成型ポテチ派集まれ!……いや、集まって下さいっ!
皆様今晩は!シサマという者です。
今年も猛暑が続く中、夏バテなどしておりませんか?
私の住む北海道はまだ暑さが穏やかなものですが、それでも公私共々マスクが欠かせない今年の夏に限っては、例年に増して体調維持が難しいですよね。
食欲が無くて、ちょろっと食べたお菓子がそのまま朝食や昼食になっちゃった……なんて事もあると思いますが……。
いいんです!(←楽〇カードマンとは別人です、川平〇英とか知りません)
皆猛暑とコロナが悪いんDEATHっ!
例え栄養が偏って、夏バテ回復が遅れようとも、そのお菓子が美味しいという心の平和がある事こそが、今年の夏を生き抜くチートスキルなのです!
さて、皆様にとって、「食事の代わりになるお菓子」とは何でしょう?
代表的なものはやはり、「塩気のあるお菓子」ではないでしょうか?
世の中には3食スイーツで済ませる魔王も存在しているそうですが、やはり塩分が無いと日常生活、特に夏場の発汗には対応出来ませんよね?
となれば、食事の代わりになるお菓子の代表格は、やはりポテトチップス!
……いや、こんなエッセイを書いている私ですが、実は若い頃は、ポテトチップスに全く興味がありませんでした。
初めて食べたポテトチップスに恵まれなかったのか、油臭くて余り美味しいものと感じなかったんですよね。
そんな私がポテトチップスの魅力に目覚めたきっかけは意外にも、ポテトチップス好きの認識では「邪道」とされている成型ポテトチップスを食べた事でした。
一般的なポテトチップスは、じゃがいもを薄くスライスした後、水に浸けてから高温の油で一気に揚げて作ります。
水分を飛ばす為に油が染み込む為、少々脂質が高くなりますが、じゃがいも本来の風味と栄養素がキープされていますね。
カルビーの袋入りポテトチップス等、所謂王道商品が多いです。
しかし、成型ポテトチップスは、じゃがいもを粉末状にして乾燥させたもの(ガイア、オルテガ……マッシュポテト)を練り固めて揚げます。
丸ごとのじゃがいもでは無い為、適度に水分が抜けており、脂質を抑える事が出来ますが、ポテトそのものの旨味は薄く、味付けに真価が委ねられていますね。
成型ポテトチップスの元祖・プリングルスや、ヤマザキのチップスター等、何処の店にも必ず置いているとは言い難い立場にあります。
そもそも、ポテトチップス界のシェアとしては飽くまで少数派の成型ポテトチップスの魅力とは、一体何なのでしょう?
①脂質が控えめである為、手が汚れにくい……スマホ時代の現在、これはそれなりのアドバンテージにはなりそうですね。
②マッシュポテトは味気無いものの、故に思い切った味付けが出来る……これは多いにアリです。袋入りの王道ポテトチップスは、しお味やコンソメ等、比較的定番の味に落ち着き、新しい味が定着しにくい状況にありますが、成型ポテトチップスでは濃厚なチーズ味を始め、洋食方向へ舵を切った斬新な味が続々登場していますね。
③成型ポテトチップスならではの長所を活かした、重ね食べが出来る……個人的に、これが成型ポテトチップスの最大の魅力であると感じます。成型ポテトチップスを1枚食べても、正直満足感は余りありませんが、2枚、3枚と重ねて食べると、その歯応えとクリスピーなサウンド、数学的に足し算される味わいに、この上無い幸福感を味わう事が出来ます。
私が成型ポテトチップスにハマったきっかけは、今から10年以上前、生産地がアメリカ合衆国だったプリングルスを食べた事でした。
当時のプリングルスはチップス1枚1枚が分厚く、故に容赦なく濃い味付けがされていました。
その明らかに日本人向けではない、繊細さのかけらも無い大味さは、元来日本人らしからぬ味覚を持ち、スジ肉も軽く火を通しただけの固い状態でゾンビの様に引きちぎって食べる、ビースト紳士な私にジャストフィットしたのです。
当時の友達にプリングルスを振る舞った時、2〜3枚食べて手を置く上品な友達と、「うめぇ!うめぇ!」とケースに拳を突っ込む友達と、どちらが付き合いが長くなったかは言うまでもありませんね。
原産地がアメリカ合衆国からマレーシアに移った現在、プリングルスのチップスは薄くなり、味もポテトチップス市場の大きな日本を意識した薄味になり、少々中途半端な印象が否めなくなりましたが、それでも私にとっては今でも一番好きなポテトチップスであります。
ちなみに、現在のフェイバリットは「うましお味」と「チーズinチーズ」ですね。
しかしながら、日本市場での成型ポテトチップス不人気は寂しい限りです。
勿論私も、一般的なポテトチップスで好きなものはありますよ。山芳製菓の「わさビーフ」とか……一般的ちゃうやん!
私と同じく成型ポテトチップスが好きな方は、是非ともこのエッセイの下に集まっていただき、共にクリスピーなサウンドを響かせようではありませんか!
今やそれなりに大きなメーカーになった、「わさビーフ」で有名な山芳製菓さん。
しかしながら、今でも顧客を丁寧に扱う良心は健在で、商品への意見メールに「あくまでわさビーフを中心にして、関連性の無い突飛なフレーバーは控える事が、貴方達の生き残る道だと思います」といった内容を送信すると、感銘を受けたと感謝する激アツな返信メールが長文で来ました。
スマートなだけがプロフェッショナルではありません。
私も「なろう」の作者として、この姿勢は学びたいと思います。