特別話 この幼馴染とのクリスマスは高難易度すぎる
「……ん」
頭に冷たい感触を感じ、ユウキは空を見上げる。雪だ。雪が頭の上に積もっていく。だが、ユウキは雪を払おうとせず、ただ目の前に広がっていく白い景色を眺めていた。
「ユウキ~そろそろ中に入ってきなよ。風邪ひいちゃうよ……って何その頭」
宿屋から出てきたミナはユウキの頭を見て笑う。
「ん……ああ……」
ミナの指摘に今気づいたとでも言いたげな顔をし、ユウキは雪を払う。
「ったく、何してるのよ」
「いや……少し思い出してな。あの日もこんな風に雪が降っていたよなって」
「……もしかしてあのクリスマスの日?」
ミナはユウキの横に立ち、同じく雪を眺める。
「あの時はまだ……あいつがいた。あれがあいつとの最後のクリスマスだなんて思ってなかった。……あいつがいなくなって殻にこもって……またこうして雪を見る日が来るなんて思ってなかった」
「でも、今は違う」
ミナはそう言い、そっとユウキの手を握る。
「ミナ……」
ユウキはミナを見つめる。目が合う。その顔はほんの少し朱に染まっていた。自分の顔も赤くなるのを感じる。そういえば、あの日もこんな表情をお互いしていた。あれは中一のクリスマスだった……。
クリスマス。世のクソリア充どもがここぞとばかりにイチャつく日である。思うが普段からイチャついているくせにクリスマスだからイチャつこうという理論は成り立たないのではないだろうか。クリスマスうんぬんを気にするより客観的に自分たちを見つめるというスキルを身に着けた方がいい。
……と、ユウキは目の前に現れては歩き去っていくカップルを見ながらそんなことを考えていた。
「……寒い。何だってこんな日にここを選ぶかねえ……」
ユウキは体を丸めながらそうぼやく。そして、ちらりと後ろを振り返り時計を見上げる。待ち合わせ時間まではまだ少しある。
「百歩譲ってこの日に遊ぶのはいい。……だが、わざわざここにしなくてもいいだろう?」
ユウキは溜息をつく。だが、無理もないだろう。ユウキがいる場所は彼の地域で有名なデートスポットなのだから。噴水を背としてそびえる時計があるこの公園は待ち合わせ場所として多くの人に使われ、近くには映画館やらショッピングモール、おまけにこの時期限定でイルミネーションもある。カップルには絶好のデートスポットだ。
無論、ユウキは拒否したがミナのイルミネーションを見たいという強い要望によって押し切られる形で決定した。昔はいつも自信なさげで自分の意見すら言わなかったくせに今ではそんな様子は見当たらない。
「お待たせ! ユウキ、待った?」
と、そんなことを考えている間にミナが現れる。
「よう。そんなに待ってない。せいぜい10分くらいかな」
(しかし、性格だけでなく表情……というか見た目も変わったな)
昔は性格につられてか、彼女はいつも暗い表情をしていたが今では明るく穏やかな笑顔を浮かべているのが常だ。しかし、変わったのは何もその立ち振る舞いだけではない。やはり、中学生にもなると身体の成長が目に見え始めてくる頃だ。昔は何もなかった胸が最近でははっきりと目に見える形で膨らんできて――
(……って俺は何を考えてるんだ! いかんいかん!)
「にしても別にわざわざ別々にここに集まる必要はなかっただろ?ユウイチはまだしもミナは隣の家だ。待ってても良かったんだが?」
と、煩悩を振り払うかのようにミナに訊く。だが、無理もない。ユウキは中学一年。すなわち、思春期。そのような行動も無理はない! 男子なのだから!
「駄目駄目。女子にはいろいろあるんだから。それより……どう……かな? 今日の服?」
ミナはそう言い上目遣いでそして自信なさげにユウキに問う。ミナの服装を見る。ブラウンのアウター、中には白いニットを着込んでいた。とても似合っている。可愛い。今までなんとも思わなかったがミナはよく見ると本当に――
「……っ! に、にあ……いいんじゃないか。似合ってるよ」
ユウキにしては珍しくしどろもどろになりながら、ミナから目をそらして言う。だが無理もない。重ねて言うが、彼も思春期の男子だ。何とも思っていなかった幼馴染を意識してしまい、テンパってしまったとしても無理はない! だって思春期だもん!
