表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

かしか

作者: もくず

21世紀。

SNSに自衛機能として加わった機能:ブロック、ミュート。

とても便利なものだ。ソリが合わないと分かれば、何タップかすれば、すぐに連絡を断つことができる。喧嘩になったり、議論をしたりする前に。

そういった便利さに惹かれ、SNSという一ツールにハマっていった人は少なくない。

そして-近年。

今のところは任意となっているが、利き手と反対の前腕に、マイクロチップを埋め込み、所謂リアルでの人間管理も、ずっと楽になった。

マーク:自分の中でのイエローカード。

知らない人が集まる空間で、話も聞かず、自分の意見を押し通す者を見つけて、それが不快だ、と思えば、マークを。

もちろん、その場にいるからには、姿も見えるし会話もできる。しかし、またどこかでその人に会った時には、一度マークをつけておくことで、関わりを持たない様にしよう、という目印になる。

デメリットとしては、その人の一面を見て決めてかかる人が増えて、それ以外の面を知らずに関わりを断つ場合が増えること、だろうか。しかしそれは所詮、マークした後、その人と関わるかどうかは個人に委ねられているのだから、何面嫌なところを見て、マークがついてるから関わらない、や、マークが3個以上で関わらない、など自分で基準を決めて使えばいいだけなのだ。

ちなみに逆に、likeも出来る。土壇場でlikeの多い人間の方を助ける、などもlikeと思った回数の可視化によって、より冷静に判断できるだろう。もちろん皆が助かるのが一番だが、決断の時は避けられないだろうし、自分のデータに基づくものだから、まず疑いなく従える。

そうやって、脳内に絶対的な数値で人への好感度を判断できる材料があると、便利。だよね。

前までは人の評価なんて人間は記憶が脆いからすーぐ忘れるし、当てにならなかったけど、今は違う。

産まれたときに、親が埋め込むか選択or子供が大人になってから入れることもできる。入れられて、子供が大人になって取り出すって例はもちろん見られるが、世界の普及率は80%を超える。それに何よりめちゃくちゃ便利なのだ…。脳が嫌、と思えばすぐに相手の情報を相手が自分に教えた分だけ記録して、相手の個人の20桁の番号と共に残り、次その人に会ったなら、その情報を引き出せる。相手がチップを入れてないタイプの人間なら、情報記録と、自分が思った特徴などが出来るだけ多く記録される。

他にも、家と繋いでる場合には、あれ?電気消したっけ、と思えば瞬時に、消されてます、など返答が帰ってくる。

思う、だけで叶う。もはや書く必要も打ち込む必要もない。この下で、人間はどんな一途を辿るだろうか?

読んでくださり、ありがとうございました。m(_ _)m

意見、ご指摘、考え等忌憚なく書いてくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