E.185 文化祭
今回より続編の連載が始まります!
続編の一覧、および視点人物は以下の通りです。
①「文化祭」(滝川菊乃)
②「旧部室棟の怪」前編・後編(北本芹香)
③「野球観戦」(須磨京士郎)
④「ピクニック」(神林紬)
⑤「低音の平凡な日常」(八代智秋)
⑥「新入団員」(新発田亮一)
⑦「ゲーム対決」(鴨方つばさ)
⑧「告白大作戦」前編・後編(藤枝緋菜)
⑨「上級生の未来」(上福岡洸)
⑩「二度目の取材」(取手雅)
⑪「お掃除組の絆」前編・後編(白石舞香)
⑫「もうひとつのコンクール」(茨木美琴)
⑬「墓参り」(高松大祐)
⑭「春よ、来い」(高松里緒)
続編中には本編の主要キャラクター全員が登場します。
どこに誰が出てきているのか、是非とも探しながらお楽しみください。答えは各回の末尾にあります。
午前十時。
弦巻学園国分寺高等学校の校舎は、不慣れな喧噪でごった返していた。
近所の住人、在校生の保護者、OBやOG、それに市内の中学の制服を着た未来の受験生。行き交う人たちの顔ぶれは様々だ。こんなにも新鮮な風景を拝めるのは一年に一度、十月半ばの二日間をおいて他にはない。
「文化祭だなー」
滝川菊乃はうきうきと独り言ちた。
ハレの匂いが染み渡る校舎の廊下を在校生として歩く靴音は、やけに甲高くて隅々まで誇らしい。特に着飾っているわけでもないのに、浮き足立った身体は見えない熱の膜におおわれて、普段以上の存在感を薄らに際立たせている。
トイレ帰りの濡れたハンカチをポケットに突っ込み、勢いそのままに音楽室のドアをくぐった。二リットル入りのペットボトルを手に立っていた忍が「おかえりなさい」と律儀に頭を下げた。
「物品使用申請書、ちゃんと受理されましたか」
「ほんのちょっと修正しただけだし、ばっちり! 生徒会にはヨッシー経由で怒られたけどね」
「よかったです」
忍は目の光を和らげた。トイレに行ったのはあくまでもついでで、菊乃の本当の用件は生徒会の佳子に受けた呼び出しだったのだ。智秋たち教室管理係の提出した申請書に不備があり、つい今しがたまで文化祭実行委員会本部に出頭していた。あの二人の仕事ぶりの適当さは本当にどうにかなってほしい。
「どうー、あれからお客さん増えた?」
「五人増えました」
「たった五人かぁ。もうちょっと景気よく入らないかなー」
「焦ることないですよ。まだ午前中だし、滝川先輩が席を外していたのも二十分くらいだから」
「それはそうなんだけどさ」
肩を回して得た快感で落胆を中和し、菊乃は音楽室を見渡した。
広い音楽室の床には、十脚ほどの椅子を扇形に並べて作られたブースが四つ設けられ、それぞれに疎らな割合で中学生たちが腰かけている。彼らの見つめる先にいるのは、おのおのの楽器を携えた管弦楽部の現部員だ。ブース内の中心に椅子を置いた部員たちは、楽器や管弦楽部の日々を紹介したり、質問に答えたり、簡単な曲を演奏したり、あるいは希望した子に楽器を持たせて演奏体験をさせている。
十月十二日、弦国文化祭初日。
音楽室を拠点とする管弦楽部は、今年も恒例の中学生向け体験演奏会を行っているところだった。
「配った紙コップの数で来場者数を把握してます。今のところ、トータル二十人くらいです」
無数に積まれた紙コップの束を並べる忍の口ぶりには、自らの工夫を自慢したげな欲がほんの少し紛れている。たぶん、無自覚だろう。「頭いい!」と笑うと、うつむいた彼女は静かに口の端を持ち上げた。こういう可愛げのある後輩が菊乃は大好物だ。
「それにしても二十人か。ま、開始から一時間しか経ってないしな……」
