プロローグ
この話の主人公は腐女子設定です。
腐女子理解出来ない方はあまり見られない事をお勧めいたします。
なお、書きながら考えているので、タイトルが途中で変更になる可能性がございます。
この世の中には、少女漫画と言うものが存在する。それは、だいたい片思いが両想いになってハッピーエンドで終わりだ。心ときめく恋をして、この人じゃない人との恋なんてありえない!ぐらいの溺愛っぷり。
正直、バカバカしいとさえ思う。だって本当は運命の人なんていなくて、告白なんてそうされるもんじゃない。されたとしてもこちらとしては、経験なさすぎてわけがわからないうちにイエスと答えるしかなく。そして付き合って現実の気持ち悪さにすぐ別れるのだ。
…とまぁ、これは私の話なんだけど。ともかく、人生やリアルというものは少女漫画みたいに甘い恋なんてものは存在しないのだ。そう私は断言する。
と、そんなこんなで、しょっぱなから小説のような物言いで失礼したわね。私は、木村咲美。いたって平凡…いやそれ以下の容姿に、手先が不器用で髪の毛は縮毛でくるくる。自慢できるといえば、体型の細さぐらいで、あとは何一つ取り柄がない。おまけにアニメオタク…というより腐女子だ。二次元限定のね。
一応専門学校生やってるんだけど、クラスの男子はぱっとしない冴えないやつばかりでおまけに、数人しかいない。
こんな状況を見て、少女漫画にキラキラを抱けだなんて無理ありすぎっしょ?そして、私の夢は声優になること。でもこれは趣味としてやって行くことに決めてるから、もういい。叶わない夢なんて追いかけるだけ損だもんね。
とまぁ、こんな私なんだけど、とりあえずこの話の主人公だから覚えておいてよね。