表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

真相解明

一週間程たったある日、アルバから一通の手紙が届いた。


《先日の件ですが、探し物はそちらにあるようです。是非とも私を青宮へお呼び下さい》


《攫われた若者と代表者は、この青宮のどこかに捕らわれていると言うことか、厄介だな…自分を呼べと言うことは何か手がかりを掴んだのだろう》


私はアルバに手紙を届け、私の友人として青宮に来るように使いを出した。


一刻程した後使いの者がアルバを連れて現れた。


私はアルバと二人きりになり、彼の説明を聞いた。


《あれから俺は怪しい連中の中に潜り込んだんだが、あいつらやけに羽振りがいいんだよ。口の軽い奴がいて、そいつの話しではメデルカに頼まれて最近青宮の地下室に荷物を2つ運んだらしい。やけに重たくて、数人で運んだって言ってた。その荷物が俺達の探してる物に関係あると思うぜ》


《そうですね私もそう思います。でもこの青宮の地下室なんてどこにあるのか……》


《魚の銅像があって、それを右に回すとかなんとか言ってたけど…》


《魚の銅像ですか…、確かメデルカに案内された部屋で見たような気がします、今から行ってみましょう》


アルバを連れてフォルスは魚の銅像がある部屋を訪れた。


部屋の端の方に魚の銅像が立っていた。


銅像を掴み右に回すと、壁が動き地下への階段が現れた。


《あっ!有りました》


階段を下って行くと小さな地下室に出た。


父の部屋の仕掛けと良く似てる、恐らく避難所のようなものだろう。


部屋の寝台には男性が2人横たわっていた、恐らく眠り薬を飲まされているのだろう。


フォルスは彼らに魔法をかけ目覚めさせた。


【目覚めの光よ、瞼に照らせ遮光】


2人は暫くして目を覚ました、フォルスは2人から詳しく経緯を聞き出した。


彼はノートルといい町で買い物をしていたら、怪しげな連中に襲われ攫われてしまったそうだ。


若者は偶然その場に居合わせてしまい、一緒に連れて来られた。


アルバの依頼はこの若者の事だろう。

若者は何度もお礼を言いながら帰って行った。


《アルバ貴方は一緒に行かなくて良かったのですか?依頼はこれで解決したのでしょう》


《乗り掛かった船だ、最後まで手伝うぜ、俺の力が必要だろ》


《ありがとうございます》


アルバがノートルをおぶり階段を上がり、先程の部屋に戻るとそこにはメデルカが立っていた。


彼はノートルに気づいたのか、小走りで近づいて来た。


《ノートルさん!!どうしたんです。大丈夫ですか!!》


メデルカは、何も知らなかったような態度で近づいて来た。


《メデルカさん、貴方の仕業だと言うことは、分かっているのですよ》


私はアルバとメデルカに詰め寄った。


《何を言うのですか。、私は何もやってません》


《何を言ってやがる、町のごろつき共がお前に言われて攫ったと白状してるんだ》


アルバがメデルカに掴みかかると、メデルカはアルバの手を払いのけた。


《言い掛かりはやめて下さい。何か私がやったと証拠があるのですか?》


メデルカは不適な笑みを浮かべ、アルバと私を睨みつけた。


《アルバここは一旦引きましょう。今は何を言っても無駄なようです》


《くそ~。絶対証拠を見つけてやる》


《楽しみにしていますよ…》


そういうとメデルカは駆けつけて来た使用人達に、ノートルを部屋に連れて行くように、指示を出した。


翌日手がかりを探すため、昨日助けた若者の家に訪れた。


彼はおかしな事にここ数日の記憶が、すっぽりと消えてしまっていた。


彼は私とアルバを見たことが無いと言い、私とアルバを不思議そうに見つめた。


《こりゃーどうなっているんだ。嘘をついてる感じには見えないが、昨日の坊やは絶対あいつだぜ》


《えぇ…町のごろつき達も居なくなってます。きっとメデルカが何かしたんだと思いますが、町全体の人がここ数日の記憶が無いなんて…》


《くそ~。フォルスこれからどうする?証人が居ないとなると厳しいぜ》


《えぇ…取り敢えず、私は一度家に戻って父に相談して見ます、出来れば貴方にも来て頂きたいのですが?》


《辺り前だ、あいつの顔を殴るまで諦めてたまるか!!》


《では、急ぎましょう。彼が何かしら対策を打って来る前にどうにかしないと…》




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