「やっぱり女の子が多いです。あと、女の子はみんな一番に瀬戸くんのところに行きます」
忍の言葉で金管のブースを伺うと、確かにホルンを抱えた瀬戸唐也のブースにはとびきり女子の姿が多かった。和気あいあいと質問に応じる唐也の横顔は朗らかで、愛想の振りまきに抜かりはない。
「そこそこルックスいいからなー、あの子」
つぶやいたら、「格好いいのは顔と声だけですけどね」と忍が畳みかける。
唐也は折しも、質問の的になった楽譜の束を膝の上に広げているところだった。どんな説明の腕を見せるのだろう。菊乃は後輩の挙動に目を凝らした。
「こっちのペラってしてるのがパート譜、そんでこっちのぎっしり詰まってて枚数も多いのが総譜。ふだん俺らが演奏する時はパート譜の方を使うんだ。総譜を使うのは、主に指揮者とか指導者かな」
「じゃあ、瀬戸先輩はどうして総譜を持ち歩いてるんですか?」
「決まってるじゃんか! これ持ってたらさ、なんかデキるやつに見えるだろ? 総譜の中身ぜんぶ読み込んでるんだぞー! 的な」
質問者の子が言葉に詰まった。ふんと高らかに鼻を鳴らし、さらに唐也は楽譜を入れていたクリアファイルを取り上げて見せびらかしにかかる。
「それはともかく見ろよこれ! ぷちどろいどの公式クリアファイルだぞ! めっちゃ可愛くてお気に入りだからいつも楽譜入れに活用してるんだけど、なんか同期のやつらちっとも同意してくれなくてさー! な、みんなも可愛いって思うだろ! そうだろ! これ六〇〇円もしたんだぞ!」
──案の定といった出来の展開だった。あの見てくれに反して、唐也は意外と中身の方が残念な少年だ。引き気味に色を失っている中学生女子たちの顔を眺めていると、忍が静かに肩をすくめた。菊乃も同じことをしたい心境だった。
「総譜をいつも携帯しておくのは曲の全体像をつかむためだっていつも口酸っぱくなるほど言ってるのに……。女子の前だと調子乗るんだから、アイツ」
「それでみんな、十分もするとホルンから移動していくんですよね」
「納得した」
菊乃は落胆を深めた。人垣の向こうで唐也がくしゃみをした。
体験演奏会で用意した四つのブースは、それぞれ木管、金管、弦楽、打楽の四セクションに割り当てられている。木管セクションはアルトサックスの光貴、弦楽セクションはヴァイオリンの小萌、打楽セクションは元晴が担当だ。人手が足りなかったので低音セクションのブースはない。一年生ばかりを充てているのは上級生が多忙だったからでもあるが、ここにいる中学生が来年度に入部してきた暁には、現一年生が面倒を見ることになるからでもある。
男子の人気を集めている元晴はまだよかった。光貴が小さな声でボソボソと解説を垂れ流すばかりの木管ブースには二、三人ほどの子しか腰掛けていないし、光貴以上に寡黙な小萌のブースに至っては誰も寄り付いていない。もしかするとブースとすら思われていないかもしれない。おまけに当の小萌は意にも介せず、呑気にヴァイオリンを弾きながら閑古鳥のさえずりに付き合っている。
要するに、唐也のブースを離れた女子たちの行き場はないのである。
「もうちょっと頑張ってよ出水ちゃん……」
「弦楽器はハードルが高いから仕方ないです。……って言ってたのは私じゃなくて小萌本人ですけど」
「危機感ない出水ちゃんも出水ちゃんだよ。あたし、あの子の意欲の引き出し方が未だに分かんない」
「やっぱり男子ばっかりだと惹き付け力が足りなかったんじゃないですか。木管だったら高松さんとか、金管だったら真綾とか」
