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大海原が夢の跡     作者: だーのん
18/58

第18話 ~アドリア海~





地中海の海域の一つ、

アドリア海。



イタリアとバルカン半島の間にあり、



深く濃い青が特徴で、

比較的穏やかな潮の流れが特徴的な海。




もしも海に性別があるとしたなら、 



アドリア海はきっと、

静かに優しく微笑む女神のような女性だと思う。



とてつもなく

広く 大きく 暖かい



母なる海

僕らを優しく包み込む



そのアドリア海に浮かぶ絶壁の孤島



凝灰岩(ぎょうかいがん)が荒波で浸食され、

鬼の口のように見える




その海岸に突き出た崖の狭間に


船がギリギリ通れる場所がある。



狭間を抜けると


白くきめ細かな砂浜と、


エメラルドグリーンからコバルトブルーへと変わる


海のグラデーションが大変美しい入江があり、


コテージも幾つか見える




まるで高級リゾート施設のような場所である。





そこに生白い太った豚……

もとい、ダーノがいた。




あ~

海の蒼さと船のシルエットに癒される~




目の前の桟橋には


ラ・ロワイヤルが1隻

オスマンガレーが1隻、

ボロボロの重ガレーが1隻停泊している。


島の回りには4隻のガレアス&スループ







普通のガレーに比べてオスマンガレーは

船体がもの凄くスリムでシャープだよなー。


旋回性能が高そうだし。



あーガレー格好いいよなー


次はガレーに乗ろうかな~



でも装甲が紙なんだよな~




あ~やっぱ船見てるの幸せ

なにこれどんなご褒美ですか



俺たちは砂浜のリクライニングチェアで

すっかりくつろいでいた




先ほどまでの悲壮感が嘘のように。



いまどこの観光地にいるって?









海賊のねぐらだよw




 





~~~~~~~~~~~~

 





俺たちは海賊どもの隠れ家にいる


あれからカンツオーネに救出されて




いまは海賊どもの隠れ家に

お宝を回収しに来てます



なかなか良い所だよ




「カンツさん、危ない所を助けてくれてありがとう!

 

まさかカンツさんが生きていたなんて。夢のようです!」





コテージの中をゴソゴソ探す



ガラクタばかりでてくる


チッ、しけてやがんな


「気にしないでくださいよ。


僕も亡くなったはずだったんだけど、

こっちに呼ばれたみたいで。


また宜しく頼みますよ~」




カンツオーネは

海賊船長の胸ぐらを激しく掴みながら笑顔で拷問だ


「いま死ぬのと後で死ぬのとどちらがいい?

ほら、早く吐いちゃいなよ♪」


海賊船長は口から泡を吐いている




「会長もシンシアも教えてくれても良かったのに」




シンシアは怪しい笑顔で

黙々と床下をバキバキ壊している


目が怖いぞシンシアw


「ごめんなさい。伝えたかったんだけど……」



あった!

お宝お宝お宝だ~!


皆のテンションがMAXに!



「僕が口止めしてたんですよ♪

今はアテネの支店長をしてて。


こっちに来ると聞いてビックリさせようと思って★



ただ、最近ここらで海賊被害か多発してて、


丁度海事ギルドで

共同討伐艦隊を組んで見回りしてたんですよ~」



がっぽりウハウハ♪


金銀財宝、結構ため込んでたみたいだな


「お陰で命拾いしました!」


皆で山分けだ!

イェーイ♪



「ほんと間に合って良かったですよ。


よし、粗方回収できたみたいだな。


この場所はアテネのギルドで管理します。


ではアテネに戻りましょ~♪」



ダーノ達は

海賊の隠れ家をあとにして


一路アテネを目指す







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