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第11章 美織、社長宅に行く

バスで新潟駅に着くと美織はベンチに座りスマホを出して社長に電話をした。「美織です。10時28分発の新幹線ときに乗ります。東京駅に着くのは、12時30分頃になります。お土産を買ったのでお会いできませんか?」美織が言うと社長は「東京駅に迎えに行く改札口で待っている。俺の自宅に来い。御馳走作って女房と子供が待っているから。」社長はそう言うと電話を切った。ちょっとお土産買い足そうと駅構内のショッピングモールに向かった。子供が居るぞ。子供が好む物を探して時間まで歩き回ったがなかった。新幹線ホームに行った。新幹線は始発ですでにホームに入っていた。美織は指定席車両に乗り込んだ。しっかりサングラスをしていた。誰にも話しかけられず席に座る事が出来た。ほっとしかけた時前から来た男性が声をかけて来た。「もしかして梅澤美織さん、ですか?」と緊張した面持ちで美織を真正面から見た。美織はサングラスをはずして「そうですよ。よくわかりましたね。見つからないようにしていたんですよ。一緒に写真撮りますか?スマホ貸して下さい。」美織男性を笑顔で見た。「はい。お願いします。スマホこれです。」男性は笑顔で美織を見てスマホを美織に渡した。「私、立とうか?」美織は席を立ちがり男性の身体に自分の身体を密着させて、スマホを持って標準を合わせ「もっと顔つけても良いわよ。はい?チーズ。」シャッターを押して写した画面を見た。「オッケーですね。悪くない、あなた、良い顔してるわよ。ところで私のCD買ってくれた?」美織はさりげなく聞いた。「アルバムもシングルも買いました。」男性は美織の顔を見た。「アルバムは限定版ですか?通常版なら限定版に買いなおして下さい。DVDの出来が凄く良いからね。お願いしますね。買ってくれる約束出来るならサインもしてあげるから」美織は男性の顔を見てニカッと笑った。セールスをして、サインを男性が出したスマホケースにした。それからは誰も来なかった。お弁当は食べなかった。2時間後新幹線は東京へ着いた。新幹線を降りてキャリーバッグを引きながらコンコースを歩いて改札口にくると宮園社長が立っているねが見えた。美織は手を振った。「社長、ただいま帰りました。」と言いながら社長に近寄ると「美織おかえりなさい。ゆっくり休めたか?」社長が美織の顔を見て優しく微笑んだ。「八重洲口駐車場に車を停めて来た。キャリーバッグよこせ!俺が持ってやる。」社長が美織からキャリーバッグを受け取ると「有り難う御座います。」美織は穏やかな表情で社長を見た。美織はたぶん彼氏が出来るとしたらこんな男性が良いと心の内で思った。社長は美織のキャリーバッグを引いて八重洲口駐車場まで歩きその後を美織が歩いた。社長の黒のアルファードが見えた。社長は後部座席にキャリーバッグを入れ運転席に乗ると美織は助手席に乗り込んだ。「美織、お正月は家族とゆっくり出来たか?」社長が尋ねると「おかげさまでゆっくりさせていただきました。有り難う御座いました。家族全員元気で驚いた事に妹が今年大学受験で医学部を狙っているみたいでなんとか筑波大学に合格できそうなんですよ。将来は医者だってビックリしちゃって。正月早々ドッキリかと思ってしまいました。カメラがある顔確認しました。アハハハ!」美織は自分で言って最後に大声を出して笑った。「妹さんも美織と同じく頭が良いんだな?羨ましいよ。うちの娘は勉強嫌いで仕方がない。美織、時間がある時、家庭教師やってくれないかなぁ?」社長が嘆いた。「私がですか?無理とは言いませんが、他にいるでしょう?専門家の方が良いですよ。私は音楽以外は素人ですから。」美織は社長の横顔を見た。「それもそうだな?美織は、歌に専念するか?俺、今、考えている事があって!美織のオリジナルアルバムを作りたいと考えている。作詞作曲全て美織が担当し、勿論、歌もな?作詞作曲が息詰まったら俺も協力するから?R&Bメローヒップホップ曲集のアルバムを出したい。アメリカのボーカリストのカバーアルバムも良いのだがそっちも考えて置いてくれないか?また、R&Bの時代がくると思っている。あの宇多田ヒカルが出来た時のような勢いが愛しきラバーボーイで手応えを感じた。俺ね。あの宇多田ヒカルのちりめんビブラートが耳障りなんだよ。だから音楽は良くても評価してない。美織は綺麗なビブラートをするからな。