ヒロキ・ヒイラギの植物図鑑 第11部
「サカサゴボ」★★★★☆
ユードラ半島南部に生息する植物、高さは40cm程、見た目は白色の柔らかい茎にひげが生えたような姿をしており大根が地中か生えているように見える。
非常に希少な植物であり探すことはとても難しい。私も昔、研究のために探したことがあるのだがパキーラ地区を3日がかりで探してようやく見つけた。
ようやく見つけたサカサゴボからわかったこと、それは根がとても長いという事だ。サカサゴボの根が長いことは知られていたが予想以上に長い、途中で根を切断するしかサカサゴボを持って帰る方法がなかった。
噂によればサカサゴボの根は1km以上あるらしいが根の長さを図ったという記録はない。何せ珍しい植物なので……
ユードラ半島南部は少なからず死の土地の毒素の影響を受けており死の土地の中心に近づくほど毒が強い、しかしサカサゴボは毒にそれなりの耐性があるらしく死の土地に片足突っ込んだような場所でも生えていたという情報がある。
それ故に死の土地の毒に対する抗体があると思われており一時は研究されていたが結局何もわからなかった。栽培方法、刈り取った後の延命方法も不明でありその希少性も相まって研究がまったくと言っても進んでいない。
現状は希少性の割に合う有用性が見つかっていない。




