自分対自分
今はとにかく戦力を割かず、敵の弱い部分を叩き、最短で頭の敵を討つ
出来ないことじゃない、元は自分で立てた作戦だ。詰めが甘い部分も熟知してるし、歴史上の穴も学習済みだ
「皆の者!!今から狙うはロウオウ砦!!一気に打ち破る!!ここから先は時間との勝負!!ついて来れる者だけでもついて来い!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
おぉ、相変わらず俺の霊能力ってやつの感化の力はすごいなあ。まあそれでも砦を落としたら3割生き残るか…
大将首を取れるかの確率は五分もないんだけど…
-数時間後-
ロウオウ砦付近テント
「レガル様!!」
「報告か」
「はっ!」
まずは一時報告…この段階で兵力を3割下回ってたら、いよいよ身の安全を考えにゃ
「ロウオウ砦、落ちました!!」
ん?
「そうか…」
いやいや待て待て待て
「…落ちたか…」
動揺を見せるな、俺、動揺を見せるな
「残存兵力はおよそ7割!!兵の士気も更に高まっております!!」
あーーー、ものすごい、好展開……いや嬉しい誤算なんだけどね。なんだろう、なんだろう…
「………信頼している同士に告ぐ、このまま相手の態勢が整う前に大将を討ってこいと伝えてくれ。」
「くれぐれもザーグレンだけは生かして捕えるようにとも忘れずにな」
「はっ!!!一言一句違えず伝えて参ります!!!」
実際回りくどい方法だ
かなりの遠回りとはいえ落とせる確率の高いロウオウ砦は、敵の本拠地よりかなり遠い
だからこそはっきり言って補給線は用意していないし、天然の要塞といっても、過言ではない道のりを超えた先に本拠地があることを考えれば想定の倍以上の兵力が残ったのはかなりありがたいことかもしれない。
だが、ほぼ捨て身の作戦。
立て直しはきかない
如何に犠牲を強かず、勝つかと戦ってきた戦いとは真逆だ
……自分対自分がこれだけキツイとはなあ
勝てなかった時の逃げる算段だけは付けとくか。
これは決して薄情な決断ではないぞ、俺
ここで俺が死んだら、それこそここで散っていった命に申し訳が立たないからな




