表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
木菟のないた夜  作者: 慧波 芽実
学校編
53/114

変化する関係 3





『それは恐れです』


 少女の声が聞こえた。


『それは恐怖です』

『しかしそれを厭う必要はないのです』


 演説のような音が割り込む。


『だってそれは、自然な感情ですから!』


 答えはない。しかし、有生が選んでその音を流してくれたのが分かった。



「ありがとう」


 そう告げて今度こそ背を向けた。


『未来というのは未だ来ないものだ。誰にもそれを束縛する権利はない』


 低い歴戦の戦士のような声が私を追いかける。


「ありがとう」

 再度つぶやきながらそうか、と頷いた。

「未だ来ないもの、か」









 年だけを重ねて、それで戻って。


 大人なような気がしていなかったとは言えないけれども。


 私はまた、間違うところだったのかもしれない。









 これがどう影響をするのかわからない。

 わからないけれども、今ここにいるのだから、なにかできることをしたいと思った。それがたとえ、自己満足といわれようが、なにか、したいと思った。








 薄情だといわれても、優菜たちとの関係の終りは、少しだけ私を身軽にさせた。






前の話で区切るところをみすったな、という気持ちでいっぱいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=848126039&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