「……っ! あ……ありが、と……」
ミナはユウキの言葉に目を大きく見開き、顔を赤くして彼と同じように目をそらし聞き取れるか聞き取れないかくらいの声量で礼を言った。
「お……おう……」
ユウキもまた顔を赤くして反応する。そしてしばらくの間沈黙が続く。
「……あ、あはは……! それにしてもユウイチまだかな? そろそろ待ち合わせの時間なんだけどな!」
先に沈黙を破ったのはミナだった。どうやらこの空気に耐えられなかったらしい。
「そ……それな! 本当、あいつは昔からこうなんだから!」
と、ユウキも便乗するかのように喋り始める。
「本当に! この間だってさ――」
それからしばらくユウイチへの愚痴を言い合い(ユウイチ……元気出せよ)落ち着いたのか、二人は次第に普段通りの他愛のない雑談をかわし始めた。
「……にしても、遅くね?」
しばらくし、ユウキはつぶやいた。
「うん……気付けばもう待ち合わせの時間から一時間だよ。何が何でも遅すぎるよ」
「とりあえず、電話するか」
ユウキはスマホを取り出し、ユウイチに電話をかける。
『……んっ。何の用だよ?』
ユウイチが電話に応答する。その声はまるで今起きたかのようなトーンだった。
「……何の用だよ、じゃない。今何時だと思ってる?」
「………………今、何時……?」
長い間を取り、電話の向こうで恐る恐るユウイチは訊く。
「10時だ。集合時間は9時。さて、算数はできるかな?ユウイチ君?」
「……寝過ごしたああああ!すぐ行くから!」
どたどたとあわただしい音が電話の向こうから聞こえ、電話が切られる。ユウキははあっと溜息をついた。
「……寝坊?」
「察しの通りな」
ユウキは苦笑して答える。そうして再び、会話を再開する。
「――それでね……あっ」
「どうした?」
しばらく会話を続けていた二人だが、突如ミナが会話を中断し、ある方向をじっと見つめていた。ユウキがミナの視線の先を追うと女の子が木の枝に引っかかった風船を取ろうとしているのが目に入った。
「……」
子供をただ見ていたユウキと違いミナは、迷うことなく女の子の方に向かう。
「風船、木に引っかかっちゃった?」
「……! う、うん……」
ミナは子供の前まで行くと腰をかがめ女の子に言う。
「そっか。……わかった」
ミナはそう言うと立ち上がり、風船を取ろうと木に手を伸ばす。
「んっ……はっ……」
だが、微妙に伸長が足りず、なかなか風船に手が届かない。
「……っと、よし! あっ……」
しばらくし、何とか風船に手が届き掴むが緊張が解けたのか、掴んだ手を放してしまう。
「……っと、危ない危ない」
いつの間に立っていたのか、ユウキは飛んでいこうとしていた風船を見事掴み、ミナに渡す。
「あ、ありがと……」
ミナは呆けた顔でお礼を言う。が、突如はっとしたような顔をしたかと思えば、あたまをぶんぶんと振って一呼吸置いた後、持ち主の子供に風船を渡す。
「はい、これ」
「ありがとう! お姉ちゃん。それにそっちのお兄ちゃんも!」
はしゃぐ子供に対しミナは笑顔を浮かべ、ユウキは子供から視線を逸らす。
「ねえねえ」
「どうしたの?」
「お姉ちゃんとお兄さんはリア充カップルなの?」
「「ふぁっ!?」」
子供の質問に対し、二人は同時に変な声を出す。
「ど、どうしてそんなことを思ったのかな?」
「だって、お父さんが言ってたもん。クリスマスにこんなところに来るのは家族連れか、リア充カップルのどちらかしかいないって」
「か、変わったお父さんだね……」
ミナは戸惑い気味の声でそう言った。
「? それでお姉ちゃんとお兄さんはカップルなの?ラブラブなの?」
「ち、違うよ……。お姉さんたちはただの友達だよ。友達」
「でも、お母さん言ってたよ。男女の友情なんて成立しないって」
(お母さん、子供になんてこと言ってんだよ!)
