『105』
『105』
「私もご一緒に」
「ライネ姫もか。最初からこうするなら、言ってくれたら良かったのだが」
ライネ姫は俺とアスカをこの温泉施設に招待したのだから、その時点でわかっていたはずだ。
ライネ姫がした結果だろう。
店主だけの判断でここまではできないと思う。
ただ俺の考えが定まらないのは、目の前にアスカとナミュール王女、ライネ姫とコンチェル店主が裸でいるからだった。
思考が停止した感じだ。
しかもナミュール王女、ライネ姫ともアスカと比較しても劣らない、胸が大きかった。
そしてやけに俺に密着してくる。
「私からのお礼です。古城の街を救ってくれた人ですから、この程度のことは当然ですわ」
「当然か」
当然ではないとは思うが、ライネ姫の中では当然らしい。
「我が国を救いいただき、本当に助かりました。ロメーロはカイザール国にいたのですか」
「俺はオリオンの破滅の団にいた。カイザール国には最近来たばかりだ。それまではエピック国にいた」
「えええ! 破滅の団にいたのですか。だから強いのも納得します。カイザール国でもオリオンの破滅の団は有名ですので」
カイザール国では有名と王女がいうのだから王都でも有名となる。
「ロメーロが古城に来たのは、最高に幸運でした。父にはロメーロのことは伝えます」
「言っておきますがロメーロ様は私と婚約していますので」
「ええ! 婚約ですか」
「婚約となると、エルフ国の皇女ですからロメーロは国王」
「いや、俺は婚約はしてないというか、国王にはならないよ」
アスカがナミュール王女らに婚約の話をすると、俺が国王になるとなった。
アスカはナミュール王女にも対抗心を出してきて困ったものだ。
「私と結婚すれば、カイザール国の国王ですが」
「やらないってば」
今度はカイザール国の国王か。
どっちも大国の国王だな。
丁重に断る。
しかも混浴に入っている状態で話す内容ではないだろう。
俺はゆったりと湯を楽しみたかったのだが、そうもいかない。
温泉では4人の女と混浴した。
コンチェル店主までも来たのは意外だたが、背中を流しましょうかとかあり、洗ってもらった。
これは特別なことで、普段はお客にはしないとのこと。
普段からしていたら問題だろうなと思うけど、ありがたく流してもらった。
混浴風呂は出た。
「体が暖かいですね」
「うん、湯上りは最高です」
「ライネ姫、まだお礼はあるのかい?」
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