ヒロキ・ヒイラギの植物図鑑 第34部
「キュアアロエ」★☆☆☆☆
森でもよく見かける一般的なアロエだ。栽培も簡単で町や村でもよく栽培されている。
アロエといえば生薬として知られているがこのキュアアロエは飛びきりだ。
その樹液は傷口を優しく保護してくれるし食べれば胃もたれにも効く、一種の鎮痛成分も確認されている。
その上に砂漠や雪原地帯であろうと生きることができる。流石にジライソウほど生命力は高くないが強い生物だ。
「ドログレープ」★★★★☆
ライナスから聞いた話だ。エアリーが”食べると体が透明”になるブドウの実を開発中とのことだ。
仕組みとしては品種改良の末に生まれたブドウを食べることで特殊な汗をかくわけだ。
この汗はドログレープの影響で特殊なものになっており気化しやすい。そしてその水蒸気は体の周囲に漂い続け光を屈折して姿を見えなくさせるのだ。
問題はこの汗がせいぜい20分位しか続かないこと、そして衝撃や攻撃を受けると水蒸気が乱れて透明を保てなくなる。その他にも森や茂みの中では帰って目立ってしまったり渋すぎてとてもじゃないが食べられたものじゃなかったり渋かったり渋かったりする。そのへんは今後の品種改良に期待か……って期待じゃない!こんなの生まれたら戦争が余計に面倒になるに決まっている!
「ニクニンニク」★☆☆☆☆
ニンニクの一種、そのクセに柔らかく鶏肉に似た感触がある。表面には独特な油分が染み出しているので肌触りも羽を剥いだ生肉みたいだ。
ただ匂いはニンニクそのものである。さしずめ鶏肉のニンニク漬けか……?
しかし味まで鶏肉とは言えない、ニンニクとも言えない……腐った卵の味である。腐ってなくてもそんな感じ……しかも非常に油っぽいので食べたらお腹を壊す。毒はないので死ぬことはないが食べたらしばらくトイレから出られないだろう……食べないこと。
感触は肉なのでニクニンニクの中にトマトケチャップでも入れてお腹に仕込ませておけば戦場で相手を翻弄させることができる……かもしれない。体臭は酷いことになるのはご愛嬌。