ユウキは心の中で突っ込む。おそらく、ミナも同じだろう。
「い、いや……友達だよ。うん……」
ミナが引き攣った声で答える。
「……そうなんだ。あ、そろそろ私行くね。お姉ちゃん、お兄ちゃん風船取ってくれてありがとう!」
女の子はそう言い、走り去っていく。が、途中で止まり、引き返していく。
「ねえねえ、お姉ちゃん!」
「? どうしたの?」
「今は脈なくても、押し倒したり? キスすれば落とせるよ! 男は押しに弱いってお母さん言ってた!」
「お……押し!?」
顔を真っ赤にするミナ。が、言うだけ言って今度こそ女の子は去って行った。そして彼女の姿が見えなくなった後、二人は我に返ったようにお互いに顔を見合わせる。
「お、面白い子、だったね……?」
「面白いと言うかなんというか……うん」
「そう……だね……」
さっきの女の子の言葉に気まずくなったのか、それきり二人は会話を交わさない。しかし、やがてミナが何か意を決したような表情をし、その沈黙を破った。
「あ……あのね、ユウキ!」
「な、何?」
「その……さっきはありがとう……ね? ユウキがいなかったら風船は飛んで行ってた。勝手に私が手助けしようとしたばかりに、あの子を泣かせることになってたかもしれない」
あはは、と自虐的な笑みをミナは浮かべた。
「それは……違うだろ」
「え……?」
「お前はただ見ていた俺と違い、あの子が困っているのを見るなり真っ先にあの子を助けようと駆け寄った。俺なんかとは違う。誰かのために動くことが出来る。それはとても素晴らしいことだと俺は思う」
「ゆ、ユウキ……」
照れ隠しか、ユウキは言うだけ言ってミナから顔を背ける。
「ゆ、ユウキ……。あの、ね……私、ユウキに言いたいことがあるんだ」
「え……?」
ユウキは自分の鼓動が早くなるのを感じた。
「わ、私……ユウキのことが――」
「いやー! すまん! めっちゃっっ! 遅刻した! 目覚ましセットすんの忘れてたぜ! わりぃわりぃ!」
……その言葉は最後まで聞くことはできなかった。一人男の登場のせいで。
「「ユウイチ……」」
「おっと、遅刻したのは悪いと思ってるが、二人して何もそんなゴミを見るような目で見ることは無いと思うんですが。あと、何でユウキもミナもそんな顔赤いの?」
「……っ! ……別になんでもねえよ。さっさと行こうぜ」
「りょーかい」
ユウキはごまかすようにさっさと歩きだす。結局ミナが何を言おうとしてたが聞けず、半分残念に思うが、聞かずに済んでよかったとも思う。
「……とりあえず、ポップコーン代は全員分をユウイチが払うってことで」
「ふぁっ!?」
ユウキの発言に思わず変な声を出すユウイチ。
「さんせーい。異議なーし」
「ミナまで!?」
横暴だ、人でなし、やらなんやらユウイチが抗議するが、二人はすべて無視した。……まあ、自業自得だが。
『きっと、これが最後の戦いになるだろう。なら、悔いは残したくない……』
三人は映画館にやってきていた。あ、ちなみにユウイチは無事三人分のポップコーン代を払わされ……なかった。中学生にそこまで金銭的な余裕はない。ということで、恩赦を受けたユウイチ。まあ、ユウキは割と本気で払わせようとしていたが、ミナの仲介により難を逃れた。ちなみに今彼らが見ているのは今年ヒットしたアクション映画である。
(ふむ……普通に面白い。面白い……のだが!)
ユウキはちらりと左隣の席に視線を向ける。
「すーっ……すー……」
……ユウイチが寝ていた。ご丁寧によだれを垂らして。
(何で、お前が寝てんだよ! そもそもこの映画見に行きたいって言ったのお前だよね!? なのになんで寝てんだこいつは!?)
そう、もともとこの映画を見たいといったのはユウイチだった。正直、最初は見る気がなかったがユウイチの強い勧めにより、ユウキも一度見てみようという気になったのだが……。
(なのに、肝心のこいつが……!)
ユウキは軽くこめかみを押さえ、溜息をつく。
(はあ……まあ、いいか。気にせず映画の続きを見るか)
そう思い直し、ユウキは再び意識を映画へと向ける。
『君を……愛している。この戦いが終わったとき、君にもう会うことはできないかもしれない。それでも僕は……!』
『私も……私もあなたを愛している! いつも私の側にいてくれたあなたを、愛しているわ』
想いを告げた主人公がヒロインと結ばれる。ロマンチックなシーンだ。そして、そのすぐ後に主人公とヒロインの唇が重なり合う。
「……」
ふとユウキは右隣に視線を向ける。ミナと視線が合う。彼女もユウキと同じようにこちらに視線を向けてきていた。
「っあ……」
ミナの口からかすかに声が漏れる。そのまま見つめ合う。映画のストーリーは進んでいるが、もはや頭に入らない。
「……っ」
ミナが手を震えさせながら、その手をユウキの手に重ねる。が、一瞬。すぐに手を引っ込め再び前を向く。その頬は赤く染まっていた。しばらくし、ユウキも視線を映画へと向ける。しかし、全く映画の内容が頭に入らない。やがてエンドロールが流れるが、結局内容は頭に入らなかった。
「いやー面白かったな!」
「面白かったって……お前、途中から寝てたじゃねえか」
「いやいや、寝るまでの部分は面白かった。で、ラストシーンで起きたけど最高だった。まさか、あんな結末になるとはな!ユウキもそう思わないか!?」
