『103』
『103』
料理店での食事はとても良かった。
贅沢な料理だった。
店主に美味しいと伝えておくのは忘れないでおく。
「料理は楽しめた。次もあるのですか?」
「あります、アスカ皇女にも満足してもらえると思う。こちらです」
ライネ姫にまたも案内される。
料理店から移動する。
徒歩での移動。
到着したのは料理店とは違う建物だった。
大きな建物だった。
ここは何だろうか?
やや独特のに匂いがする。
「なんだろうか?」
「ロメーロはわかりませんか、ここは街でも人気の温泉施設です」
「温泉?」
温泉だった。
この鉱物の匂いは温泉だったか。
「私は温泉好きです。ロメーロ様、嬉しいわ!」
「良かったな。疲れもあるし、俺もゆっくりと湯につかりたい」
「良かった、ロメーロとアスカが温泉好きで。それでは入りましょう」
温泉の施設に入った。
お客はいないようだが、人気ないのかな。
普通ならこれだけの立派な建物の店なら、お客でいっぱいだろうに。
不思議だった。
料理店と同じく店主がやってきた。
店主は女性だった。
「ライネ様、ナミュール王女様、今日はよろしくお願いいたします」
「ええ、今日は私の大事なお客様がいます。ロメーロとアスカ皇女。温泉に入りますから」
「イフリートスを討伐されたお方と聞いております。今日は楽しんでください。私はコンチェル。店内を案内しますので」
「よろしく」
「よろしくです、コンチェル」
店主の女性はコンチェルと言った。
綺麗な女性で、俺達を案内する。
そこで俺は疑問点を聞いてみる。
「あの、俺達以外にお客の姿が見えないですが、どうしたですか?」
「はい、今日はお客様は来ません。討伐後もお客様は今日は来なくて貸し切り状態にしました。ライネ様の大事なお客様ですので、貸し切りがいいでしょう」
「貸し切りですか」
「わああ、嬉しい貸し切り。ゆったりとできる」
「アスカ皇女は温泉好きみたいで、連れてきて正解でした」
アスカは貸し切りと聞いて喜んでいた。
ライラック伯爵の財力があるなら、貸し切りも簡単だろう。
この温泉も伯爵の所有だろうしな。
湯の入口に案内される。
当然だが男湯と女湯に別れている。
俺は男湯で、アスカたちは女湯だ。
俺の一人独占だな。
一人独占も悪くはないか。
始めただな、広い温泉を俺が独占て。 まあ、ライネ姫が楽しんでといってくれているので、有難く湯を楽しもう。
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