「それはそうなんだけど、あの子たちは自分のクラスの方で忙しそうにしてるしなぁ。今からでも間に合うよ、新富ちゃんが木管ブース担当しない?」
「私には飲み物提供のお仕事が似合ってます」
しれっと忍は言い逃れた。見知らぬ中学生の話し相手は引き受けたくないらしい。
いくら文句を並べたところで、集まらないものはどうにもできない。うずく腕を組み直した菊乃は、壁一面に並べて飾ったドミノマスクの群集に視線を投げた。ピンク、グリーン、ブルー、オレンジ。華やかで可憐なドミノマスクの面に、行き場のない不満と焦りがちりちりと燃えた。
今年の体験演奏会が実現したのは、実のところあのマスクのおかげでもある。甲子園の西東京予選や全国学校合奏コンクールの舞台でドミノマスクを着用した管弦楽部は、ほうぼうで“仮面楽団”と称され、知名度や存在感も一気に向上した。この体験演奏会こそ、来年の新入部員を増やす大チャンスだというのに。まったくもって一年生たちには自覚が足りない。
「あーもう! あと五十人くらいどわーって集まってきてくれないかな」
大声で叫んだ菊乃の背中を、不意に誰かの指がつついた。「うひゃ!」と振り返った菊乃は、見知らぬブレザー姿の少女が入り口に立っているのを目の当たりにして、慌てて姿勢をただした。
「あの」
少女は菊乃を見上げた。ずいぶん背丈が小さいが、中学生か。
「ここ管弦楽部ですよね。花音お姉ちゃん、いませんか」
「青柳ちゃんに用事?」
菊乃は目をしばたかせた。花音は今日、一年D組でクラスの演劇に加わっているはずだった。大道具係を務めるのだと本人からは聞いている。
「あの子は今、ここにはいないよ。クラスの出し物に区切りがついたら戻って来るんじゃないかな」
「そうですか……」
「ここで待ってる?」
「いいんですか?」
こうなったら休憩所の扱いを受けても構わないから、せめて多くの中学生に関心を持ってもらうべきである。うなずくと、隣で紙コップを束から引き抜いた忍が素早くジュースを注ぎ、手渡した。紙コップカウントの来場者が一名増えた。
「あ、ありがとうございます」
紙コップを受け取った少女が、一歩、音楽室の中に踏み込んでくる。陳列されたカラフルなドミノマスクを前に彼女が喉を鳴らすのを、菊乃は後ろ手を組みながらぼんやりと眺めた。
この子はいったい、花音の何なのだろう。
「花音のこと、花音お姉ちゃんって呼ぶんだ」
菊乃の疑問を忍が代弁してくれた。すかさず、少女は首を横に振った。
「ほんとの妹じゃないんですけど。わたし、花音お姉ちゃんの一つ年下で、昔すっごく仲良くしてたんです。だから自然と“お姉ちゃん”って呼ぶようになって」
「だからかー。青柳ちゃん、妹いるなんて言ってなかったなーって思ってさ」
「あ、わたし、市原清音って言います。今は都立立国の中三で、吹部でクラ吹いてます」
さらりと清音の口にした自己紹介に、「都立立国!?」と思わず菊乃は問い返してしまった。
都立立国の吹奏楽部といえば、芸文附属と肩を並べる多摩の吹奏楽の名門だ。つまり彼女はこちら側の人間だったのである。
「都立立国って、中学から高校はほぼ全員エスカレーター進学だっけ」
「えと、全員です。中等教育学校なので」
珍しく関心を持った様子の忍に、目をしばたかせながら清音が答える。ということは、ここでどれだけ清音に管弦楽部をアピールしようとも、清音は絶対に管弦楽部には入ってくれないではないか。接待の意欲が激しく萎えるのを菊乃は自覚したが、かといって嫌悪感を抱かれるわけにもいかないので、おくびにも出さないように笑顔を整えた。
大きな瞳をまぶたの下に封じた清音は、鼻腔の神経を澄ませるように深呼吸を試みていた。
