第一章2 『優しきお告げ』
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町の内部は夜でもそこまで騒がしくなく、どちらかというとおっとりした感じの綺麗な雰囲気だ。
フォリアちゃんとの同棲生活にはピッタリだね!
早速フォリアちゃん宅兼魔法図書館に着いた。
先ほど話していて分かったのだが、どうやらフォリアちゃんはギルドのクエストの一環で薬草を採集していたらしい。
「着きましたよ」
どれだけ大きくても大丈夫なように構えていたが想像以上に広く大きい。そこら辺のドラゴンなら裕に入れれそう。まあドラゴンなんて見たこと無いけどね。
「大きいですね……」
「図体が大きいだけでまだまだ本の収納スペースは多いですけどね」
「そんなことないですよ。のびしろがあることは立派です。謙遜は駄目ですよ」
「確かに」
クスリと笑ってくれる。大分距離感が分かってきた。
「さて、入りましょう。一先ずご飯ですね。部屋に案内しますので、中で寛いでください」
「いいんですか?身寄りも分からない男なんて招いて」
「いいのですよ、あなたが悪人でないことぐらい直ぐに理解できます」
「ありがとうございます。何か手伝えることがあればなんなりと」
――そうして連れてこられた部屋はまあ、予想通り広い。一人部屋にしては馬鹿げている。十五畳近くはある。
ご飯を食べて、お風呂に入って、そうしたらこの身を調べるか。
正直、まだまだ見たくないという気持ちが大きい。出来るなら、見たくはない。でも、見なくてはならない。
何故なら、生きていけないからだ。それに、肉体が明らかな変化をもたらしているのが、はっきりと分かる。それを有効的に利用すれば当然儲かるだろう。
何せ、一目見た限りでもああした宗教に関することみあったから、情報としてのカネとなる。
巡々している内に、フォリアがやって来た。いやー、嬉しいな。今には一旦忘れようか。
「ご飯の支度は出来ました。今日だけですよ」
「はい、感謝してます。いつか絶対にこの借りを返します」
今日だけですよ。なんて言いながらウインクしてくれる。サービス満天だな。しかも些か不器用っぽさを醸し出しているから点数高い。ていうかいつの間にか私服になってる。よき。
並べられたご飯はどれも普通だ。そうとしか表せれないような料理だ。
「まだまだ料理は練習中なんですっ」
「そうですか?充分美味しいですよ」
「珠に味見しに来てくださいね。いつでも出しますよ」
正妻ですね、ありがとうございます、と五十回ぐらい叫ぶ。
そんなかんやでお風呂もお借りし、約束の時はやって来た。
これは脳によこされた神からのお告げなのだが……。
使用方法
・「ステータス」と頭の中で言うだけで自分と相手のステータスが見れる。
・魔法に関する書籍を脳内にインストールしてある。読むのは可能だが、タイトルだけで敬遠してしまうがあるので注意が必要。
・魔法使いに適した肉体に改造してある。覚えれる種類(系統)の魔法は一種類のみだ。回復や能力変化系の魔法は例外だ。慎重に。
精々足掻くといい。
とのこと。結構優しいのな。
しかし一種類となると慎重に考えとかないとな。他は知識で賄えるような系統にするとか。
他にも気になったものがある。やはりステータスだ。一度見てみるか。
名前 ササキ 29歳 男性 レベル29
HP 100000/100000
MP 990001/990001
火力 30 魔力 50000000
防御 5000 特殊耐久 5000
素早さ 250 回避 20
うーん、偏りが大きい。MPと魔力に関しては頭が痛くなる。火力は握力っぽいな。弱い。
一先ず直ぐに死ぬような出来事はないだろうし、魔法についてはじっくり考えよう。
となると、次に考えるべき事項は先程のあれの知識だな。まずは初めに見た初心者用っぽい初級編を読もう。
おお、すんなり頭に入る。視界が綺麗で見やすさピカイチだ。
今夜は寝れないな。