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大海原が夢の跡     作者: だーのん
41/58

第41話 ~宝石鉱山~ 





アルギンを出港し、

南西に舵を向け次はケープを目指す。



初心者航海士なら大陸を左にみて海賊に怯えながら徐々に南下して行くのだろうが、


この船は商会が揃えたベテラン船員が200人もいるので

安心して近道ができる。




水と食料を節約しながら黄金海岸沖を抜けると、

赤道を越え南大西洋に至る



途中で水が腐ってくるアクシデントに見舞われるも

ワインと酒宴スキルを活用して

船員の不満を発散させその場を乗り切る。



これベテラン船員だからいいけど、

見習い船員なら反乱興されて縛り首コースだわw


危ないあぶない


暑い地域は水や食料が腐る前提で考えよう





アルギンを出て5日目、

なんとかケープの街並みが見えてきた。



【南アフリカ ケープ】


5日ぶりの陸上に船員たちも喜んでいるようだ。


早速宿を取り

酒場で面白い話はないかと


看板娘のアリナンおばちゃんに聞き込むと、


「この町の近くで宝石が採れるみたいだよ。

あんた、ガリガリじゃないか、ちゃんとご飯食べてるのかい?

ほら、これもお食べ!

そうだ、うちの娘の婿にどうだい?」


カンツさんはモテモテだ!


なんとこの町の近くに

宝石が採れる鉱山が見つかったようだ



宝石の原石が

簡単に採れてがっぽりウハウハらしい



ちょっと見に行ってみようかな。




翌日、ドミンゴーに船を見てもらい


3人で噂の宝石鉱山を見学しに山を登る。





受付で採掘料一人三万Dを支払いピッケルをレンタルし、



坑道を通り奥まで進むと

広大な踊り場に突き当たった


ここで測量しながら探索すると

6種類の大小様々な宝石原石が掘れるようで




探索熟練者ほどよく採れるみたい


「簡単に採れますね★うはー!こりゃ楽しいー!!」


カンツさんは興奮しながらピッケルをガンガン振るう


「こんなに簡単に宝石が採れるなんて!」


シンシアの目が血走っているw



三人とも黙々とピッケルを降り続け


五時間ほどたち

思ったより早く袋一杯の原石が貯まった。


ただ、

噂の「プラチナ鉱石」がねぇ……


この鉱山からでるプラチナ鉱石は一番のレア級で

高級プラチナや最高級プラチナに加工すると色々と錬金術の素材になるようだが

これがマジで採れないww


2時間に1個採れれば御の字って感じらしい


しかもプラチナを加工する職人はケープに居なくてルアンダにいるとかw


ケープに拉致ってくればいいのにw



結局プラチナは1個しか採れなかったけど、


他の宝石の原石は400個近く採れた。


三人でケープの交易所に

ワクワクしながら原石を持ち込む。



「1000万D位はいくんじゃないですか~★」


「いえいえ!1800万はいくはずよ!」

シンシアの目はキラキラ輝いている


シンシア?

キャラ変わってないかw


ふふふ

三人揃ってドキドキするね★




「お待たせしました。

この度の買い取り金額は……」


交易所の商人から

買い取り金額を提示される…



【1個200D★】


400個あっても『8万D』


入場料一人三万引くと……



赤字じゃん!!!!




はぁ~


あまりの買取りの安さに売らずに持ち帰る。


とんだくたびれ儲けでしたわ




ガッカリしながら酒場に戻り

珍しく三人で自棄やけ酒を呑みまくる


カンツさんはまたもやアリナンおばちゃんにモテモテだw



次の日は三人とも仲良く

全身の筋肉痛と二日酔いに襲われ

一日動けずじまい。


「背中痛い~足も痛い~腰がもげる~★」

「あーもうダメ!誰かマッサージして~!」

「身体が~頭が~あががががががががが!」



「「「もう二度とあの鉱山には行かない!!!!!!!!」」」



ベットの上で

固く誓いあった三人であった。







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