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「コラボレーション」

朝方のシンと澄み切った空気。



春とは思えない程の明け方の寒さ。



近所の桜も“ハザクラ”と呼ばれるくらいに散っている。



昨日、都心での仕事で観た桜も、もうハザクラだった。



頬に突き刺さる感じの冷たい空気と共に舞い落ちてきたものは、雪だった。



毎日の忙殺の中、季節感がなくなってしまったかと思えた瞬間だった。




「今、春だよね?」



そんな独り言。




空を見上げて手を翳してみると、やっぱり雪。



ちょっと重たい感じのする雪だった。



真冬の“それ”とは違った感触に、季節外れという意味を実感した。




ハザクラといえども、まだ春色の綺麗な姿でそこに佇む桜が目に入った。



華奢なピンク色を、明け方の青みががったグレイの背景と同化させていた。



その中に、少しの白いアクセント。



季節外れの雪がもたらした、ピンクとホワイトとスモーキーブルー世界。




明け方という舞台に舞う、雪と桜の見事なコラボレーションだった。




~コラボレーション / 了~


東京にも、季節外れの雪が降りましたね。

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