「普段はここで練習してるんですね。花音お姉ちゃんも、先輩方も」
「そうだよ。ここがあたしたちの練習場所」
「花音お姉ちゃんは、楽しく部活やってますか」
菊乃は一瞬、清音の問いかけの意味を掴み損ねた。椅子に小さく腰かけた清音は、しなやかな両手の指で紙コップを握りしめた。
「その、実はわたし、花音お姉ちゃんとはしばらく疎遠だったんです。今の生活のこととか何も知らないし、花音お姉ちゃんも積極的には話してくれないので、どんな風に過ごしてるのかなって思って」
菊乃は一瞬ばかり呆気にとられた。
あの好奇心と親切心の塊のような花音が、姉妹を標榜するほど親しかった子と疎遠になるだなんて考えにくい。二人の間には何か根深い問題でも横たわっていたのだろうか。──ともかく何も事情を知らない立場なりに、清音の求めに安全に応えられる返答の仕方はないものかと思案してみた。
「青柳ちゃんは、心の底から楽しそうに部活に来てると思うな」
当たり障りのない言葉で切り出すと、「ほんとですか」と清音がまぶたを開いた。
「市原ちゃんなら知ってると思うけど、あの子、典型的なムードメーカータイプの子でしょ。青柳ちゃん一人がいるだけで、みんなの空気が明るくなる。うちの部でもそれは同じなんだ。そんでそれってさ、本人が部内に居心地の悪さとか葛藤を覚えていたら難しいことだと思わない?」
「……確かに」
「青柳ちゃんに限った話じゃないんだけどね。あたしはこの部のこと、属する全員がきちんと自分の役割を持って、その役割に応じて楽しく活動することのできる場所と思ってる。あの子の場合はそれがムードメーカーっていう役割なのかなって」
言い過ぎだとは感じなかったので、清々しく断定して自信の歯を見せた。ドリンクのペットボトルを抱えた忍が、隣で無音の賛同を示してくれた。
「青柳ちゃんの楽しい日々はあたしたちが保証できるよ。なんたってここは弦国管弦楽部だもの!」
大袈裟な身ぶりでおどけると、清音はようやく、固く結んでいた唇をわずかに綻ばせた。
「あの」
「うん?」
「先輩は何て言うんですか」
「あ、申し遅れたね。滝川菊乃っていいます。フルート吹いてる二年生だよ」
「滝川先輩は、いい人ですね」
しみじみと清音は称賛を口にした。マグマよろしく快感が菊乃の脊髄を突き上げ、弾みで菊乃は清音を思いっきり抱きしめた。
「分かるー!? やっと分かってくれる子が来た! そう! あたしっていい人でしょ! いい人なんだよ! なのにみんな鬼とか悪魔とか好き放題に言ってくるからさー!」
「自覚あったんですね」
呆れ気味に忍がぼやいているが、無視して清音を撫で回した。花音に近しい気配を持つ彼女になら、多少の強引なスキンシップも許容される気がした。案の定、清音は菊乃の腕のなかで「うぇへへ……」と唇を融かしている。
もしも半年前の菊乃なら、『保証できる』なんて大見得を切ることはできなかった。
三ヶ月前の時点でも無理だっただろう。
その進歩を如実に感じられたことが、それがどんなに些細だとしても──菊乃にはたまらなく嬉しかったのだ。
「……何してるの?」
耳馴染みのある声が背中にのしかかって、衝撃で菊乃は数センチほど浮き上がった。
「矢巾先生」
忍が先に名前を呼ぶ。泡を食って清音を手放しながら振り返ると、そこには臙脂のワンピースをまとった矢巾の姿があった。彼女は首をわずかに傾け、汗だくの菊乃と清音を見交わした。
「ごめんなさいね、お取り込み中だったみたい」
「あっいえ、違います! 誤解です! 全然そういうのでは……っ!」
