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わけが分からないが、転生したようだ。

気楽にお読みください。1話ごとの文字数は少なめで行く予定。

朝、白くぼやけた視界と思考の中で、私はどこか違和感を覚えた。


起き上がろうとしても、起き上がれない。

右手が、左手があまり動かない。

両足もあまりに反応がおかしい。

え、何? どういうこと?


頭の中はパニック寸前だった。

心臓がはちきれんばかりに鼓動を打っている。

涙腺が緩み、涙が出てきた。

年甲斐も無く、泣いてしまった。


そしてここで、泣いたところで、漸く気づいた。

自分の泣き声を聞き、泣き声を聞いた誰かに抱かれて支えられたことで、漸く気づいた。


私は、どうやら赤子になってしまったらしいということに。


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