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大海原が夢の跡     作者: だーのん
9/58

第9話 ~トンスラとヴェニスの商人~

眠れないので投稿します~(ノ´∀`*)




奴隷から解放されてからは、



南インド商会に所属させてもらい、

商業ギルドには船部品商人として登録した。



会長から部屋をあてがわれ

衣食住の環境は整った。





このまま引きこもりたいな~


自宅警備員もいいがさすがに許されないだろう



ある意味理想のヒモ状態ではあるのだが。





何から手をつければいいのか思いつかないので、


まずはシンシアお嬢から

必要な生活指導を受ける。




美女からのマンツーマンレッスン。


御褒美ありがとうございます!



ソリマチ会長の娘さんかぁ


この間の会話からだと20歳くらいか?


本人に直接聴いたら煙に巻かれた。




どちらかといわれると


顔の輪郭がキキの姉御に似てるかな。

金髪碧眼のべっぴんさんである。



会長に似なくて良かったね





一通りの社交儀式を教えてもらい、



そしてある程度の地理と言語についても

レクチャーを受けたが、




地理はまったく同じらしく、


ここは16世紀中頃のロンドンらしい。



言語はゲーム内で取っていた言語は理解できるようで、


英語とフランス語、スペイン語は

日本語並に読み書きができる。





あと奴隷生活で大活躍した身体言語は


ほぼ90%ほどのコミュニケーションが可能であり、




言葉の通じない辺境な部族にもかなり有効なようだ。


これでどこにいっても大丈夫。







さぁ、次はなにするかな。



ちょっと実験したいので

ロンドンの街中をぶらぶらと散策しよう



貴族街にある

歴史あるウェストミンスター教会を横目に進み


テムズ川に架かるロンドン橋を渡り東に行くと

一般市民が住むシティ地区へ



目的地である

セントポール寺院に入る。



ここの寺院内の奥にある

スタンドグラスはとても印象深いのだが、




そのスタンドグラスの下を探索してみると、



あら不思議、

望遠鏡4本と大量のトンスラ(カッパ頭のカツラ)が採れる。



鉄粉臭いトンスラである。

使用済みか。



ふむ、


実験は成功である。





この世界はリアルなようで

どことなくゲームな気がする。



寺院になんでカツラがあるんだ、しかも大量に。

神官集団トンスラプレイか?




……教会の闇は深いなw




この望遠鏡は後で使うのでお持ち帰りして


トンスラは会長にプレゼントしよう。

そうしようw




ホクホク顔でさらに表参道を行くと



教会跡を改装して建てられたらしい演劇場では


新進気鋭のシェイクスピアによる



ヴェニスの商人が公演中だそうだ。




これ観てみたかったんだよな~



よし、入ろう。






~~~~~~~~~~~~





ふわぁぁ!




うううっ、

シャイロックぅ、

あんたは、

あんたは悪い人じゃないよ~!!





『金を貸してやるかわりに、もし返済期間中に金を返せないなら心臓に最も近い体の部分から1ポンドの肉を差し出すこと』という人肉証文が有名なんだけど、


なんで高利貸であるシャイロックが

悪人と見られるか冷静に考えてみると、



それは「キリスト教徒でなく、ユダヤ人である」、


「利子を取って金を貸す」からだろう。




聖書では

利子を取って金を貸すのは蔑まされることとされるし、




ユダヤ人は

キリストを殺した民族として

キリスト教国家間では忌み嫌われてたんだよね。



そしてサイドストーリーとして、


シャイロックの娘ジェシカは、

バッサーニオたちの友人であるロレンゾに口説かれ、


恋に落ち、

父親の財産を持って駆け落ちする。



……え、


シャイロック、どこが悪いの……? 




被害者じゃない?



高利貸しのユダヤ人が非常に悪者として、

またキリスト教徒が慈悲深く描かれている。


また最後に高利貸しがキリスト教徒に改宗させられているのも

ユダヤ人からしたら非常に屈辱的であろうに。



いくら喜劇的な勧善懲悪でもさ~




シャイロックぅ、

あんたは被害者だよ!





いかん……




シェイクスピアに



完全にヤられたw



 




興奮冷めやらぬ勢いで

港近くにあるパブを突撃



おっちゃんたちが

ジョッキ片手にくだを巻いている



喧騒が心地よい


こういう雰囲気は好きだわ



「お姉さん、俺にもエール一杯くれ」



ペチコート姿の店員の女の子は

大変なカワイコちゃんだった。



見眼麗しいだけでなく、


胸がはだけて見えて非常に目線に困るw



エールをジョッキに注いでいる間に


「あら、初めましてかしら?」

なんて話しかけてくれてね。




シェイクスピアを観てきた話をすると

やや興奮ぎみに食いついてきた。



どうやらシェイクスピアの熱狂的ファンみたく



……捕まった。



要約すると、


~~~~~~~

ポーシアが一番好き!

若いのに知恵もあって、普通あり得ない男装もしちゃって、ユーモアもあって、手のひらで旦那を軽く転がしちゃうようなところもある彼女が気に入ったの。マジありえないー♪

ちょっと態度かわりすぎって思うような感じがしないでもなかったけど、彼女のあの表裏がある感じが、人間らしさをぐっと引き立てていて好き好き大好き!生まれ変わったら私ボーシアになる!!!!

~~~~~~~


いかに情熱的であるかを

こんこんと高説賜わう。



仕事放っぽりだしていいのか?



そう思っていたらチップを取られた。


「楽しかったわね。またお話ししましょうね♪」



酒場娘と話すと別料金みたいだ。


オイオイ、どこのキャバクラだよw



見方変われば

こんなに考え方が違うものなのかと驚いたわ。



結局エール三杯飲んだ。


生ぬるいけどこれはこれでありだな







ほろ酔いで気分よく屋敷に帰宅し


お土産に

会長の机に大量のトンスラをプレゼントしたら殴られた。




な~ぜ~だ~w






見に来てくれてありがとうございます!



良かったらご褒美に

下にあるブックマークと評価ポチぽちしてもいいんじゃよ♪(*ノ▽ノ)

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