表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大海原が夢の跡     作者: だーのん
1/58

第1話 ~始まりのはじまり~

初めまして、ダーノともうします(ノ´∀`*)


初投稿なので緊張しますが宜しくお願いします。




  





ここは木造二階建ての地下にある

湿った土間に檻で囲まれた牢屋



そこには首輪と鎖で繋がれた奴隷達が

狭い牢屋に囚われている




何十日も洗った形跡の無い

所々破れたボロ切れを着た男達の中に混じって




福よかなお腹と場違いな服装で

その男は居た



何があったのか全く理解できないようだ。




呆然とした表情から一転して周りを見渡し、




一言、





「なんじゃこりゃアアアアアア!!」






建物中に男の雄叫びが響き渡る




まったくもって前途多難である。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~




~少しさかのぼり現代~







俺の名前は野田レオン


55歳のしがない中間管理職であり、

嫁と娘二人の四人家族で慎ましく暮らしている




趣味は学生時代から続けているセーリングヨットと料理作り。




大海原をかける帆船に憧れ


大学時代にはセーリング部に所属し

今でもたまに顔は覗いている




料理の方は独り暮しが長かったせいで

自己流ながら一通りこなせるかな



特に一時期流行った料理漫画の影響を受けて

そのレシピを参考にして色々作りまくった。


休日には料理を振る舞い

娘供の胃袋はがっちり掴んでいるつもりだ。




仕事は某医療器メーカーの下請け会社でアフターサービス課に勤務し、


部下と上司の間に挟まれながらも

持ち前の人当たりで無難に過ごす





良き父親であり仕事より家族サービスを優先する、


たこ焼きと家族をこよなく愛す

自称ラテン系の大阪人である







そんな俺が


家族に30年間黙って秘かに続けているのが、




中世を舞台にしたゲームだ。



世界中をまたにかけ商売したり

まだ見ぬお宝を探すトレジャーハントや

軍人として国の威信をかけて戦ったりと


自由度の高い設計を売りにしている






コアなゲームオタクには

いまだに愛されている紛れもない不朽の名作





一時期、

仕事の人間関係に悩まされ

営業の合間に息抜きと思い軽い気持ちで始めたのだが


よほど水があったのかズルズルと30年も続けている。






さぁ今日も大海原をかけ巡ろうか




~ ログイン読み込み中 ~





メインキャラクターは



ダーノ=レオン


自分の体型とは真逆のぽっちゃり型の

眼鏡をかけた執事タイプ。



生産特化で


いつもアパートにて錬金術をするか

酒場で酒場娘を口説いている



一年中海に出ない

ほぼ陸地に引きこもりがちという



なにがしたいのかよくわからない設定だ。






現在南インド商会六代目商会長を任されてはや8年。




最盛期にはリアルメンバーが44人もいて


活気溢れる商会で、


……あった。



さすがにゲーム開始から30年もたてば


メンバーも仕事に結婚、出産、転勤、就職と

様々な理由からイン率が減り、




そのままフェードアウトして

引退してしまうのも致し方ない。





……………、





……いや、





違うな……



理由など後付けだ




単純に私に


人を惹き付ける力が無かっただけだ。



そもそも先代商会長のカリスマによって

集まった商会なのだから。



先代が引退したショックに立ち直れず、

そのままズルズルとイン率が急激に低下し

 



一人、

またひとりとメンバーは脱退していき、


今ではもう商会員も自分を含めてたった二人。



このままではいかん。


久しぶりに新人勧誘でもしようか……





っと思っていたら、




『お世話になりました。他の商会に移ります』



もう一人の商会員から脱退メールがきた。






ふぅ、



もう誰も居ない、か。


ひとりぼっち。




……寂しいもんだ





引退したフレ達がいつ帰ってきてもいいようにと、

頑張って残してきた商会だけど、




そろそろゲームも引き際かな……







もう疲れたよ、パトラッシュ……






気分が塞ぎこみ


そのまま寝落ちしてしまう……










~~~~~~~~







何時間過ぎたかわからないが

太陽の光に起こされて


周りを見渡すとその異常さに愕然とする。




首輪と鎖で繋がれて

狭い牢屋に囚われている



一体全体どうしてこうなった!?



で、冒頭に戻るわけだ




「なんじゃこりゃアアアアアア!!」







やれやれだな





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[一言] メンテ明けたら、望遠鏡を掘りに行く事にしました!w 最初の商会の話がつながってくるとは思わなくて、面白かったです(^^)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