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後編 ギャー!

  

「ギャー!」

 やっぱり今日も、あの男が帰ってきた!

 いつものように、気持ち悪い顔を近づけて、頬ずりしてくる。

「ギャー! ギャー!」

 か弱い女性の身では、必死になって抵抗しても無意味だった。

 ただし、かろうじて貞操だけは守られている。私は『女性』として扱われていないからだ。

 どうやら、この監禁男は、私のことをペットの猫か何かだと思っているらしい。

 猫じゃない! 私は猫じゃなくて、人間なのに……!





(「玄関あけたら0分でニャー」完)

   

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