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そして、いつ、カール公爵が来ても分かるように、王様の部屋の隣で、待っていた。丁度空き部屋になっていてたので、隠れていると、トントンと足音がしてきた。
(カール公爵ね)
バタンとドアが閉まる音がした。
(中に入ったわね)
外に出ると、カール公爵がしたり顔で立っていた。
「エリーゼさん、何の御用ですか?」
エリーゼは、廊下で冷や汗を流した。
「この手紙の筆跡、エリーゼさんだよね」
「は、はい」
「何を企てているのかな?」
「私は、平和を望んでいます」
「平和を望むね、まるで、私が、平和を害すことでもするかのように聞こえるのですが? 気のせいですか?」
カール公爵は、怖い顔をしていた。
(やばい、情報を持っている事が、ばれたかもしれない)
冷や汗がだくだく流れる。
「どこまで知っているんだ」
「何も知りません」
「口を割れ、さもないと、痛い思いをすることになるぞ」
アルーが剣を持って前に現れた。
「カール公爵、一体ここで何をしているんですか? エリーゼ様に手を出していないだろうな」
「見ない騎士だね、でも、エリーゼさん、気を付けなさい」
カール公爵は、不敵に笑っていなくなった。
「どうしよう、アルー、目を付けられたわ」
「あの男なら、エリーゼを殺してもおかしくない、気を付けろよ」
「うん」
エリーゼは、急に怖くなってきた。
『気をつけなさい』と言った時のカール公爵の顔を思い出して、汗が流れる。
「! 大丈夫か、エリーゼ」
エリーゼは、ふらついていた。
「ストレスで体がふらふらなんだな」
アルーは、エリーゼをお姫様抱っこして部屋に連れて行った。
(アルー……)
意識がもうろうとして、何が何だかわからなかった。




