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反撃と奥の手
「ん?」
「どうした?」
「いや茂みの方が….」
「多分鹿かなにかだろう。それより早くここから撤収しないと。チャチャっと終わらそう」
「終わるのはお前らだ」
振り返ろうとした敵兵のその首は勢いよく飛んでいった
俺には奥の手がある
感化の術と感知の術
感知の術は、相手に単純にかなり気づかれづらくなり、そして自身の周りのあらゆる動きを感じ取ってしまう術だ
まさに不意をつくための逆転の能力
だが、この能力があるからと言って、ロウオウ砦に一緒に攻略しに向かっていっていたら到底間に合わなかった
自分の保身がこんな形で役に立つなんて…
「凄まじい戦果です!レガル様!武の極地を極めるとあそこまで気付かれずに近づけるのですね…!」
ええいやけくそだ
「ああ、そうだ。無事に帰れたなら皆に稽古をつけてやる」
「光栄の極み!!必ず戦果を上げて生きて帰ります!!」
そうだ、今は無闇に戦士たちの士気は下げさせない
このまま集結しようとしている隊は全て封じ込めてやる…!
そのあとは、今まで敵だった彼らを信じるしかない。なんともまあ皮肉だけど
でもまあ、あがいてやるさ…!!




