プロローグ
今回から小説投稿を始めます。
2日に一回の投稿になる.....予定です。
文章中でわからない箇所があれば、感想などで教えてくださると幸いです。
「『ふはははは!全然効かないよ!!僕はこの世界の『管理者』!よって我を倒すことは出来ぬのだ!』」
......核撃魔法ですら効かないとは。見通しが甘かったということが嫌というほど突きつけられる。
先程まで大勢いた仲間も、一人を除いて全員命を落とした。
「創星、キミは逃げるんだ!こいつは今のボク達に敵う相手じゃない!君が生きてさえいればまだ反撃の兆しはある!
......ボクの力だったらこの異空間から外に転移させられる!
......ボクもすぐに追いかける。だから、逃げるよ!」
そう、月夜 瑠璃が俺に向けて提案してくる。
「駄目だ。そんなこと言って、君はここに残るつもりだろう?何年一緒に戦ったと思ってるんだ。
......俺も最後まで、一緒に戦わせてくれよ」
フェアヴァルターが俺達を逃さないように厳重に結界を張っているこの空間から、俺を転移させるのにどれほど消耗するだろうか。
しかも二人なんて絶対に無理だろう。
「う、うぐっ......はぁ。キミは、本当に強情なやつだな。
......いいよ。地獄の底までお供してあげるよ!」
「『ふはははは!来い!捻り潰してやるよ!』」
——あぁ。楽しい。君と戦った日々は、とても楽しかった。
こんな......明らかに無謀なのに。
何故か、心の底から楽しいと思えた。
しかし、そんな時間は長くは続かなかった。
当たり前だ。戦いは、どちらか一方が負けたら終わる。
そして当然のことだが......負けたのは俺達だった。
「『書き換え』っ!」
俺はフェアヴァルターの存在を無に書き換えようとした。
「『効かぬな!重力増加·大』!」
「ぐっ......ぐあぁっ!!」
「創星!!」
「かっ......『書き換え』!」
俺は自分の状態、座標を書き換え、フェアヴァルターの目の前に転移する。
「『むっ!?』」
「『書き換え』っ!!」
「『だから効かぬと――』」
......俺は油断しきっているフェアヴァルターに向けて全身全霊をかけた攻撃を放つ。
「『――管理者権限·コード3924 削除』!!」
俺はフェアヴァルターの存在を削除しようとした。
「『なっ......ぐあああああ!!
......ま、まさか貴様が......!!そこまで......!!』」
そしてフェアヴァルターは体の端から塵になっていく。
これなら、倒せるだろう。
そう思ったときだった。
「創星!駄目だ!そいつにはそれ程度では――」
「『――そこまで馬鹿だったとは。』」
「な、んだと......?効いてない、のか?」
「『つい先程言ったではないか。我はこの世界の『管理者』。何故貴様程度が。この我を。削除することができると思ったのだ?』」
く、くそっ。
ここまでやって無理なんて......!!
「創星!下がって!」
「!」
「『ふむ......避けるか。小賢しい』」
そして先程まで俺がいた空間が、丸々削除された。
あのままあそこにいれば、俺は自分が死んだことさえ気づかずに死んでいただろう。
「ボクに考えがある。一度だけだけど、フェアヴァルターだとしても消せる技がある」
「なんだと?......だが、それほどまでの技......代償が......」
「どうせこのままここにいてもボク達は死ぬ。
なら、たとえ死にそうなくらいの代償だとしても、払わないと未来は見えてこないよ!」
死にそうなくらい、と言っているが、明らかに無茶だ。俺だって今の技でほぼほぼ攻撃ができなくなったってのに。
下手すれば......いや、確実に死ぬ。
「......すまないっ!!」
「なんでキミが謝るのさ。僕が自分から決めたことだよ。
――さあ、やろうか。ラス。
『――準備は、出来ておるぞ。』
......ありがとう。
『管理者権限。ID:**.**.*********。コード8932。世界管理者からの管理者権限剥奪。』」
「『なっ、なんだと!?』」
「『管理者権限。コード04、魔法。ID.**.**.********* 1。発動。
《太陽神の檻》』」
そしてフェアヴァルターを朱い炎が包む。
「『ぐっ、ぐああああ!!!!
......こ、こんなところで......消えるわけには......』」
「『対象ID......不明。座標により代用。
コード49。消去』」
「『消えるわけには......いかぬのだぁ!!!!』」
フェアヴァルターは朱い炎を振り払った。
しかし、その瞬間にフェアヴァルターが居た空間は消え去った。
「勝った......のか?」
「はあはあ......ぐふっ......それでなきゃ......困るよ......」
辺りは、何事もなかったかのように静まり返っている。
......そう。何事もなかったかのように。
先ほどまでここで起きた激戦の余波も、何事もなかったかのように消え去っている。
「なんだ......?これは......!何が起きてる!!」
「これは......まさか......時間軸が、巻き戻された?」
「『せーいかーい!』」
「「!?」」
「『危なかったよ......僕のIDをそのまま消されてたら対処のしようがなかった。
だけど、君たちはそうしなかった。僕をあの座標から動かさないようにかな。≪太陽神の檻≫であの場所に拘束しようとしたんでしょ?
だけど、僕は、座標を移動した。本当にぎりぎりだったけどね。
管理者権限も剝奪されちゃってたし。だけどねぇ......甘い。甘いよ、君たちは。本当に甘い』」
「なんだと?」
「『この世界の管理者権限を剥奪しても、僕が創り出したこの空間の管理者権限までは完全には剥奪できなかったでしょ?だってある程度切り離されてるんだもん。この空間は』」
「......」
「『だけど、今の僕ではここから管理者権限を君から取り返すことはできないんだよ......』」
「なんだって?」
「『――なら、奪えばいい。君達の魂から直接ね』」
「なっ!!」
「『死ね』」
あれは......なんだ?認識ができない......!?
「ぐあああああ!!」
「瑠璃!!」
「......ぐふっ......すまないね......やっぱり、ボクは......かなわなかった......
............ボクはね、君のことは割と嫌いじゃなかったよ。異性として好んでいたとも思う」
「何言ってるんだよ......こんな時に......」
「ははっ......そうだな。
今更言うなんて......ボクは本当に......
......ごめんね創星。君を逃がすことさえ、出来なかったよ」
「瑠璃......」
「......そんな、泣きそうな顔しないでよ。
先に待ってる......とでも言えばいいかな?
できれば、あと50年くらいは来ないでほしいけど......この状況じゃ、無理かなぁ......」
「瑠璃......瑠璃ー--!!!!」
「『まずは君から管理者権限を奪わせてもらうよ。君から奪った管理者権限があればそいつからも権限を奪えるだろうからね』」
ぐっ......意識が......遠のく......!
......だがその時意識を失う瞬間、頭の片隅で、こんな言葉を聞いた気がした。
『......か――のアク――スを確――。
個――――:天――――星 の|魂――保――――《――――ルプロ――――ト》を解――――――す。
――――名:――宙 創――の――――与さ――――――式、《時――――回――》を起――――――す。
巻き戻される時間は、20年です』
本作を読んでくださり、ありがとうございます!
少しでも、
「面白い!」
「続き早く書け!」
「文字通り最初からクライマックスで草」
と思って下さった方は、下の☆☆☆☆☆を★★★★★に変えてくださると幸いです!
それだけで私のやる気はどしどし湧いてきますので!!
......皆さんよろしくお願いしますね!