仕事終わり?
後半は5人面接して終わりだ。廊下を通りながらそう伝えられた。おいてある自販機で、水を買う。
外には待機している人が座っている。それを横目に部屋へ入る。
後半の面接がスタートした。前半と同じく質疑応答をする。これといって気になった点はない。
「どうだった?」
京と一緒にエレベーターの前にある自販機のまえで話をした。
「俺が判断を下すわけじゃなく、見て判断していいか悪いかを言うだけなんだが、
にしても意欲的というかなんというか、そういったものが感じられないな。」
「そうか、普段使う分には問題なさそうか?」
「まあいいんじゃないか?入れて伸ばすかはこの会社しだいだろ?」
「そりゃそうか。」
「原石っていう意味では今のところいなさそうだけどな。」
「昼飯でも行くか?」
「帰りたいんだが?」
「そういわずに付き合えよぉ」
「へいへい」
そういわれて外に出る。先ほどの補佐の人が車で待機している。
「まるでドラマとかに出てくる社長のそれだね、」
「一応社長なんですけど?」
「だれが」
「俺」
そういやこいつ社長だったな。ははーと言って頭を下げる、やめろよと笑いながら受け流す京。
「社長、目的地はどうしましょう。」
「ああ、この住所にお願い。」
「わかりました。」
そういって車に乗り込む。まるでお偉いさんみたいで、少し優越感に浸っていた。
「どうぞ、こちらへ。」
京がふざけて扉を開けて上座に誘導しようとする。
「お前、わかってやってるな?」
俺は今日の尻を軽く来ずいて車に乗せ後に乗り込む。
「まあ今日はお手伝いで来てもらったわけだが、途中でお前の仕事の内容が分からないといっていたな?」
「却下」
「まあそういうな、そうだな簡単に説明すると人材育成所だな。」
「はあ?」
「お前の力が振るえる場所な気がするけどどうだ?」
「却下」
「雅クゥーン」
こいつ最近しつこいな前にはそんなに誘われなかったが、何か理由があるのか?
「何を焦っている?」
「焦ってはいない、ただ。ここ最近、原石を掘り出せなくてね。」
「大丈夫だ。自信を持て、お前は見る目がある。以上」
「まあその話はあとだ、ついたぞ」
といって扉を開ける。学生自体から通っていた蕎麦屋だ。
「昼飯っつったらこういう場所でたべる、ちょっとあこがれたんだよねぇ。」
京がそういいながら店に入っていく
「ありがとな」
「いえ」
そういって車を後にした。