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コンプレックスは最強の個性!? 〜二つの力を両立し、世界の架け橋となる王と愉快な仲間の行進曲〜  作者: 武徳丸


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プロローグ:静寂に響く不協和音

はじめまして。本作を手に取っていただき、誠にありがとうございます。


剣と魔法、そして多種多様な種族が織りなすハイファンタジーの世界へようこそ。

本作は、才能の片鱗を持ちながらも、ある「葛藤」を抱えた一人の王子が、個性豊かな仲間たちと共に世界の混沌へと立ち向かっていく物語です。


プロローグでは、激動の時代を迎えようとしている大陸の情勢を描いています。

かつての平和が崩れ、戦争の足音が近づく中で、運命に翻弄される主人公の幕開けをぜひご覧ください。


古の時代より、この世界は多種多様な種族が共存し、時には相争いながら、進化の歴史を刻んできた。

広大な北の大陸は、六つの主要な勢力と、二つの忌避すべき地をその内に抱え込んでいる。


まず、誇り高き竜人族のドラグーン王国。

彼らは竜人化の秘術と圧倒的な戦闘力で他種族を凌駕する、大陸最強の勢力だ。

その古き盟友が、人間族のエタン魔導国である。

エタン魔導国は、身体能力の劣位を最先端の魔導技術で補い、治癒から防衛、攻撃までを司る魔導士団を擁し、深い信頼でドラグーンと結ばれていた。


大陸の西には、身体能力に優れ、義理堅い傭兵として名高い獣人族のベンドア獣王国が位置する。

東には精霊を信仰し、外界を拒む長命のエルフ族のエイシェンツリーが静かに佇む。


地下深く、鉄と炎の轟音が響くドワーフ族のリファインロック王国は、世界一の鍛冶技術を誇り、常に自国の利益を最優先する思慮深さをもって各国と交易の糸を紡いでいる。


これら六大国による緩やかな勢力均衡と、小規模な国境紛争や利権争いの枠を超えない「国同士の小競り合い」が、長きにわたり大陸の表向きの平和を保ってきた。誰もが、この均衡が永久に続くものだと深く信じ込んでいたのである。


しかし、その静寂は、約十年前、純血を尊び、他種族への差別を隠さない魔族のガーラ帝国に冷徹な新王が即位したことで突如として破られる。

新王が推し進める強引な軍事路線は、近隣の都市国家を次々と属国化し、ついにドラグーン王国やエタン魔導国の国境を直接的に脅かし始めた。

これはもはや、長きにわたり大陸の平和を保ってきた均衡内の「小競り合い」ではなく、一触即発の戦争前夜と言えた。


さらに近年、政治的な緊張に加え、世界全体が奇妙な変調をきたし始めていた。

大陸中央にそびえる霊峰スインウィッシュは噴煙を激しさを増し、火口からは魔力と熱を帯びた、不吉な風が吹き下ろす。

また、遥か西に位置し、アンデッドがはびこる死の都サイレンスから漏れ出る瘴気は、かつてないほど濃く、その影響範囲を静かに、だが確実に拡大させていたのだ。


剣と魔法が交錯するこの世界は、六大国の軍事的緊張と、自然界の制御不能な異変という、二重の脅威に直面していた。

長きにわたり保たれた平和は今、静かに、そして確実に、大陸全体を巻き込む新たな混沌の時代へと足を踏み入れようとしている。


そして、この大陸を包む重苦しい不協和音は、遠い国々の話ではない。それは、ドラグーン王国の次期国王たる一人の王子に、容赦なくその重圧をかけようとしていた。


――竜の王子は、己の運命が、すでに大きな試練に向かって大きく舵を切っていたことを、まだ知る由もなかったのだ。

プロローグをお読みいただき、ありがとうございました!


最強を誇る竜人族、魔導を極めた人間族、そして不気味な動きを見せる魔族の帝国……。

張り詰めた緊張感の中、次話からはいよいよ物語の主人公である王子が登場します。


タイトルにある「コンプレックス」の正体とは?

そして「二つの力」がどのように世界を変えていくのか。


これから始まる彼らの「行進曲マーチ」を、ぜひ最後まで見守っていただければ幸いです。


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