルには術式がない。魔法陣もない、わかるなら俺に教えてくれ」


「わかるか! 普通のスキルならともかく、ロメーロの規格外のスキルを説明できる人は存在しない!」


「わかったアスティ、それでは移動する。器用富豪スキル、瞬間移動、王都へ」


「みんな、来るぞ!」


「しっかりみんなで掴まれ、行方不明になっても知らないからな」




『器用貧乏』早歩き Fランク

『器用富豪』瞬間移動 SSSランク






 俺の瞬間移動スキルは、どこかに一人だけ吹き飛ぶことはないのだが、みんな理解できないスキルなため、不安から手をつなぐ者、抱き合う者もいた。


 行き先は最初に瞬間移動してきたカイザール国王都だ。

 すでに行ったこともあるから、問題はなく、例によって瞬間で移動した。

 カイザール国、王都の何もないところを選んで到着。

 約600人を移動させたので、疲労はあった。


「アスカ、到着した」


「わぁっ、ほんの一瞬だ、何度しても驚きます!」


「俺もだ、そのうち慣れるさ」


 アスカはまだ慣れていなかったが、アスティとその冒険者らの反応はもっとひどかった。


「ああああああああああああ、生きている、良かったあああああ」


「王都だ、王都に、生きて到着したあああああああ!」


 冒険者らはひどく怯えているので、俺はどう声をかけていいかわからないでいた。

 まあ全員到着したのならそれでいいし、深く考えないでいよう。


「ほほほほほ、本当に王都ですかここは、信じられません」


「ナミュール王女、大丈夫よ王都ですから」


 王女は完全に取り乱していた。

 理解できない模様。

 ところで古城は救えたのはいいが、問題は王都についてこれからだ。


 どうして古城が狙われたのか。

 王都の近くの森でグールマスターとオークキングがいたこととも繋がっているのは王都は知っているのかと言えば、疑問だな。


 魔王が活動しているのは、ほぼ確実だ。

 イフリートスが魔王のことを話していて、俺のことを魔王に報告すると話していたからだ。

 伝える前に殺しておいたから、伝わらないとは思うが、今後にもまだ危険はあるだろう。

 

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