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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幸子は水になりました。

作者: もじ

 少し前のお話。


とあるアパートの た 一室に、幸子という女の子がおりました。


幸子という名前はきっと、幸せな子になるべく名付けられたのでしょう。


しかし、彼女の人生はそ っ うはなりませんでした。


幸子と名付けた母親は離婚後、しばらくは女手一つで彼女を育てました。


ところが母親はいつ頃からか交際 だ 相手の若い男に夢中になり、彼女は一人で過ごす事が増えました。


幸子が十歳なった頃、突然母親は失踪し彼女は古びたアパートに取り残されました。


幸子がもう少し い 大人であれば、周囲に助けを求めることも出来たでしょう。


ところが幸子にはどうする事も出来ません。


とても暑 せ い夏でした。


楽しい夏休みのはずでした。


三日たった頃、冷蔵庫の食料 く が空になりました。


一週間たった頃、お小遣いが底をつきました。


それからは、ずっとお水 が を飲んで飢えを凌ぎました。


それからさらに三日が経ち、幸子はこのままでは死んでしまうと食べるものを求めて家の外に出ました。


外は記録的猛暑、三日間水しか口にしてない幸子は眩 い 暈を起こしその場にへたり込みました。


もう、幸子に動く力は残されていません。


このまま、死ぬのか だ なあ。


そんな時。


たまたま帰宅した、隣に住む大 は 学生が幸子を発見し自宅へ担ぎ込みます。


大学生の看病もあり、幸子は元気を取り戻しました。


ご飯も食べさ の せてもらいました。


幸子はお礼をいい自室に戻りました。


当然食べるものなどありませんが、ご飯を食べさせてもら た ったのでまたお水を飲んでれば大丈夫だと自らに言い聞かせました。


毎日というわけではありませんが、大学生は時折食べるものを持って来てくれました。


幸子は感 し 謝しました。


大学生に大変懐きました。


幸子は大学生の為に何で ろ もしました。


幸子に出来る事は少ないですが、











幸子は疲れ こ 果てました。


思いました。


男の人はみん を なそうなんだ、そう思いました。


あなたもそう。


これを読んでいる ん あなたもそう。


だからいらない。


食べ さ るもの、もういらない。


お水を飲もう。


幸子は部屋に鍵を掛けま あ した。


それからは、毎日お水を飲みました。


一ヶ月後、電気が止ま か りました。


部屋は蒸し風呂のようになりました。


幸子はふらつきながら お も浴槽に水を張りました。


幸子は裸になって水に入りました。


そうすると段々と意 上 識は薄れていき。












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