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アントナイト~蟻ほどの騎士~  作者: 花言葉
カール公爵の反逆
26/33

 そして、いつ、カール公爵が来ても分かるように、王様の部屋の隣で、待っていた。丁度空き部屋になっていてたので、隠れていると、トントンと足音がしてきた。

(カール公爵ね)

 バタンとドアが閉まる音がした。

(中に入ったわね)

 外に出ると、カール公爵がしたり顔で立っていた。

「エリーゼさん、何の御用ですか?」

 エリーゼは、廊下で冷や汗を流した。

「この手紙の筆跡、エリーゼさんだよね」

「は、はい」

「何を企てているのかな?」

「私は、平和を望んでいます」

「平和を望むね、まるで、私が、平和を害すことでもするかのように聞こえるのですが? 気のせいですか?」

 カール公爵は、怖い顔をしていた。

(やばい、情報を持っている事が、ばれたかもしれない)

 冷や汗がだくだく流れる。

「どこまで知っているんだ」

「何も知りません」

「口を割れ、さもないと、痛い思いをすることになるぞ」

 アルーが剣を持って前に現れた。

「カール公爵、一体ここで何をしているんですか? エリーゼ様に手を出していないだろうな」

「見ない騎士だね、でも、エリーゼさん、気を付けなさい」

 カール公爵は、不敵に笑っていなくなった。

「どうしよう、アルー、目を付けられたわ」

「あの男なら、エリーゼを殺してもおかしくない、気を付けろよ」

「うん」

 エリーゼは、急に怖くなってきた。

『気をつけなさい』と言った時のカール公爵の顔を思い出して、汗が流れる。

「! 大丈夫か、エリーゼ」

 エリーゼは、ふらついていた。

「ストレスで体がふらふらなんだな」

 アルーは、エリーゼをお姫様抱っこして部屋に連れて行った。

(アルー……)

 意識がもうろうとして、何が何だかわからなかった。


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