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はじめて。  作者: ハズキ
8/10

第七話


夏休みは、楽しみにしていた分すごく早かった。


もちろん、夏休みはすみれ達と遊んだりするのがほとんどだったけど。


大きいイベントは花火大会だけだったかなぁ。私は海もプールも行きたいって行ったんだけど。のってくれたのは亮だけだったし、すみれも裕也も泳ぐのが苦手だ、とか何とか言ってきた。


もちろん亮と2人で行くなんて事には、絶対にしちゃだめだから、結局行けずじまいだったけど。



二学期が始まって、私達の学校は文化祭に向けて追われるそう。


勉強そっちのけでいいのかよって言いたい気分。


だって、私、じゃんけんで負けて文化祭実行委員に選ばれちゃった。

憂鬱で仕方ない。

相手は私と同じでじゃんけんで負けて佐々木くん。


皆がわいわい楽しそうに放課後準備してる中、私と佐々木くんは会議に出席するんだもんなぁ。ついてないよ。





「すみれ~。今日から、毎日会議。」


もう来週と迫った文化祭。

つめていかなければいけないことが沢山。



「瀬奈、頑張って!うちらは教室で準備しとくからさ!」


すみれが親指を立てる。



「うう・・・ずるい・・」



「せ~な。寂しいんだろ?」


亮は花火大会の時から、前より一層ちょっかいをかけてくるようになった。


「すみれと裕也と私も準備したい~」



「な!俺はよ!俺!」


「いらない!」


「こ、こいつ~。」


亮は馬鹿だ。すぐにちょけるし、私のノリにもすぐ乗ってくれる。そしてすぐに私のほっぺたをひっぱる。


「ひ、ひひゃい~」


「おいおい、亮その辺にしとけよ。」



その点、裕也はというと・・二学期になってからか、中学の時と変わって、おとなしい感じ。なんか、慣れない。



「佐々木!こいつよろしく。」


亮が手を掴む。ドキドキ。

まただ。また、ドキドキする。

なんでだろう?



「じゃあ、委員会いこっか?佐藤さん。」


「佐藤って誰よ。」


「お前だろ!」


亮がほっぺたをひっぱる。


・・・嬉しい。


佐藤は、私の苗字だ。


「いってきます・・」



私と佐々木くんは教室を後にした。






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