それが好きな所だ。」社長は美織の横顔を見た。「私は、もう4曲作りました。これからどんどん作ります。どれくらい必要でしょうか?」美織は社長の横顔を見た。「曲数も大事だが内容が良くないと俺は認めないからな美織?」社長は美織の横顔を見た。「そうか?もう、作っているのか?良い曲頼むぞ!2曲目は決まってるのか?」社長は前を見ながら尋ねた。「候補のタイトルは、スティルラビンユーで別れた恋人の事を忘れられずひきずる女心を歌にしました。私の妄想ですが?曲はR&Bメローヒップホップになります。もう1曲は、ユーアーマイディスティニーって曲です。運命の人と出会った女心を歌にしました。愛しきラバーボーイと似たニュアンスですね。こっちはR&Bメローバラードになります。」美織が言った。「どっちも楽しみだな?今後披露してくれ!」社長は美織の横顔を見た。そして成城の社長宅に着いた。大きな立派な家だった。ガレージに車を入れると社長は美織のキャリーバッグを下ろして引きながら玄関に向かった。ドアを開けると社長の奥様とお子様が立っていた。「いらっしゃいませ。梅澤美織さんですね。宮園の家内の渚です。こっちが娘の未来です。初めまして!よろしくお願いします。」奥様が笑顔で美織の顔を見て頭を下げた。「こんにちは、初めまして!梅澤美織です。お招き有り難う御座います。」美織は奥様とお子様の顔を見て頭を下げた。「どうぞ、汚い所ですがお上がり下さい。スリッパをどうぞお使いくださいね。」奥様が美織の顔を見て優しく微笑んでスリッパを揃えて置いてくれた。美織はリビングに通された。深緑の革のソファーに座った。美織はキャリーバッグをあけて中からお土産を何点か出した。目の前に未来ちゃんと社長が座っていた。「これ、新潟のお土産です。つまらない物ですがどうぞ!」美織は社長には日本酒と未来ちゃんにはお菓子を渡した。ついでにお年玉をあげた。「お姉ちゃん。有り難う御座います。」未来ちゃんが美織の顔を見て笑顔で頭を下げた。「美織、金使わなくてよかったんだぞ?日本酒詰め合わせか有り難うな。こりゃ全部美味い酒だ。」社長は美織の見て優しく微笑んだ。「美織さん。今日はカレーにしたわよ。沢山食べて行ってね。」奥様がキッチンから怒鳴った。「うわぁ!嬉しい。私の大好物です。ラッキーだな?レストランのバイトの賄いは結構カレーを食べてました。レストランのバイト辞めて以来かなカレーを口にするのは。」美織がニコニコしながら言った。「美織、渚のカレーは美味いからいっぱい食べて行ってくれよ。」社長が美織の顔を見た。「社長、ピアノありますね。先程言った新曲披露させてください。よろしいですか?」美織は社長の目を見て優しく微笑んだ。「良いよ。聴かせてくれ!」社長は笑顔で美織の顔を見た。「あ!良かった。ご飯食べちゃうと歌えないので、最初はスティルラビングユーです。聞いてください。」美織はピアノの前に座って前奏を弾き始めた。綺麗なタッチでピアノの音を奏でた。美織の綺麗な声が家内に響いた。料理をしていた奥様が鍋の火を止めてキッチンからリビングへと顔を出した。美織の弾くピアノの旋律がとても聴き心地が良かった。それに透き通った美織の声がマッチし詩も心に感動と共感を想像させた。歌が終わると「美織、良い曲だ!これは、ピアノのバイオリンだけでいいな?それだけだ。シングルで良いぞ!」社長が美織の目を見つめた。社長、奥様、お子様の三人が笑顔で拍手をしていた。小学6年生の未来には歌詞の内容は理解は出来なかったと思われるが「お姉ちゃん。綺麗な曲だね。私、この歌、好きだよ。」未来が美織の顔を見てニコリ微笑んだ。「美織さん。今回も素敵な曲ですね。女心を歌った。詩ですね。共感いたします。最高でした。今のトレンドにマッチしてるのかな?」奥様が美織の顔を見て優しく微笑んだ。「渚、トレンドか?梅澤美織がトレンドになれば良い事だよ。それが難しい事はわかってる。俺が一番わかっているよ。そこが俺の腕の見せどころだ!」社長は渚の目をじっと見つめた。美織は「いろんなご意見有り難う御座いました。」三人に頭を下げた。「もう一度カレー温めるわ。ご飯にしましょう?トンカツもあるからカツカレーにもできますよ。ダイニングキッチンへてどうぞ!」奥様が皆の顔を見た。「おう!出来たか?」社長が席を立つと未来も席を立ってダイニングテーブルに向かった。美織もその後を追いかけた。社長と未来が席に座った。美織は社長の隣に座った。すると奥様が美織に冷たいお水の入ったコップを置いた。