「あ、ああそうだな」
ユウイチが興奮気味に話す。三人はハンバーガー店でランチを取りに来ていた。
「しかし、まさかあいつが黒幕だったのは驚きだったな」
「本当にそれ。私、むしろ真っ先にやられるモブキャラかと思ってたよ……」
「マジでそれなー!」
「まあ、今思い返してみると怪しいシーンはいくつかあったけど」
「「え、マジ?」」
三人はしばらく映画の感想を語りあう。
「ちょっとお手洗い行ってくるね」
「「おう」」
ミナが席を外し、姿が見えなくなると突如ユウイチが声を抑え、尋ねてくる。
「……で、どうなんだよ?」
「何が」
「だーかーらー! ……ミナのことだよ」
「ミナ?」
「うん。告らねえのかって訊いてんの。ユウキ、ミナのこと好きなんだろ?」
ユウイチのいきなりの指摘にドキリとする。が、何とか平静を保った声でユウキは返答する。
「……なんで、そんな話になるんだよ」
「え? だって、お前ミナのこと好きじゃん。せっかくのクリスマスなんだから告っちゃえよ。」
「……んなっ……!?」
驚きの表情を浮かべるユウキにユウイチは呆れた顔をする。
「まさか、バレてねえと思ってたの? 何年お前らと一緒にいると思ってんだよ。最近、二人とも互いをチラチラ見てるだろ。……ん? ああーそうか。今日の朝、顔が赤くなってたのはそういうことか。そりゃ邪魔したな。何だ?もっと遅刻すりゃー……いっ!?」
ユウキはユウイチの言葉を最後まで聞かず、足を踏みつける。
(……コイツ、自分のことは鈍いくせにたまに鋭い時があるよな)
ユウキは痛がるユウイチを見ながらそんな感想を抱く。
「いってーな! ……まあ、何だ。さっさとくっけ。で、イチャついとけ」
「いや……そんな……俺みたいなやつがミナと付き合うなんて。あいつにはもっとふさわしい奴がきっと……それにこの関係を俺は……」
「かっー! じれったい! お前、普段は唯我独尊、傍若無人のくせに何でこういうのは奥手なんだよ!」
「おい、今なんっつった?」
ユウイチは頭を抱えるが、すぐにユウキに顔を向ける。
「せっかくお前らがくっつけるよう、今日、ここにしたというのに」
「おい、無視すんな。……待て、わざわざここにしたって言ったか、今?」
ユウイチがため息をついて頷く。
「ああ、そうだよ。わざわざクリスマスの日にこんな場所で遊ぶのを誘ったのはお前とミナのためだ。」
「余計なことを……」
「まあまあ。任せとけって。万事うまくいく」
「嫌な予感しかしねえんだが……」
いい笑顔でサムズアップするユウイチに対し、ユウキはジト目を向ける。
「お待たせー。何話してたのー?」
と、そこにお手洗いを済ましたミナが戻ってきた。
「フフフ、それは秘密だよミナ君。男同士の会話……ってやつさ」
「はいはい。ユウイチがくだらない会話してたことは理解したよ。で、どんな話?」
「ちょい、リアクション雑すぎませんか!?」
ニヒルな笑みを浮かべるユウイチにミナは呆れた表情を浮かべる。
「ユウイチが一人の帰り道の時にいきなり止まって『出てこい。後ろにいるのは分かっている』って痛いセリフ吐いてたって話」
「ちょおおおい!!!? ってか、何で知ってんのそれ!?」
「この間、見かけた。……話しかけなかったのは俺なりの配慮だ。帰り道、笑いをこらえるの大変だったわ」
「その配慮、今ここで暴露したことで台無しだよ!!」
ユウイチが頭を抱えテーブルに突っ伏す。
「ユウイチ……」
「やめてミナそんな目で俺を見ないでお願いですからそんな優しい目を俺に向けないでください!」
優しい目を向けてくるミナに対し、ユウイチは早口で捲し立てた。
「そういう病だから……仕方ないって……ユウイチ……」
「やめてくれユウキ。そんな風に俺に優しくするな!」
「「君は……厨二病……なのだから」」
「くっ、いっそ殺せ!!」
ユウイチは女騎士の如く叫ぶ。流せるものなら血の涙でも流していただろう。
「ところでユウイチ」
「うっ……うっ……なんだよぉ……!」
「これは……とある男の記録なんだが……聞いてくれないか?」
不思議そうな表情を浮かべるユウイチに対し、ユウキはニヤリと笑ってスマホを取り出し操作する。音声が流れる。
『出てこい。後ろにいるのはわかっている。ふむ……逃げたか。まあ、いい。俺に恐れをなしたのだろう。今宵の俺は気分が良い。命拾いしたな』
「ぐわああああああああ!!!!」
「はははははははははは!!!!」
「もうやめて! ユウイチのライフはとっくにゼロよ!」
次第に悲鳴は小さくなり、やがてユウイチは精も根も尽き果てたように目を閉じた。
「ユウイチが死んだ!」
「この人でなし!」
「いや、原因ユウキだよね!?」
ユウイチ、死す。精神的に。……悲しい、事件、だったね……。
その後、なんやかんやあったが、とりあえず食事を終え洋服店へと三人は向かった。
「服か……」
ユウキは憂鬱そうな顔をする。
「そんな嫌そうな顔すんなって。ユウキもたまには服とか興味持てよ。いっつも黒い格好しやがって」
「いいんだよ、俺はこれで。服に金使うなんてあほらしい」
「お前なあ……」
ユウキの発言にユウイチは呆れたような表情をする。
「でも……私は服欲しいな。ユウキ見てくれない……?」
ミナの言葉にユウキは溜息をつく。
