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仕事

京から仕事内容を受け取る。簡単な仕事だ。新しい働き手を見つけるために面接をするということだ

俺、京、補佐が数名。まあただ座っていればいいといわれたが、まあいいとりあえず座っておこう。

面接会場に入る、長テーブル、パイプ椅子よく見た光景だな。とりあえず端に座ろうとした、

「いやお前が真ん中だよ。雅が面接するんだよ、マニュアル通りでいいからさ。」

何を言ってんだこいつ、行き成り他人が来て補佐の人たちもいい気がしないだろう。

「どうぞ。」

補佐の方にそういわれ、ひかれた椅子に座ろうとする。補佐の顔に目をやる。とくに変化はない。

「そんな軟な人間、ここにはいないぜ?」

なぜおれをここに呼んだかわからない。こいつのほうがよっぽど、向いてるだろ。

「で、どれぐらいで始めるんだ?」

「あと30分くらいだな」

マニュアルに手を取る。なんてことない。年齢、もともとの経験、自身の能力。そんなところか。

「飲み物かってきていいか?」

「いや買ってくるよ、なにがいい。」

「じゃあ甘いコーヒーくれ。」


補佐の人たちが驚いた表情している。なぜだ?

とりあえず京が外に出た、俺、補佐の二人になった。

「なんで驚いた顔をしたんだ?」

「いえ、社長が自ら下手にでるのが珍しくて。」

「そうですね。帝王みたいなお方ですから。」

そうか。いろいろと頑張ってるみたいだな。まあ今度聞いてみるか。

京が帰ってきた。外に人の気配がする。そろそろか、

「はじめようか。」

「はい!」

京の雰囲気がかわった。これが彼らが恐れる理由か。コーヒーを受け取りながらそう思う。


一人目が入ってきた、質疑応答をする。機械的にこなす。といっても一人あたり15分程度はかかる。

五人目が終わったあたりで小休止するという。他に待ってる人は後からになる。

「まあ待ち時間もテストのうちってことで。」

なんともまあ自由人になったものだ、たばこが吸いたいだけだろうに、

たばこを吸いに京と一緒に喫煙所までいく。喫煙者は肩身が狭いものだ。

「どうだった?」

「一人目はいい、二人、三人目はだめ、四人目は保留、五人目はだめ。」

「なるほど。それはなぜだ?」

「俺はお前の仕事について何も知らない。だから外見と誠意と後、その人がもつ野望みたいなものを見ている。」

腕組をしている京を見て続ける。

「仕事っていうのは、野望みたいな、そうだな例えばエリート街道まっしぐらの人間が、

大企業に勤めるとする。会社に入って、入る前でもいい。俺はこの会社で上を目指す、まあ具体的ではないが。

そういった野望的な活動力、エネルギーとでもいうのか?そういったものを少なからず持ってるやつ、

後はそれを継続できそうなやつ。そういった目で見る。

野望の一つも抱けないやつは仕事をすると、すぐ歯車になっちまう。まあたいていが歯車なわけだが。

歯車も歯車で必要だ。だが歯車なりのプライドみたいなものを持てるやつも少ない。

まあ要は情熱を持っているかどうかで俺はみるかな」


そう仕事は情熱や野望を持たなくなった時点で、生きるために仕方のないこと、へ変貌する。

きれいごとかもしれないがそういった仕事をするのは何かが違うと思っている。

まあその仕事をしたくないがために今の生活をしているわけだが。


「引き続き頼むよ、雅クン~」

「気持ち悪いなお前」


たばこを吸い終えて会場に戻る、なんとも暑い廊下を通って。

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