第10話 ~新たな決意~
今朝は会長に殴られた痕が酷く腫れている
ほんの冗談なのにやーねー
使用済みトンスラ(カッバかつら)40個を
ちょっと机の上に並べただけなのにw
あんなに怒ることないのにさー
なにか他に使い方ないかなぁ
そうだ!
あのトンスラかぶって
40人くらい1列縦隊で
ロンドンを疾走したら
商会のいい宣伝になるんじゃない?
やだ、めっさ楽しそうなんだけど!
これは会長に提案しなきゃ!
早速執務室にGo!!
……うん、
また殴られましたw
良いアイデアだと思ったんだけど
貴族は体裁が大事みたいね。
真面目に仕事しろ、っと言われたから、
明日から本気出す!
って胸をはったら
ガチで追いかけられた。
会長、結構足速いから焦ったわw
右頬をぶたれたら左頬も出しなさいって
昔のエライ人がなんか言ってたけど
三回目はどこを差し出せばいいんじゃろね。
そんな俺と会長を見ていたシンシア嬢が
「母が居なくなってからの父は辛そうだったけど、
最近の父はなんだか明るくなったわ。ダーノのお陰ね」
と微笑みながらつぶやく。
俺はサンドバッグじゃないから
まったく困った会長さんだよなぁ
キキの姉御かぁ……
頭をガシガシ掻く
ふぅ、
しょうがない、
一肌脱ぐか。
~~~~~~~~~~~~
情報収集には酒場が一番だ
……が、
何件か廻るがなしのつぶて。
そうそうアトラントスの情報なんて
ある訳が……、
「ああ、それならアムステルダムにいる酒場娘が知ってるみたいよ」
あったよーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
まさかの
昨夜行った酒場の色っぽい姉ちゃんが知ってるとは。
なんかフラグがたったかも。
酒場娘と仲良くすればイベント始まるし。
連続クエストみたいな感じかな
でもあれだけで仲良くなれる酒場娘って普通いないのに
チョロいよお姉ちゃん。
チップを渡して店を出る。
さぁ、情報は見つけた。
次は活動資金の調達だ。
いくら会長が後ろ楯とはいえ、
ある程度のお金は自前で揃えたい。
お屋敷には小さいが図書室があり
暇なときにゴソゴソ探っていたら
船部品の設計図を幾つか見つけた。
昨日探索で見つけた望遠鏡、
これって実はオーパーツで
探索でしか手に入らないんだよね。
店売りの簡易望遠鏡では不可だったし。
加工木材に強化ロープ、
そしてこのオーパーツな望遠鏡を加えて作成したのが、
出来た、
マストトップ!
これは帆船造船には欠かせないマストアイテム。
この船部品一本だけで
軽く1000万Dは越える。
それが四本。
船部品は儲かるね
商会で捌いて貰い
これで冒険資金は調達できた
さぁ、
キキの姉御を探しに行こうか
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