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1-4.【閑話】エイプリル医院のライアーヌさんは、今日も大忙し

【蛇足】

エイプリルフール用に

ライリューンカジノで、ケイシーが、バカラ沼にハマり

ジェイコブのお金を使いこむ話を考えていました

3月中旬に、ナゼか、そのネタが、使えなくなりました

あとは、文章にするだけだったのに・・・

なぜだかさっぱり分かりませんが、

まぁ、ほとんど書いていなかったから、まだよかったかな?


あっ、水原さん、ネタを1本返してください

春の夜は短く、眠りが、心地よい。



目を覚ませば、さえずる小鳥の声が聞こえる。



昨日の夜は、はげしい風の音がした。



花粉が、たくさん飛び散ってしまったことだろう。



ふと、窓を開けてみる。



すると、黄色い花粉が窓枠にくっ付いていた。




[冒険者の娘 ライリューン]  【 1-4.今日は、エイプリルフール 】





ここ数年、4月1日からのしばらくの間、ライリューンに受付のお手伝いをお願いしている。


というのも、この季節は、特に新規の患者さんが多いからだ。


あっ、私の名前は、ライアーヌ。


エイプリル医院という皮膚科で、看護師の仕事をしている。


ライリューンは、居酒屋で知り合った女の子で、私と名前がよく似ていることから、意気投合してお友達になった。


忘れていたら困るから、いつものナマケモノ郵便の速達で、お手紙を書いたんだけれども・・・


「おはようございますー。」


私がライリューンに出したお手紙を持って、開院時間前にやってきたのは、小さな女の子。


「あのー、アリーって言います。ライリューンの代わりに来たんですけど・・・」


どうやら、ライリューンは、発熱で寝込んでいるらしい。


それにしても、こんな小さな女の子をお手伝いによこすなんて・・・大丈夫かしら?


あっ、そもそも、熱出てるなら、ライリューンも、一緒に来たらよかったのに。


相変わらず、機転が利かないなぁ。あの子は。


まぁ、いいや。


忙しいことに変わりはない。


事務のサトゥの横に付けてお手伝いをしてもらえばいい。


「じゃ、もうちょっとしたら、先生が降りてくるから、そこにでも座って待っててね。」


コーヒーが入ったカップを渡して、受付の開始時間まで、椅子に座らせておく。


準備の邪魔なのよね。



診察が始まると、予想通り大忙し。


その合間に、ちょっと受付を覗く。


うんうん。


サトゥをお手伝いしながら、患者さんを診察室へと案内できてるわ。


思ったより使えるわね。


そんなことを思っていたら、サトゥの叫び声が聞こえた。


ちょっと、患者さんの前で大声を出しちゃダメでしょ。


そう思いながら覗くと、どうやら、オリエントーク国の文字を間違えてしまったらしい。


書き間違いが起こりやすくなるから、「ヒラガナ」で書くようにって、前から言ってるんだけど、サトゥは、「カンジ」にこだわるのよねぇ・・・


医院内で、私と、サトゥの力関係は、微妙。


押し引きが難しい。


「ヒラガナ」を強制して、サトゥにへそを曲げられたら、診療に支障が出る。


ここは、お手伝いのアリーに頑張ってもらおう。



まぁ、ちょっと問題はあったけれども、あわただしい午前の診療は、なんとかこなすことが出来た。


さぁ、お昼休みだ。


ここで、ゆっくり事務が終わるまで・・・と、待っちゃうと、午後の診療の準備に影響が出るから、お薬を渡すのは、忙しそうにしている受付の子たちに頑張ってもらって、私と先生は、すぐにお昼をとる。


そうして、午後の診察が始まってすぐ、事件は起こった。



「あぁっ、痛っ。」



ん?今度は何?


見れば、倒れた脚立の横に、サトゥがうずくまっている。


薬品棚から薬をおろそうとして、落っこちたみたい。


「ダメね。足首・・・折れてるかもしれないわ。」


「ワシは、分からん。専門外じゃから。」


うん。専門医に診察を任せるべきだ。


足を引きずるサトゥを、馬車に放り込み整形外科へ向かわせる。


「じゃ、アリーお願いね。」


良かった。


お手伝いが居て。


受付をアリーに任せると、診察室へ戻る。


あら?結構、うまく患者さんを流しているわね。


もしかしたら、あの子、受付事務の適性があるのかも。


そんなことを思っていたら、受付の方でもめごとの気配。


もぉ、今度は何よ。



「股の奥が・・・股関が、かゆいのよっ!!!!!どう?満足した?」



なに?一体、あの子、何をしたの?


患者さんと対峙するアリーを見てすぐ分かった。


これは、相手を尋問するかのように問い詰めたに違いない。


「アリーぃ?」


患者さんの前で、怒鳴りつけるわけにはいかない。


軽くにらみつけて、怒っていることを分からせる。


患者様には、笑顔で・・・


問診票にサッと目を通し、名前を確認すると、診察室へとご案内する。


「ケイシーさんですね?どうぞ、こちら診察室へ。」


ところが、面倒なことは続くもので、診察室でも問題が起こる。



「うんうん。聞こえてたから大丈夫。かゆいんだね。じゃ、そこ座って。足広げてね。」



「キャァァァァァァ」



  ドゴっ!バァンっ!



そりゃ、そうなるでしょ。


男の医師が、若い子のデリケートゾーンを診察するのに、説明をちゃんとしないで、患部を覗こうとしたらアウト!


