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昔話

この作品は自身があります。

たくさんの人に見てもらえるよう、頑張ります!

白銀はくぎん神騎士じんきし


その名を知らない者はいない。

人間世界、エルフの街やダークエルフの村、リザードマンの村、ドワーフの村に魚人街、ドラゴン、その他の生物達に知られるというとんでもない存在なのだ。

物覚えの悪いゴブリンやオーガにその他の獣たちですら名をしっているのだから。


だが、この名は現世だけではなく天使が住むとされる『天界』、魔人やアンデットなどが住む『魔界』にまで轟いたと言われている。


現世の者達は昔『魔王討伐戦』力を使い果たし姿を消したとされる神様が作り出した子供だと言い、『天界』に住む天使達も同意し神の装備<褒美と罰>を授け、『魔界』に住むもの達は子の存在に恐怖した。


その名を持つ存在は人の子だ。性別は男。髪毛や眉、睫毛は銀で一本一本が綺麗で、顔立ちはお人形のように整っている。身長は180くらいで、体は綺麗にひきしまった筋肉。彼の放つオーラは神々しく、彼を見た者は遠くからでもひれ伏してしまうという。


天使達が授けた装備は、白銀のフルプレートメイルで模様は龍の鱗のよう、右肩に赤いマントをつけている。

右手にはまるでクリスタルで作ったかのように透明感あるロングソード<神剣しんけん:ソード・トゥ・リード《導く剣》>、左腕には腕をおおい中心には真紅に輝く宝石がはめこまれた円形の白銀の手盾<壊れぬ心の壁>をつけている。


これらだけでは天使達は神の子とまでは言わなかっただろう。


しかし、彼には天使達にそこまで言わせる物をもっていたのだ。


それは神の胸に刻まれていた紋様が、彼の右手にあったからだった。

もちろんそれだけではない、神の鎧は装備はできるが、本来の力や能力<光を求め闇夜をはらう>の発動ができるのは神自身か、神の血をひくものでしか使うことはできない。

それを装備し力の解放、能力の使用可能にしたことにより天使達は彼を神の子と崇めたのだ。


書物などで崇められる彼のおこないはまるで神のようだったと記されている。


彼は努力し強く生き、歯を噛みしめながら手を伸ばす者には、ゴブリンやオーガ、そして『魔界』の者達ですら慈悲をかけた。


だが、悪にいき道を外れ、己の欲望のために生きる者には誰であろうと見放し、罰を与えたという。


彼は時が流れるにつれて『魔界』の者達ほとんどにも愛されるそうざいとなっていく。


だがある日、彼は『魔界』へ行ったきり帰ってこなかったという。


彼が住んでいた国や『天界』は、『魔界』で何かあったのだと考え『魔界』を憎み憤怒し戦争を起こし、そして国はいなくなった神のように消えてしまったと思い嘆き悲しんだ。


彼が消えてしまってから、何十年と時がたち彼が住んでいた国、彼が住んでいた部屋の掃除をしに来たメイドは彼が使っていた机に白銀の鎧と剣と盾、黒髪で整った顔は人形のような幼い子供、手には赤い液体の入った小さなビンを持っていた。そして折り畳まれただけの紙を見つける。


そのメイドは『白銀の神騎士』の存在は知っている、産まれた頃から親などから色々な話を聞き、愛しているのだから。だが、装備の形は知らず鎧にふれ、折り畳まれた紙に目をとおして、悪ふざけだと思い、眉間にシワを寄せ雑に持ち上げ、子供の手を引き廊下でたまたま出会った神官の老人と護衛に見せた。


その神官子供の頃に神の子に会っていて装備に触れたことがあり、老人は歳を思わせない動きで彼女から鎧を奪い取りさらに、それが本物だと実感し護衛に丁寧に渡し、彼女を叩き叱咤した。


最初は彼女も「なぜ?」と思ったたがそれが、愛している神の子の鎧で、手紙だと知り驚きのあまり、転び、泣きながら悲鳴をあげる。


彼女の行動は仕方がないと思う、物を覚える小さなときから愛していた神の子の鎧にふれてしまい、勝手に手紙を読んでしまい、あげくに悪ふざけだと思って雑にあつかってしまったのだから。


本来なら死刑であろうが神官の老人が「あの方はそんな事は望まないだろう」という発言により、皆は仕方がないとし無罪となった。

無罪となった彼女は今まで以上に働いたという。これも書物などに書かれていた。


で、だ手紙の内容は、


『私は光を無くし死んだ。私は甘かった、騙され死ぬなど恥じでしかないな、すまない。

死ぬ前の最後の私の思いにより、この手紙と、私の女と私の血、鎧を残す。彼女は私が認めた4つの女だ、16になったら私の血を飲ませ、装備を着せ彼女を変わりに見守ってほしい。強くしてほい。最後にわがままを言って本当にすまない。そして、『魔界』の者達は悪くはないからな、よろしく頼む。あ、もうひとつこの手紙を最初に読んでしまった彼女を許す

─白銀の魔騎士より─』


この手紙は『天界』の天使たちや、現世の者達を悲しませ、騙したであろう『魔界』の者達は慈悲を受けながら彼を悲しませたことによりを更に憎み。これにはドラゴンですら力をかし、彼の言葉を忘れ戦争は激しさを増した。

そして最後まで呼んだ者達は憎みながらも、少し笑みを溢し、神官の老人が言ったことはこういう意味かと驚いた。


そして、彼が残した子供、血と鎧は『魔界』が手を伸ばすことの出来ない『天界』で預かることになった。


彼が手紙などを残してから半年がたった、その日現世、『天界』にとって最悪で、攻撃を受けていた『魔界』からは喜ぶ存在が生まれた。


神も力を無くし姿を消すはめになった原因が・・・・


『魔王の復活』


魔王自身が前へ出てくることは無いが、現世は『魔界』におされていく。


現世や『天界』の誰もが神や、神の子の復活を、そして神の子が残した彼女が早く神の子になることを星に願う毎日となった。




次回から、あの子が出てきます。

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