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ドレッドとアレン

茂みから覗いてたところを見つかってしまいすぐに男たちに取り囲まれる。

大失態。ビアンカが騒ぎ出すから。

これでは陰ながら見守ると言う崇高な理念から逸脱してしまう。


「あれ? マリオネッタ? どうしたんだいこそこそ隠れて? 」

ドレッドが半裸を晒す。ああ見てはいけません。お嬢様がそのようなものを……

でも毎日見てるからいいのか。

「お邪魔になってはと思いここで見守っていたんです」

「ははは! マリオネッタらしいな。でも驚いたよ。敵かと思ったぞ」

やはり警戒させてしまったみたい。こんな大ごとにはしたくなかった。

ビアンカが余計な気を回すから。騒ぎ立てるから。

実際のところは私のせい。どうせそうなんでしょうね。


「どうだい。今日も触って行くか? 」

時間がある時は体と言うか傷を触らせてもらっている。さすがに舐めはしない。

私はそこまで変態じゃない。ごくごく一般的なお嬢様。

思いを封印して見回りに専念している。


「でも…… 」

「遠慮するなよ。マリオネッタらしくないぞ。ははは! 」

豪快に笑うドレッド。本当に裏表のない人。それでいて紳士だから。

誰かさんに見習って欲しいぐらい。

「でしたらこのビアンカに触らせてあげて」

唐突に気を回す。たぶんビアンカも憧れてるはず。

これはエラになった私からのお祝い。思いを受け取って欲しい。

「しかしお嬢様…… 私はメイドでしかも職務中。そのような破廉恥な真似……」

なぜか断ろうとするビアンカ。またとない機会だと言うのに。

本当にそれでいいの? あの誰もが憧れるドレッドなのよ?

 

「うーん? ビアンカって言うんだ? かわいいね。いいよ好きに触って」

さすがはドレッド。人間ができてる。憧れの的ですからね。

お世辞もうまいし女性の扱いも慣れてる。

「でもお嬢様…… 」

恥ずかしがるビアンカ。これはドレッドも嬉しいか? 

「ドレッドはほら格好いいからさ。今だけだよ」

「そうか? 逞しいか? 」

「うんうん。逞しくて格好いい」

ドレッドは子供っぽいところがあり格好いいをそのまま受け取ってしまう。

そこが堪らないと人気が高まっている。


ビアンカは遠慮気味。仕方ないので代わることに。

「どれどれ…… うんやっぱり痛々しいねその傷」

大きく縦に入った胸の傷を触れる。そして上下に荒っぽく。

勢いよく下半身までやってしまいドレッドが堪らずに逃げる。

「どうしたのドレッド? 」

「傷はいいから下を触れるな! 」

「ごめんごめん。私たちの仲でしょう? ほらビアンカも真似して」

自然に触れ合わせる。

「お嬢様! いや! 」

そう言って逃げてしまう。

せっかくのチャンスを潰すとは情けない。

でも仕方ないか。男の人の肌に触れるなんて初めての経験でしょう。


「ごめんドレッド。もう行くね」

追いかけようとしたところで待ったがかかる。

「マリオネッタ! アレンが用があるからっていつものところで待ってると」

「アレンが? 」

「伝えたからな! 」

ドレッドは男らしかった。そして格好よかった。もっと触っていたかった。

でもそう言う訳にも行きません。ビアンカを捕まえアレンのところへ。


アレンは軽い男。幼い頃から私のことが好きで常に結婚しようと言う子だった。

でも大きくなるにつれて浮気を繰り返した。だからもう口も利いてない。

悪い人じゃないけれど見ると無性に腹が立つ困った存在。


「アレン様が何ですかね? 」

「さあ。それより見回りを続けましょう」

アレン…… いつも軽くて明るい男が伝言を頼んだと言うことは真面目な話。

しかも恐らく決していいことじゃない。大体分かるけど。


「お姉ちゃん! 一緒に泳ごうよ! 」

見回りを続けるとすぐに見つかってしまう。

毎日だからそれなりの関係を築いていて警戒されることもない。

私がマリオネッタお嬢様だと知らない。知ってもよく分かってない幼い子たち。

だからつい心配にもなる。あんな小さな子供たちがこんな朝から。


「はいはーい。呼ばれちゃった。あなたも一緒にどう? 」

「冗談ですよねお嬢様? 裸を晒すのはご法度ではありませんか? 」

そうビアンカはメイドなので当然そう。でも私はお嬢様なので問題ない。

「だったらそこにいて。泳いでくるから」

たまには一緒に泳ぐのも悪くない。前回も泳ごうとしたけれど邪魔が入って失敗。

約束を守るのも信頼関係を築く上で大切なこと。


「お待ちください! それは認められません! お嬢様! 」

「固いこと言わない。 一緒に泳いでこそでしょう? 」

もっともらしいことを言って煙に巻く。

ビアンカは真面目だから私の出任せも考えて混乱してしまう。


「はあ…… はあ? 」

「だからスキンシップ! 」

「しかしスト様に固く申し付けられてます」

「いいのいいの。あんなの気にしない。私はお嬢様なのですよ?

命令は絶対ではありませんかビアンカ? 」

「しかしスト様が…… おやめくださいお嬢様! 」

「もうここまで来たら最後までやらせて」

そう言って服を脱ぐ。ドレスを汚さないように預かってもらう。


濡れないように靴とソックスを置き軽くなったら準備完了。

最後に残りをまとめて脱いでお終い。


                続く

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