第八話
亮に何かされるたびに心臓が止まりそう・・いや、早くなる。なんで?
やっぱり、私にそういう経験がないから?
だとしたら、佐々木くんでもドキドキするのかな・・
「ねえ!佐々木くん!」
「なに?」
いちかばちか・・
「手。繋ぎたいんだけど!」
「・・・なに(笑)どうしたの?」
「あ、いや、その、や、やっぱり何でもない!気にしないで!」
やっちゃった!
やっぱり裕也に頼めばよかった!
「ふふっ佐藤さんってやっぱり面白いね!はい。」
佐々木くんが手を握ってくれた。
ドキッ
あ、やっぱり。
私ってなんて男好きなの!
誰にでもドキドキするんだね。
ん?
う~ん。
佐々木くんもドキッとしたけど、なんか違う・・
う~ん?
未解決??
「あ、ありがと。佐々木くん。もういいよ。私の実験に手伝ってくれてありがと。」
「なに?実験台にされてたの?俺。」
うわぁ。
この人こんな風に笑うんだ。
笑ったとこ初めて見たよ。可愛い。
「どした?」
はっ
「ごごごごめん!見とれてしまっていた。佐々木くんがあまりにも可愛い笑顔するもんですから。」
テンパってすごい喋り方になっちゃった!!
「ははっ。本当佐藤さん面白い!佐藤さんと実行委員でよかった!」
「そんなそんな・・仕事面では今後かなりご迷惑かけてしまうと思います。」
佐々木くんとこんなに喋ったの初めてなのに、やっちゃった~。こんなんがパートナーなんて嫌だよね・・
頑張って会議聞いとこう。