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ウィルの書面

クレイン司令、あなたがもし父を許せないのであれば私はそれを応援しましょう。父はフォイップを愛している、それは確かですが少し……いや大きくそれは歪んだ愛情です。

 エアリーから拉致した人間での人体実験、オレクスを発見した兵士を監禁して情報統制……そして何よりもあの死の種です。父が国を守ると作り出したものですが研究中にキオラで事故が起こってしまった。父の愛はわかりますがこのままでは敵味方滅びてしまうと思うと私はそんな不安に夜も眠れません。だから父から権力を取り上げても構いません、私も権力は要りません、エアリーと同じように民主化しましょう。

 もしあなたがあの兵木を使うのであれば止めはしません、しかし兵木の情報はエアリーにも流れているとの情報があります。フォイップで死の種を使えばエアリーも使い始めるでしょう、そうなれば結局この戦争は平行線です。

 この状況になったとき戦争がどのような方向に行くのか?予想されるのは死の種の打ち合いになってユードラ半島が終わりになるかもしくは互いに種を落とさず硬直状態になるかのどちらかです。しかしどちらも望まない結果になるのは明らかです。

 しかしこの状況になっても戦争に勝つ方法が2つあります。一つは死の種より強力な兵木を手に入れること、これは死の土地にある女神の花を手に入れることです。死の種を作る際に使用する“神の枝”の樹液を使えばあの毒沼の中でも進むことが出来るでしょう。

 もう一つは神の枝を手に入れることです。これで敵国の死の種を無力化できるでしょう。しかし手に入れるには大鳥でさえ到達できないような高度まで飛ぶ必要があります。神の枝も女神の花同様に上空を移動していますが……上空から雨のように降ってくる樹液をサカサゴボを使って正確に予測している貴方なら位置を探ることは容易でしょう。どちらの方法を取るかは貴方に任せます。

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