とっておきの時間
同性同士でも
異性同士でも
ご自由にご想像ください。
配信を終え、色々な機材がネットから切断されているのを確認する。
長時間の配信に疲れ高級なゲーミングチェアに体重をかけながら体を伸ばしていると
カチャ
外からカギが外された。
そしてそのドアから入ってくる人を待っていると
「お疲れ様。今日も無事に終わって良かったね」
微笑みながらそっと頭を撫でられる。
嬉しくなってその掌を自分の頬に持ってくるように誘導する
「ん?今日は甘えん坊さんの気分なのかな?」
優しく問いかけてくれるのを肯定するためにそのままその人の腰に両腕を回し抱きしめた。
そして、お腹の辺りをグリグリと自分の頭を擦り付ける。
優しいその手が再び自分の頭を撫でてくれた。
「今日もがんばったもんね~。いっぱいご褒美あげなくちゃいけないね」
嬉しくなってその人を見上げると、そっとつむじにキスをしてくれた。
すっごく嬉しかった。
「どんなご褒美がいいかな?ちょっと考えるから待ってね」
その人が考えている間その人の腹部に自分の顔をうずめていた。
それだけでご褒美かもしれない。
「お外に美味しいご飯を食べに行く?」
「この前欲しいと言っていたデバイスでも買う?」
「かわいい部屋着でもいいね?君は何を着ても似合うと思うよ」
この人が自分の事だけを考えてくれている今の時間が一番好きだ。
自分だけがこの人を独占できる時間。ずっと、ずっとこのままがいい。
もう何も考えたくない。今日はいっぱいリスナーさんともお話しした。
皆良い人だったよ。
少しだけ配信の話をした。
今日のゲームは難しかったと言った。
でも、みんな凄いねって誉めてくれた。
でも、ずっとずっと違う事を考えていたんだ。
知りたい?ねぇ、聞いてくれる?
「そうだなぁ~君にとっての一番のご褒美は・・・」
自分が抱きしめていた腕をそっと外しその人は両手で自分の両頬をそっと包み込むと
「一緒に過ごすことなのかな?」
両方の親指で自分の目元から輪郭をなぞっていく。そしてそのまま手が首を絞めるような形で支えると自分の耳元で囁いた。
「君は誰かに執拗に愛されたい可哀想な子だもんね」
と言いながら自分の耳元で『フッ』と鼻で嗤った。
気が付くとあの人ば自分の膝の上に跨って座っている。すべての体重がかからないように少し力を入れてくれているみたいだった。
そんなことせずにその人の重さを全て受け取りたい。それすらも自分のものだけにしたいと思いってしまう。
「じゃあ、まずは君の心が満たされるご褒美からあげようかな?」
最後までお読みいただきありがとうございました。




