NO1.高級ホステスの掟。
私の名前は、【斎家 七海】21歳で銀座高級クラブのホステスNO1になった女。
若くて綺麗で、透き通る肌に抜群のプロポーション。
___このお店に来る、私を見る男の目は、、、?
形のいい大きな胸と上にあがったお尻なのよ!
いやいや? 顔も整っていて綺麗だと言われるわ!
お客さんには、こんな事を言われる事がたまにあるの?
『___ねえねえ、七海ちゃん! 幾ら積んだら? 俺と一日一緒に居て
くれるかな?』
『___ごめんなさいね! 私は、お金じゃ買えない女だから! 幾ら積んで
もらっても、無理よ!』
『・・・そういうところも、魅力的というか? なんとか? 君を手に入れた
いと思ってしまうんだよな~』
『___また、そんな事を言って! 誰にでもそう言ってらっしゃるのでしょ?』
『・・・いやいや? 七海ちゃんだけだよ!』
『___まあまあ~それはそうと! お酒でも飲みましょうよ~』
『・・・また、そうやって! 話をはぐらかすんだからな~七海ちゃんには...?
本当に、かなわないよ~』
『___今日は、もう少しココに居てくれるんでしょ?』
『___もちろんだよ! 七海ちゃんの頼みだしな~!』
『___じゃあ! “ピンクのドンペリ”を入れてくれるかしら?』
『___あぁ! いいよ~持って来て!』
『___さあさあ~みんなで、飲みましょう~!』
『___わーあ! ありがとうございます! いただきます~!』
『___どうぞ! みんなで飲もーう!』
『___えぇ! 今日は、思う存分! 酔いましょうよ~!』
___私は、お金を持っていそうなお客さんを自分の常連客にするのが
とても上手いのよ!
次から、その人が私を指名すれば! その分、売り上げも上がるしね!
*
___私が、この仕事をするにあたって! 【掟】を作っているのよ!
1.男にこびない!
2.お金を持っていそうなお客様には、容赦なしにお金を出させる!
3.常連客にしたいなら? アフターもしっかりする!
4.お客様に、自分の体を触らせない!
5.その代わり、私からのスキンシップはありよ。
6.お客様のご要望に出来るだけ応える。
7.話し上手より聞き上手に徹する!
8.お客様が何か言う前に、先に気づく事。
9.お客様のお見送りは、お客様が見えなくなるまで手を振る事。
10.そして、愛情を持って、お客様が望む女を演じる事かな。
___これらの事を! 私がしているから。
私は、この“銀座高級クラブのホステスNO1になったのよ!”
___激戦区という、この場所で!
私が、NO1になれたのは、私の努力の賜物よ!
▽
___でも、普段の私は、、、?
仕事の顔と正反対なの、、、!
私には、愛する夫もいるし!
まだ2歳になった男の子のママだもの!
___私の、旦那さまは、、、?
私が、銀座高級クラブのホステスNO1の女だとは知らないわ!
彼は、高校生の時の同級生でまさか!? 私がそんな女だなんて!
思ってもみないんじゃないかしら、、、?
___彼の、安月給の給料で来れる場所でもないしね!
*
___私は、夜勤の工場の仕事をしていると旦那さんには言っているわ!
彼は、今もそれを信じているみたい!
私が朝方、家に帰って来る頃には、彼は既に仕事に出ているから!
絶対に! バレる事はないのよ!
・・・だけど? 息子は、別よ!
かわいい私たちの子供には関係のない話だし!
どんなに私が酔っぱらって家に帰って来ても、子供の朝ご飯は絶対に作るし!
子供とのコミュニケーションの時間は、絶対に割いたりしないわ!
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___そして、今日も私は、夜のネオン街に紛れ。
銀座高級クラブで働きにきているのよ!
『___いらっしゃいませ~お待ちしていましたよ~!』
『___会いたかったよ! 七海ちゃん!』
『___あら? 私もですよ~』
『___そんな風に言われると、嬉しいじゃないか~』
『___あら? 本当の事ですよ~』
【あははははははっ~~~】
___お店中に、七海の笑い声が響き渡った。
華やかな、綺麗なドレスを纏った女性達が居るその場所で、、、。
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