「わーったよ。付き合えばいいんだろ。付き合えば」
「うん! ありがとう、ユウキ!」
ミナがぱあっと表情を明るくする。その様子を見て、ユウキも少しだけ表情を柔らかくする。
「ああっと!」
突如、ユウイチがわざとらしい声を上げる。
「ちょっと、腹が痛くなってきた! 二人で先に見といてくれ!」
そう言って、ユウイチは去っていく。去る前にユウキにサムズアップを残して。
(……え。まさか、さっき言ってた、任せとけ、ってこれか? 二人きりにすることか? ……雑だろ。馬鹿なの? 馬鹿なの、あいつ。馬鹿か)
ユウキはサムズアップの意図をくみ取り、盛大な溜息をつく。
「えっと……ユウキ? やっぱり、嫌かな? もしそうなら他の店にでも……」
「ああ、違う違う。関係ないよ。済ますならさっさと済まそうぜ」
ユウキは慌てて否定する。
「うん、そうだね。じゃあ、早速行ってみよう!」
おー! と元気良く手を突き上げるミナ。その様子をほほえましいとユウキは思ったのであった。
「うん。いいじゃないか、似合っている」
「たまにはそういうのもいいと思うぞ雰囲気変わって」
「うん……いいと思うよ……そのスカート……」
「……似合ってる……よ」
……ユウキは疲弊していた。原因はミナの試着が多すぎることだった。初めの方は問題なかった。ただミナの試着を見て、感想を求められ、答えるだけ。だが、それが何度も何度も続くと疲れる。とは言え、何もミナがおしゃれ大好き! という人物の為、こういう状況になっているわけではない。勿論、彼女自身おしゃれに関心がないわけではないが、その関心具合は人並だ。ではどうしてか。
……その理由は、単に調子に乗っているからだ。つまり、好きな人に褒められていい気分になっているだけです。それだけです、はい。
(次は……これ、かな? ユウキどんな反応してくれるだろう? ふふふ)
と、ミナはカーテンの向こうにいるユウキの疲れなど気付く様子もなく、楽しそうに笑う。そして、着替え終わりとすぐさまカーテンを開ける。しかし、ゆめゆめ忘れてはならない。調子に乗ると碌なことにならないのが世の常だと。
「……ん……ええと、その服は……って、ミナ!? それは大胆すぎだ!」
ミナに返ってきたのは誉め言葉ではなく、咎めるような声。なんでそんな驚いた顔をしているんだろう、とミナは不思議に思い自分の姿を確認する。黒いキャミソールにスカート。……とても露出度の高い服装をしていた。そして、自分の格好を認識したミナは
「きゃあああああ!!!! え? え!? 嘘、私!?」
「お、落ち着け! というか自分の格好について何も考えなかったのか!? こんなに寒いのに」
完全にテンパってしまう。そして、動揺した末に
「え……ちょ!? ミナさん!?」
一歩踏み出し、ユウキの手を引っ張り試着室へと連れ込んでしまう。
「み、ミナ……さん?」
「あ……う……」
さらに自分のやったことに気付き、羞恥で顔を真っ赤に染める。
「ゆ、ユウキ……その、これは――」
「大丈夫だ」
「え?」
遮るユウキにミナはポカンとした顔を向ける。
「落ち着いて……一呼吸だ。それだけでお前はもう大丈夫になるはずだ」
「……うん」
ユウキの言葉に頷き、ミナは目を閉じゆっくりと深呼吸する。そして目を開け、もう大丈夫だという風に再度頷く。
「ご……ごめんね? ユウキ……その、何というか……」
「いいよ、別に。……まあ、何だ。落ち着けよ。それが大事だ」
「あ……あはは……そうだね」
ユウキの言葉にミナは頬を掻きながら気まずいといった表情で笑う。その顔を見てユウキは溜息をつく。
「じゃ、俺は出るぞ。……こんな所、ユウイチに見られたら何て言われるかわかったもんじゃ――」
「おーう。待たせたな……あれ? ユウキは? ミナ? いるかー?」
「「!!」」
……最悪のタイミングでユウイチが戻ってきた。二人は同時に固まる。
(や……やべえ! まあ、でもここは返事でもしなければ大丈夫だろう。……俺の電話もマナーモードだし。後はミナに――)
「い、いるよ!! まだ着替えているから!」
……電話をマナーモードにして、じっとするように言おうとするが間に合わなかった。
「おい!? 何やってんの!? バレるじゃん! 居留守使えよ!」
「あっ……そっか。しまった……」
ユウキはユウイチに聞こえないように声を押さえてミナに抗議する。だが、時すでに遅し。
「あれ? いんの? ユウキは?」
「ゆ、ユウキは……そ、そう! ゲーセン! ゲーセンに行ったよ! ユウイチが遅いからゲーセンに探しに行ってくるって」
「は? 何で? まあ、いいやそれならユウキに電話して来てもらうか……」
ユウイチはそう言い、ユウキに電話をかけようとスマホを取り出す。
「そ、それはダメ! 直接、ゲーセンまで迎えに行って!」
「え、なんでだよ? 電話して来てもらったほうが早いだろ? そうすれば、行き違いもないだろうし。……と言うか、さっきからなんか挙動不審じゃね? もしかして実はそこにユウキがいたりして?」
「「⁉」」
ユウイチの鋭い指摘に二人は再度、固まる。そして目が合う。すると、ミナは顔を真っ赤にし口をパクパクと動かす。そして次の瞬間、何を思ったか、ユウキに抱き着く。
(みみみみ、ミナさーん!!!?)
