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大海原が夢の跡     作者: だーのん
11/58

第11話 ~会長×おでぶ~

だんだんエンジンがかかって来ました♪

やはり帆船は良い!





探しに行くにしても船が必要になる



まずは船部品を売ったお金で


巡航型スループを造ってもらった。



造船完成期間は改装も含めて12日




スループは、縦に17m横に4mの定員26人


シーダー製の本体を持ち喫水も浅いため

浅瀬にも強く小回りの利く30トン級小型船。



ん~いいね。

初速が速そう



マスト1本に船首側にジブと

船尾にガフ1枚を持つ冒険船である。


砲室は小型砲室だが

左右にカロネード砲四門ずつの合計八門。


装甲と火力は正直期待できない

逃げに徹するしかないな


さすがにこのままの店売りでは

やや心許ないので、



特殊造船で旋回能力と耐波を強化。

副官室を追加で配置。



容量は速度重視の為に-19.9%


更に専用艦装備として

最高速度が上がる防汚塗装を施す。



これでかなり快適に航海できるはずだ。





最低12名で操作できるので



なかなか使い勝手が良さそうな船に仕上がった。



はぁはぁw

新造の帆船見てたら興奮してめまいががが



ヤバイ!


おもわずマストに頬擦りスリスリ~

( 〃▽〃)






船員は商会に所属する

ベテラン18名を手配してもらった。


新米船員じゃすぐに反乱起こすか逃げ出すからね




向こうから船員達がやってきた。





「お、ダーノさん御世話になりやすぜ」



以前、

商用大型キャラックでお世話になった船員さんだ。


「船員Bさんじゃないですか!これは心強い!」


良い航海士は金では動かないから正直助かる。



「あっしはドミンゴーでさぁ。

副官として勤めさせていただきやす。


職種は運び屋。火器や武器類の取引と会計が得意で、


言語は英語とアラビア語が使えるでやんすよ」



これから船員Bさんは

副官Bさんにランクアップだな。 


ちなみにAはいない!



「それは頼もしい。ドミンゴーさん宜しく頼みます」



ドミンゴーが仲間になった!

テッテレ~♪


もうこれでボッチとは呼ばさないよw




船員達と手配して

船の最終チェックと積み荷の確認。


船底に20日分の水と食料、

大砲の砲弾もやや多目に。


あと船の補修材と予備の帆を用意した。

  

せっかくなんで空いている倉庫に

交易品としてウイスキーも積めるだけ積んでいこう。



その土地の名産品を安く買って、離れた場所で高く売る

商人の基本ですね。




準備は万端!

出港予定は明朝9時。


見張りに三人を残し、屋敷に戻る。







~~~~~~~~~~~~~~




「ただいま~」



「お帰りなさいませダーノ様。

御主人様が御待ちで御座います」



執事のセバスチャンが執務室に案内してくれる。







「おお、ダーノ!準備はいいのか?ハンカチ持ったか?

お金はあるのか?顔が腫れているが大丈夫か?」


ソリマチ会長が心配そうに見つめる。


顔は今朝あんたに殴られたんだよ、

忘れんなw


まぁ俺が悪いんだがw




「ああ、大丈夫だ問題ない。

明朝九時に出港予定だ。


土産はキキの姉御でいいだろ?」




それに対し会長は

俺の肩に手を置いて


「ありがとう。だが気持ちは嬉しいが、お前が居ないと寂しい」



おいおい、

俺を口説くんじゃない、


オヤジ×でぶ眼鏡って誰得展開だよw



近くのメイドが

瞳孔開いて鼻血出してるが大丈夫か?



(とうと)い!ってなんやねん





「それは帰ってくる姉御に言ってやんな」



苦笑しながらバンバン肩を叩く


「そうだな、せめてこれを持っていけ。

道中なにがあるかわからんでな」



会長は柄に細かな模様の付いた短剣を俺に渡す



「それはソリマチ家の紋章の付いた短剣だ。

なにかあったらその短剣を見せればヨーロッパ内で通用する」



黄門様の印籠みたいなもんか


「あとこれも持っていけ、船を新造して懐が心許ないだろ?」



エライ金貨の詰まった袋だ



「大金貨100枚入っている。これで足りないものを揃えろ」




おいおい、1000万かよ


今夜は豪遊だな!!



「ダーノの事だから夜遊びに使うだろ。


神聖モテモテ王国だったか?


ゲーム内で破産するまで

世界中の酒場娘に貢いだ前科持ちだからな」



バレた!!!


やはり会長はニュータイプだったのか!




「そんなダーノにはシンシアを就けよう。


シンシアなら色々仕込んであるから安心だぞ。


しっかりしてるしな。


それに、


ボケにツッコミ役は必要だろ?」



そう、

とても大事な事だが



大阪人はボケをスルーされると

寂しくて死んでしまうのだ!


東京で放って置かれると

一人ボケツッコミの達人になってしまうという恐ろしさよw




「父にどれだけ突っ込んだことか……」


隣でシンシアはブツブツ言いながら

右手でスナップを利かせて素振りしている


だいぶシンシア嬢も苦労したようだ……







「そうだな。お金より嬉しいよ!」


正直かなり嬉しい。


ダーノは二人目の仲間を手に入れた!







「だろう?

今日はご馳走を用意したぞ。さぁ呑もう!」


会長はご機嫌だ






信頼のおける仲間との会話は

やはり楽しいな




「そうだな!船出の祝いだ、飲もう!」





涙が出そうになる







今はこの一瞬を魂に刻み込もう









…………乾杯!




読んでいただきありがとうございます!


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