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ヒロキ・ヒイラギの報告書

1928光11水3日に実施のキオラにおける調査について

報告者:ヒロキ・ヒイラギ


 この報告書は1928光11水3日に行われたフォイップ王国フレディ砂漠に存在するキオラで行われた調査である。この調査における調査隊メンバーは以下の通りである。


・ローサ・ブロート

・ミリア・バーン

・ヒロキ・ヒイラギ


キオラは5年前に起こった事件以降無人の街となっている。何らかの要因で薬品工場のガスタンクが爆発、薬品工場に引火した。薬品工場には様々な薬品が置かれておりそれらが火に炙られた事で化学反応が起きて有毒ガスが発生した。その有毒ガスはキオラの街人を一夜にして葬り去ったというのだ。しかしいざキオラに来てみると不自然な点が多いこととなった。以下がキオラで感じられた不自然な点である。


・爆発したにしてはガスタンク周囲に焦げ跡が一切ない

・街には植物由来の家具が消えており死体もまた消えている


このことに関して考えるものはキオラの事件に爆発が関係していないことである。しかしガス爆発は起こっていないが街の状況を見る限り毒ガスは発生したと考えられる。では毒ガスは一体どこから発生したのか?残念ながらその件は闇の中だがその闇を照らすものも見つかった。

 例のガスタンクだったのだがその跡地の地下に隠し通路を発見した。爆発の危険性のあるガスタンクの真下に可動式の床を置くとは考えにくいのでこのガスタンクはダミーだった可能性がある。その隠し通路の先であるが残念ながら行き止まりだった。この南向きに伸びるその僅か5mの通路は石のシャッターによって閉じられていたのだ。その石を砕くなどすれば先に進めるのかもしれないがこのシャッターは人為的ではなく木材ストッパーが腐ることによって自動的に下ろされる仕組みになっておりその為に不用意に開けるのは例の毒ガスを漏らす結果になる可能性があるので要注意、調査の続行は不可能と判断し帰投した。ある程度掴むことはできたが毒ガスの正体は掴めぬままだった。

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