「~~っ!? っっ!!」
そしてさらに顔を真っ赤にし、声にならない声を出す。ミナは混乱している!
「なーんてな。そんな訳ないよな。どこのラブコメだって話だよな!」
ユウイチはけたけた笑う。ここにそのラブコメしてる男女がいます。
「まあ、いいや。じゃ、電話を——」
「もし行き違いになった上に呼び出しの電話がユウイチからあった時は黒歴史の録音を再生しながら戻ってくるってユウキが言ってた!」
「よしユウキを迎えに行こう今すぐにッ!!」
そう早口で言うなり、ユウイチは迷うことなく店を出て行く。
「……何とかなったな。それで、その、ミナ? もう大丈夫と言うか……当たってますと言うか……」
ユウキは顔を逸らし、歯切れが悪い様に言う。が、それもそのはず。何故なら、いまだにミナはユウキに抱き着いた形になっているし、密着し過ぎて彼女の胸がユウキに当たっている形になっているからだ。
「~~っっ! ……ごめん」
ミナは蚊の鳴くような声で言い、ユウキから離れる。
「じゃ、じゃあ、今度こそ……待ってるんで」
「……うん……」
ユウキはそっと試着室から出て行く。静けさを感じた。
「………………私、何やってんだろ……」
誰にも聞こえない声でミナはぽつりと呟いた。
結局、その後試着は続くことなく、会計へと移行した。ちなみにキャミソールは買わなかった。そして、買った服の宅配手続きをし、店を後にする。宅配なので、手ぶらだ。時代の力ってすげー!
「……」
ユウキはチラリとミナを見ては視線を逸らす。……店を出た辺りからミナはずっと無言だった。おそらく、先程のことが原因だろうが――
「…………あーミナ?」
ユウキが声をかけるとミナがビクッと身体を震わせ、ユウキに顔を向ける。
「さっきのことだけど……なんつーか……気にしなくていいぞ? 俺もその、忘れるからさ、気にしなくても、いい。事故みたいなもんだ。うん」
「あ……うん……ごめんね? 気を遣わせちゃって。ちょっと動転しちゃってたみたい!」
「いや……」
ミナのぎこちない笑顔にユウキは戸惑う。
「あ……そろそろイルミネーションの時間だね。ちょっと、私先に行ってるから!」
「ちょっ……ミナ!?」
止める間もなく、ミナは走り去っていく。ユウキはただその背中を見つめていた。
「なーにやってんだよ。お前らは」
振り返ると、そこには呆れた表情をしたユウイチが立っていた。
「ユウイチ……」
「何があった?」
ユウイチが真面目な顔でユウキに訊く。ユウキはこれまでのことを説明した。
「……なーるほどね。うん。お前ら馬鹿?」
「はあっ……!?」
ユウイチの突然の罵倒にユウキは戸惑う。
「ずっと前から思ってたが、お前ら二人は器用なようでいてホント不器用だよな」
「……っ」
「まあ、一つ言えるのはだな……お互いを見ろ。恐れるな。どうせ何をやっても関係は壊れねぇ」
「…………え?」
間の抜けた声を出したユウキにユウイチは言う。
「お前ら、どうせ何か間違ったらこの関係が終わるとか馬鹿なこと考えてんだろ? どうしようか悩んでんだろ? あほか。今更、そんなんで壊れるほど俺らの中はうっすいものだったか?」
「それは……きっと、違う。いや……絶対に違う」
「なら、思ったとおりにやれ。答えなんざ勝手に後から出てくるんだ。好きなようにやれ」
「……ユウイチ」
「……おう」
「俺も先に行ってくるわ」
「ああ、行ってこい……親友」
ユウイチの激励に頷くとユウイチは走り出す。
ユウキのことが好きだった。それはいつからだっただろう? ……わからない。もしかしたら、あの日であった時からかもしれない。けれど、明確に好きだと意識したのはここ最近。なんてことはない。思春期を迎え、だんだん意識していくようになったごく普通の恋。そう、普通の恋。
そんな御託を並べたところで何の意味もない。根っからの弱虫の私には勇気がないという事が分かるだけ。ユウキが好きだ。ユウキに触れたい。もっとユウキといたい。ユウキと恋人になりたい。だけど、今までの関係が壊れるのが怖い。三人でいつもいたのに、私のせいで壊れてしまうかもと思うと怖い。何よりどうすればいいかわからない。
本当は、今日、ユウキに告白しようと思っていた。だけど、変に緊張しすぎて失敗した。……ユウキに幻滅されたかもしれない。そう思ってしまい、気付けばここにいた。ほんとに駄目だ私。
「……寒いなあ」
……私にはやっぱり駄目。私にユウキは――
「ミナ!!」
振り向くとそこにはユウキがいた。
(ああわかってる。わかってるよ。何もしなければ変わらない。答えなんざ行動しなきゃ見つからないってことくらい!)