取り込み中だったのは事実だが、躍起になって否定した。すべてを飲み込む馴染みの微笑みで「そう」と矢巾は応じてくれた。きちんと真意が通じたのかは定かではない。
聞けば、矢巾はオフで来ているようだ。芸文附属の生徒は一人も引き連れていなかった。ちょうど一週間後には名古屋で全国吹奏楽コンクールが開催され、芸文附属吹奏楽部は東京支部代表として出場する。普通の吹奏楽部ならば切羽詰まっている時期のはずだが、直前だからといって無理に練習を詰め込まず、適切にゆとりを確保してコンディションの維持に努めるのが、技能面の追求に余裕のある芸文附属吹奏楽部のやり方らしい。
「あなたの制服、都立立国よね」
何気なく清音に目をやった矢巾は、一瞬で清音の所属校を見破った。「はい」と清音が上ずった声で応答すると、矢巾は眦を優しく細めた。
「うん。いい声してる」
「そ、そうですか?」
「あなたはまだ中等部かしら。あそこの高等部の吹部には、うちの学校もずいぶんお世話になってるの。いいライバル関係にあると思ってる」
「……わたし、その吹部の中等部の部員です」
小声で清音が付け加えると、「あら!」と矢巾はトーンを跳ね上げた。高等部の先輩たちによろしく言っておいてほしいそうだ。思いがけず重責を担うことになった清音は恐縮していたが、思いのほか満更でもない内心の様子が口の端に滲んでいた。彼女は大物になりかねない器の持ち主なのではないかと、菊乃は直感的に察知した。
弦国管弦楽部、芸文附属吹奏楽部、それから都立立国吹奏楽部。
西東京地域を代表する有名校の音楽部が、思いがけない形で対面を果たしている。
「G7じゃなくてG3ですね」
ぼそっと忍がつぶやいた。いたって受動的で大人しい彼女の声が、その一瞬、柄にも合わず浮き立って聴こえた。ささやかな感動を覚えた菊乃は忍の肩を回してきびすを返させ、背中を押した。
「わ、何ですか」
「新富ちゃん、矢巾先生にも飲み物出してあげよう。今日はお客様だよ」
「あっ、忘れてました」
ばたばたと忍が紙コップを取りに向かう。もてなすなら二人分の座席も用意しなければならないが、果たして余剰はあるか。音楽室を見回した菊乃は、相変わらず人影の少ない木管や弦楽のブースを目の当たりにして、まったくの杞憂だったと思い知らされた。むしろ有り余っているではないか。
かき入れ時はこれからだ──。
深呼吸でメンタルを整えた、その瞬間。
奥のドアから十数人の中学生たちが一斉に顔を覗かせ、菊乃の瞳孔は豆粒のように縮んだ。
「あのー」
「テレビでやってた“仮面楽団”ってここですよね」
「見学してもいいですか」
待ちに待った大人数の客の登場だった。大変だ、こうしてはおられない。「好きなところに座ってねー!」と叫びながら、菊乃も忍を手伝って飲み物の準備に取りかかった。
ようやくやる気を起こしたのか、目付きの変わった光貴と小萌が「木管はここ」「弦楽器はわたしが弾かせてあげるよー」などと売り込み文句を投げ掛け始めた。互いに不安げな視線を交わしつつ、中学生たちは椅子に座ってゆく。
にわかに忙しなさの増した音楽室の光景を、矢巾も清音も面白そうに眺めている。その陽気な表情が菊乃の燃料になる。意識の隅に引っ掛け、焼べたそれらをエネルギーに変えてから、
「ようこそ管弦楽部へ!」
菊乃は自慢の声と笑顔を存分に振りまいた。
滝川菊乃、十七歳。
管弦楽部次期部長の筆頭候補は、文化祭の場でも大忙しだ。
185話のゲストは滝川菊乃、新富忍、市原清音、矢巾千鶴、瀬戸唐也、川西元晴、大館光貴、出水小萌の8名でした!
▶▶▶次回 『E.186 旧部室棟の怪 【前編】』