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ヒロキ・ヒイラギの植物図鑑 第21部

「クサデンワ」★★★★☆


 品種改良や植物どうしの配合によって生まれたツタ系植物、私がボルーキ大学に入学した時、教授がこの植物を開発していて僕もそれを手伝った。

 このクサデンワはツタの先が丸い球体になっている。この部分に向かって声を発すると音がツタを伝い(洒落ではない)枝分かれした根っこの先端にあるのコップ状の根っこから声が届く仕組みになっている。つまり自分の声を離れたところに届けることができるのだ。

 しかし声は一方通行でしか届けることができないしツタを張り巡らせる必要があるため届ける範囲に限界がある。特許はとったが現状実用化に至っていない。だが船の内部など限られた範囲であれば便利らしく戦艦アクエリアスに採用された。この為に急遽クサデンワを配合し直して育てる身になった僕の見にもなって欲しい。今後の課題としてはツタを介さなくても声を届けるようにする事、一方通行ではなく互いに会話できるようにする事である。量産も可能にしなければ……




「カチパチ」★☆☆☆☆


 ユードラ半島全域で見ることができる植物、燃えやすいため暖炉や調理の際の薪として広く使われており生活にも馴染み深い植物だ。

 日常生活に使われるカチパチは管理しやすく燃えやすいように手で握れるようなサイズの枝や幹が使われる。よく勘違いされやすいがこのカチパチは品種改良によるもので野生の個体はかなり大きくウィッチ空洞にあるものは幹の周囲10mを超えるものも多い。

 燃えやすいが結構丈夫でありウィッチ空洞では長年の歳月を掛けているとは言え地面を地層ごと持ち上げてしまっている。遠くから見るとサンドイッチみたいで実際周囲のレストランではサンドイッチが振舞われている。

 低温や加湿にも強く水に浸したり冷凍庫に保存したカチパチでも火を付けると燃え上がる。薪としてこれ以上優秀なものは無いだろう……しかし燃焼効率は下がるので保存する時にはなるべく低温多湿を避けるべきである。また燃えやすいという都合上、火の気の多い場所での保管にも注意、便利だからといってかまどの近くや着火剤であるチャカの枝の周囲に保管してはならない。

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