ヒロキ・ヒイラギの植物図鑑 第3部
「女神の花」★★★★★
”三種の神木”の神話に登場する伝説上の植物の一つ。女神が世界を殺すために姿を変えたとされている。女神の花から放たれる瘴気は瞬く間に世界に死を広げたとされる恐ろしい植物。
ただの作り話かと思われていたがこの私、ヒロキ・ヒイラギが”死の土地”を遠方から望遠調査を行ったところ死の土地に植物が1つ生えていることが確認された。死の土地とはユードラ半島南部に広がる毒沼である。ユードラ半島の先端周辺は海も含めてこの毒沼の影響であらゆる動植物は生きていられない。そんな毒沼にただ一つ生きている植物、これが女神の花なのかは更なる調査が必要である。
「神の枝」★★★★★
”三種の神木”の神話に登場する伝説上の植物の一つ。神が女神の暴走を止めるために自らの姿を変えたとされている。この枝が女神の花の雌しべに突き刺さったところ花は砕け散ったという。
女神の花存在の可能性が出てきたため、もしかすると神の枝の存在も有り得るのかもしれない。最も今から探せと言われたってどこ探せばいいのかわからないし見つけたところでどうなるかわからないのだが……
「世界の種」★★★★★
”三種の神木”の神話に登場する伝説上の植物の一つ。神と女神が交わった結果、生まれた子供でその種が世界となったとされる。神様と女神の間の子が種というのもぶっ飛んだ話だが神話はそんなものである。
女神の花が実在する可能性が出てきたが世界の種は実在しないだろう。何故なら存在したとしてもそれはこの世界そのものだからである。逆に言えば私たちが今立っているこの大地こそが世界の種の表面だと言える。