ユウキは心の中で叫ぶ。
(なら、今、俺がやることはこうだ。俺はこうする。文句なんて聞かねえ。今にも凍えそうで泣きそうなこいつに俺はただ、一緒にいてやる。それだけだ)
そして、ユウキはミナに近づくとその手を握る。
「……ゆ、ユウキ?」
「……寒いからな今日は。だから、その……握った方があったかい」
「……そっか。そうだね」
「じゃあ、イルミネーションに向かうか」
「……うん」
ユウキはミナの手を取り歩き出す。
(そう、か……何も深く考える必要なんてなかった。ただ……自分たちのペースで歩けばよかったんだ。だってわかるもん。今私たちは――)
二人の顔は、とても赤く、穏やかな表情だった。
そして、二人は朝に待ち合わせをした公園にたどり着く。辺りはもうすっかり暗い。
「じゃ、行くか」
「うん」
二人は奥へ進んでいき、やがて立ち止まる。
「きれい……」
そこにはたくさんのイルミネーションであふれていた。中でも一番は特大のクリスマスツリーのイルミネーション。とても、幻想的だった。
「そうだな……」
ユウキもミナと同じようにイルミネーションに見とれる。
「うん……あっ」
ミナはふと頭に冷たい感触を感じる。見上げると雪が降っていた。
「雪……なんとも幻想的じゃねえか」
「ほんと……ロマンチック……」
しばらくイルミネーションを眺める二人。そしてふと、ミナはユウキの横顔を眺める。とても穏やかで優しい顔だった。側にあるイルミネーションのせいか、とても輝いた表情に見えた。
「ユ……ウ、キ……」
「ん……どうした?」
「えっ……」
無意識のうちに自分が彼の名を呼んでいたことにミナは気が付く。そして思う。言うなら、今だ。
「ユウキ。あのね、私……ううん、何でもないよ」
ミナは途中まで言いかけるが、首を振ってその続きを言うのをやめる。
(まだ……まだ、このままで。焦らずに。私たちのペースでやればいい。今はまだ……)
「…………そっ、か」
ユウキはじっとミナを見つめていた。顔が赤い。きっと自分も同じ顔をしているのだろう。そうミナは思う。やがてユウキは納得したように穏やかな笑みを浮かべ、イルミネーションへ視線を戻す。
(そう。私たちはもうわかってる。この気持ちはお互い言わなくても分かってる。後は互いに覚悟を決めた時。この気持ちは伝えるべき時まで胸の中にしまっておこう。それに――)
ピロン、とミナのスマホに通知音が鳴る。ミナはそれを確認する。ユウイチからのメッセージだった。
――思いは伝えたのか?
ミナは不敵な笑みを浮かべ、メッセージを打ち込む。
――余計なお世話。私たちの道は私たちで決める。
そう、外野のおぜん立てなんていらない。私たちの恋は私たちだけのものだ。外野の思い通りなんてならない。……というか、ユウイチはいつから気が付いていたんだろう? あいつ、鈍感の癖にたまに鋭い時あるよなぁ……。
「おーきれいじゃん。イルミネーション」
と、ミナがそんなことを思っていると後ろから知っている声が聞こえてくる。ユウイチだった。こいつ、待ち伏せていたのか? とミナは思い、彼にジト目を向ける。隣のユウキも同じようにジト目を向ける。……私と同じような理由の視線な気がする、と直感的にミナは思う。
「……今日のクリスマス、楽しかったな」
ユウイチがそうぽつりとつぶやく。ユウキはその言葉に一瞬ぽかんとするが、すぐに笑みを浮かべる。
「……ああ。そうだな。いろいろあったが、楽しかった。また、来年も来るか」
「うん、そうだね」
(いろいろあったが、悪いもんじゃなかった。来年も――)
ユウキは天を見上げる。雪はいまだに振り続けている。
(来年も、この三人で――)
「とりあえずは……メリークリスマス、だ……」
「……あれがまさか最後のクリスマスだとは思わなかったがな。あんな下世話な記憶しかないユウイチとのクリスマスが、奴との最後のクリスマスだとは。でも――」
ユウキはふっと笑い、ミナに視線を向ける。
「悪いもんじゃない。いい思い出だった」
「うん……最高のクリスマス。私たちの今の関係はユウイチのおかげだよ、きっと」
ミナの穏やかな笑みを見て、ユウキは少し顔を赤くする。
「ところで、だ。ミナ……」
「? どうしたの?」
不思議そうな顔をするミナにユウキは答えることなく、代わりに懐から小さな箱を取り出し、ミナに手渡す。
