表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
木菟のないた夜  作者: 慧波 芽実
学校編
67/114

あねとおとうと 5

 

「いや、思ってないけど」


 そういうと右目が見開かれた。青い目だ。

 ぼさぼさの赤毛がゆれる。

 幼さののこる顔が泣き出しそうにゆがんだ。


「思ってないけど。もう遠慮するのやめたの」


 有生は何も言わない。 


「有生に遠慮して有生がいつか出てくるのを待つのをやめたの。来ないから、迎えに来た」


 その目は一瞬だけ輝きそして一度長い瞬きを経てまた色を消した。

 一瞬溜息をついた有生は鼻で笑う。


『なにをいまさら』


 固い棒読みの声が聞こえた。アニメのぴったり合う声を探すのが面倒になったのか、いいのがなかったのかはわからない。

 カタカタと荒い音がする。


「そうだね。今更だ」


 でも、今だからこそだ。とつづける。

 有生は何も言わない。


「何年だっけ? 有生と顔を合わせなくなってから」


 何も言わない有生の反応を待つことはしない。その勢いのままに口にする。


「今更と言われても何をしても、たぶん私たちは向き合わないといけないんだとおもう。だってそれが兄弟だから」


 と言ってから少し恥ずかしくなり視線を動かす。


「っていうのも、こないだきた中学生に怒られたからなんだけど」


 照れたようにいうと溜息を洩らされた。


『なにしてんだよ』


 飽きれた内容の声すらも一定のトーンで聞こえる。


『さすが単細胞。中学生に言われるまで気が付かないなんて脳みそついてんのか』

「ごめん」


 有生のパソコンの音は勢いを増す。


『昔から要領もなにもかもわるかったもんな。どうせ自分のことでいっぱいっだんだろ』

「ごめん」

『いままでなにもしてこなかったくせに姉ちゃんだ?笑わせてくれる』

「ごめん」

『てめぇはごめん以外の言葉をしらんのか!』

「ごめんねぇ。有生」


 有生はダンッとキーボートをたたいた。


『なにがしたいんだよ』

「有生と兄弟になりにきた」


 そういうとぽかんとした顔を向けた。


「有生と、ちゃんと向き合いたくてきた、ごめんねぇ。こんなねぇちゃんで。でもこんなねぇちゃんでしかいれないからさ。有生はあきらめてこんなねぇちゃんに巻き込まれてよ」









■有生

中学生

■志乃



とってもねむくて これ以上は無理です、すみません。

また明日がんばります。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=848126039&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