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はじめて。  作者: ハズキ
3/10

第二話

ガラ


教室に入るとグループはちらほらできていた。私達はドアの前で立ち止まっていた。


「どうしたの?瀬奈。」


「裕也がいる!え?なんで!」



思わず走ってしまった。


「お~瀬奈!久しぶり~卒業式以来じゃん。


「えっちょっと待って。意味わかんない!なんで?裕也ここ受けないって言ってたじゃん。」


「まぁ驚かせようかなってさ。」


裕也は中学の時にずっと仲良かった男友達。私は男女共に友達は多い方だったけど、

その中でも裕也とは一緒にバカばっかりしてきた。卒業式に別れたきり、特に理由もないけど、お互い連絡をとっていなかった。


「え?瀬奈知らなかったの?」


「すみれ!知ってたの?私だけ?知らなかったの。やだ~。裕也のばか!」


「ごめんて!ごめん!」


私達は笑い合った。

久しぶりの中学の感じ。

昔に戻ったみたいで。



その時頭をポンポンと叩かれた。



バッ



「だ、だれ。あなた!」


「クラスメイト。俺、亮。よろしく。せ~なっ」


「え、あ、うん。」


「俺と小学校同じだったやつ~!面白いやつだから。」


「あ!裕也の友達か!おっけ~おっけ~。よろしくね~。」



ガラ


「席つけー。点呼するぞー。」


そこで担任の先生らしき人が教室に入ってきた。

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