「メリークリスマス。……ミナ」
ミナは驚いた顔でそれを受け取り、箱を開ける。そこにはネックレスが入っていた。
「わあ……これ……」
「……まあ、なんだ? 恋人だからこういうのプレゼントしてもいいかなと。いや、重いかこれ? どうなんだ? 違ったらすまん……」
ユウキは目をそらし、気恥ずかしそうな顔で頬を掻きながら言う。その弁解にミナは優しい笑みを浮かべ首を振る。
「ううん。……うれしい。ありがとう!」
その笑顔にユウキはほっと胸をなでおろす。
「じゃあ、次は私! はい、これ!」
ミナが小さな箱を手渡してくる。ユウキが箱を開けるとそこにはブレスレットが入っていた。
「ミナ……ありがとう」
「ユウキ……」
二人はしばしの間、見つめあう。
「ユウキ……それじゃあ、後は夜のクリスマスだね! ベッドに行こう!」
「いや、何でそうなる!?」
ユウキは間髪入れずツッコむ。甘い空気はどこへ行ったのやら。
「ふっふっ。大丈夫、心配ないよ! サンタコスはしっかりあるから!」
「俺にそんな趣味はねえ!!」
「えっ」
「いや、そんな意外そうな顔すんなや!」
「……まさか、トナカイコス……か? 大丈夫、あるよ!」
「大丈夫じゃねえ! てか何でそんなもんあるんだよ!?」
「彼女たるもの、いつ何時も彼氏が望むプレイができるよう準備しておく。全カップルの常識」
「そんな常識あってたまるか!! その発言、様々な方面の人に目つけられそうだからやめろ!?」
「えっ……?」
「何言ってんのコイツみたいな顔やめろ!?」
俺間違ってないよな!? と、ユウキは自問自答する。大丈夫、間違ってないよ。
「はぁ……当時のお前は初心というか……ピュアだったのになんで今だとこうなったんだ……?」
「時間の流れって怖いよね」
「全くな!!」
「でも、あの子も言ってたじゃん。男は押しに弱いって。だから私もぐいぐい行くことにした!」
「え? マジで? 今のお前がこうなったのあの子のせいだったん?」
まさかの伏線回収。
「えー何だったらいいのよ……キャミか? ユウキはキャミソールをお望みか!?」
ミナが謎は解けた! とでも言いいそうな顔をユウキに向ける。
「ぐっ……それはちょっと見てみたいかも……じゃない!」
「えー……まさか露出!? ユウキはみんなの前で露出プレイを望んでいるの!?」
「マジで何言ってんの!?」
「……ユウキが望むなら致し方なし。私も覚悟を決める!」
「そんな覚悟すんな⁉」
「あーでも、私のはユウキがそれで興奮するって言うなら見られてもいいけど、ユウキのユウキは見られたくないな……どうしようかな……」
ミナがブツブツと悩んだように呟く。言ってることが普通にヤバい内容ですね、はい。そして、ハッとひらめいたような表情をする。
「そうだ……! 見えないように覆えばいいんだ……! だから、ユウキのユウキをくわ——」
「やめい!? アウトだから!」
それ以上言わすか! とユウキはミナの口を塞ぎ、強制的に発言を止める。しばらくして、手を離すとミナは開口一番
「無理矢理が好み……だったのか……!」
「違うわ!」
ブレない彼女でした。
「……ったく、ほら。もう中に入ろうぜ」
ユウキはそう言い、宿屋に向かおうとする。
「……ユウキ!」
「……ん? ……っつ!」
ミナの声にユウキは振り返り、目を見開く。ああ、これだ。ユウキは内心つぶやく。
(この顔が、俺は好きなんだろう。この、表情が)
――ユウキの視線の先にはとびっきりの笑顔を浮かべたミナがいた。そして、とびっきり明るく、元気で、幸せそうな声でユウキに言う。
「メリークリスマス!!」
お久しぶりです。兵藤文月です。特別話「この幼馴染とのクリスマスは高難易度すぎる」お楽しみいただけたでしょうか?
クリスマスという事で今回のお話を書きました。あ、長くなったのは本当にすみません……はい。次から気を付けます。
そういや……ミナってあんな感じだったんだ。じゃあ、何で今こうなん? って思った方。僕が知りたい。当初は本当に今回のような清純キャラの予定だったんです。それが今や……もう、僕にはどうもできん。だって、気付いたら暴走してるんだもん。ボクワルクナイ。
では長くなりましたが、この辺で。メリークリスマス!