続いて社長に置くと未来の前に置いて最後に自分が座るであろうと思われる席にコップを置いた。続いて揚げたばかりと思われるトンカツのお皿を美織から順番に置いて行った。美織だけ2枚のっていた。続いて綺麗にハーフ&ハーフにご飯とカレーが盛り付けられたお皿を美織から順番に置いて行った。「美織さん。お口に合いますか?どうぞ、お召し上がり下さい。」奥様が美織の顔を見て優しく微笑んだ。「はい。」と言ったが社長が箸をつけりまで待った。「頂きます。」社長が合掌しスプーンを持ってカレーを口に運んだ。「頂きます。」未来が合掌しスプーンを持ってカレーを食べ始めた。「美織も食べろよ。」社長が美織の腕を押した。奥様が自分のカレーを持って席に座り「頂きます。」渚が合掌しスプーンを持って食べ始めるを確認してようやく美織が「頂きます。」合掌しスプーンを持って食べ始めた。一口入れて「ううん!美味しい!」と言った。トンカツに手を伸ばし口にするとサクッと音がした。「ううん。これも美味しい!奥様は料理がお上手なんですね。」美織は奥様を見ると目が合った。瞬間、奥様がニヤリと笑った。「有り難う。そう言ってくれるの美織さんだけよ。嬉しいわ。」渚はニコニコしながらカレーを食べていた。そしたら「ママ、カレー美味しいよ。ママの作るカレーはいつも美味しいよ。」未来が渚の顔を笑顔で見ると渚もニコニコが止まらなかった。「渚の作る料理全て美味しい!俺もいつも感謝してます。」社長が言うと渚のニコニコは完全に止まらなかった。「あらまぁ!いつも言わないのにどうしちゃた?」渚は笑顔のまま二人の顔を見た。「社長、いつも言わないと駄目ですよ。奥様、こんなに喜んでいらっしゃいますよ。社長なら出来るはずです。私に良く言ってくれるじゃないですか?上手いって!私はあの言葉に救われていますよ。だから奥様にも言ってあげて下さい。」美織が社長の顔を睨んだ。「美織、あれは違う、渚と美織じゃ全然違うんだ?わからんだろうな?」社長はしどろもどろになって歯切れ悪かった。美織はソレ以上は攻めないであげた。「ご馳走様でした。」社長が合掌しスプーンを置いた。「ご馳走様でした。」未来が合掌しスプーンを置いた。「ご馳走様でした。」渚が合掌しスプーンを置いた。「ご馳走様でした。」美織合掌しスプーンを置いた。「美織さん。おかわりありますよ。食べて行って下さい。」渚が美織の顔を見た。「嫌!トンカツ2枚がキツかった。結構です。もうお腹いっぱいです。それと今年からダイエットする気でいますから?エヘ、」美織は渚の顔を見て優しく微笑んだ。「そうですか?少し持って帰って下さい。いっぱい作ってしまいましたので。今、タッパーに入れますからカレーとご飯別々に。」渚は美織の顔を見た。「すいません、頂いて帰ります。 」美織は渚の顔を見て優しく微笑んだ。「社長、今日はお招き有り難う御座いました。そろそろ失礼します。食い逃げします。」美織は社長の顔を見てニカッと笑った。「美織、明日、午後11時からレコーディングするからな!セリーヌディオン!遅れるなよ。オーケストラ入ります。この間と同じメンバーが来る。宜しくな!」社長は美織の顔を見て優しく微笑んだ。「はい、わかりました。今年一発目の仕事ですね。頑張ります。」美織は社長の目をじっと見つめた。「奥様、ご馳走様でした。美味しかったです。今日はこれで失礼します。未来ちゃんも勉強頑張ってね。」美織は奥様と未来の目を見て優しく微笑んだ。「美織さん。これ、カレー持って帰って温めて食べて下さい。お土産有り難う御座いました。明日レコーディング頑張って下さい。」渚が美織の目をじっと見つめた。「お姉ちゃん。お土産有り難う!また来てね。歌頑張って下さい。」未来が美織の顔を見てニカッと笑った。「美織、送って行くか?」社長が言った。「ダイエットの為歩いて駅まで帰ります。来る時、駅の場所みつけましたから。ご馳走様でした。さようなら!」美織が玄関を出て行くと社長と奥様と未来が門まで見送りに出て来た。「さようなら!」三人で手を振ってくれた。「さようなら!」美織も振り返り手を振った。美織は坂を下り、駅までの道を歩いた。まわりは立派な家ばかりと思ってキョロキョロして駅までの道を歩いた。キャリーバッグをゴロゴロ引きながらカレーはキャリーバッグの中に入れた。街灯が明るい町だった。


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