ホント、この人、腕はいいんだけど、ダメよねぇ。


患者さんからビンタを喰らって、倒れてしまったデリカシーの無いウチの医師の襟首をつかむと、そのまま診察室の外へと放り出す。


「はいっ。もう一回ここに座ってね。ちょっと恥ずかしいけど、大事なことだから、足を広げてかゆい場所を見せてね。」


丁寧に説明したら、女の子は、素直に指示に従ってくれた。


うんうん。恥ずかしかっただけよね。


お薬の使い方を説明しながら、患部に塗布する。


「はいっ。これは、外陰部にうすく塗布する塗り薬。同じものを出しておくから受付で貰ってね。」


そうして、サラサラとカルテと処方箋に薬を記載した。



 Rp.ガタゴートクリーム 5g

     1日2回

    起床時と寝る前

    外陰部、うすく塗布


 Rp.プポペペマイシン錠100mg 2錠

     1日2回

    起床時と寝る前



んー、朝夕食後でもいいけど、塗る時と同じ時間に飲むほうが、忘れないよね?


先生の判断を聞こうにも、診察室から追い出してるので、無理っ。


用法は、こちらで勝手に決めてしまおう。


あとは、アリーに処方箋とカルテを渡して、フール医師に状況を説明をすればいい。


「はいっ、これに書いてある通りにきちんと渡すのよ。私は、フール先生に状況を説明するから。」


チラリと見やると、アリーは、何度も指さしチェックをしている。


あぁ、やればできる子だ。


失敗を繰り返さないよう努力する子は、成長する。


私は、にっこり微笑んでフール医師と一緒に、診察室へ戻った。



 ☆ ☆ ☆



「よく頑張ったわね。」


最後まで頑張ったアリーを褒める。


「明日からは、ライリューンが来るのかな?ちょっと残念ね。」


「いえ、いっぱいわたし、失敗しちゃったから。ごめんなさい。」


うん。こういう素直な所もいい子だわ。


成長のあとを見せつけて、帰るアリーの背中は、今朝、不安そうにやって来た時よりもずいぶん大きくなったように見えた。


ホント、最後は、ライリューンよりも使えるかもって思っちゃったくらい頑張ってくれたわ。


そんなことを思いながら、片づけと明日の準備に入る。



 ☆ ☆ ☆



しかし、ライアーヌさんは、まだ知らない。


花粉症で、目がしょぼしょぼしていたアリーが、処方箋の用法を薬の袋に書き写す際に、大きな間違いを犯していたことを。


そうして、お股のかゆい患者・・・ケイシーさんが、間もなくエイプリル医院に怒鳴りこんでくることを。


そう、エイプリル医院のライアーヌさんは、今日も大忙しなのであった。



 * * * * *



「ちょっと、待ってぇぇぇぇ。鼻と華は、間違えないでしょ!わたし、漢字くらい分かるわよっ。元日本人だもの。それに、にくまんっ!犬にタマネギをあげちゃだめでしょ。」


叫んだ 瞬間、目が覚めた。


寝汗がひどい。


「アリー様、ずいぶん、うなされておりました。大丈夫ですか?」


マーガレットが、心配そうに 声を かけてきた。


夢・・・。 ずいぶんと ひどい内容の夢だった。


そもそも、タマネギを犬にあげる話は、こっちに出てきていない。


もし、これが、小説なら、読まされる読者が、かわいそうなレベルだ。


立ち上がり、窓を 開けた。


窓枠に、へばりついた黄色い花粉を、指で そっと払う。


くしゅん。


うん、きっと誰かが、私の噂をしているに違いない・・・



=== ===== === ===== ===


今日は、4月1日。


春の 夜の夢は、短く そして 儚い。


=== ===== === ===== ===


【後書き】

紅麹と麹は、別のカビであることを知っている人は、高評価を押して次の話へ⇒


【蛇足】

ライリューンカジノで、ケイシーが、バカラ沼にハマり

ジェイコブのお金を使いこむ話の最後は、

こんな展開の予定でしたが、

さすがにセンシティブすぎて書く気が置きませんでした

* * *

「ちょっとっ、それ、わたしがジェイコブさんの財産を狙ってケイシーさんをハメたみたいじゃないっ。」

叫んだ 瞬間、目が覚めた。

寝汗がひどい。

「アリー様、ずいぶん、うなされておりました。大丈夫ですか?」

マーガレットが、心配そうに 声を かけてきた。

夢・・・。 ずいぶんと ひどい内容の夢だった。

* * *


【ご案内】

下の4本、本日中に、投稿を予定しています。

それぞれ視点が違います。

お時間がございましたら、是非お楽しみください

★本日、09時に投稿予定 アリー視点

 【美容師の娘】3-60. 【閑話】エイプリル医院のお手伝い 前編

https://ncode.syosetu.com/n6487gq/223/

★本日、10時に投稿予定 アリー視点

 【美容師の娘】3-61. 【閑話】エイプリル医院のお手伝い 後編

https://ncode.syosetu.com/n6487gq/224/

◆本日、15時に投稿予定 ライア視点

 【冒険者の娘 ライリューン】1-4.【閑話】エイプリル医院のライアーヌさんは、今日も大忙し

https://ncode.syosetu.com/n6384gw/4/

▲本日、17時に投稿予定 オリヴィアとケイシー視点

 【風と水の魔法使い】2-42. 【閑話】受診するならエイプリル医院

https://ncode.syosetu.com/n9635hm/79/

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