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発症4日目

次の朝に看護師さんに笑顔で起こされました。

笑顔で


「ベットを移動したすね。」


といわれました。

私は移動しなければと思い動こうとしました。

看護師に停められました。


「じっとしてて下さいね。」


じっとした。

広い場所を移動。

デカイ自動ドアが開いて連れ出される。

部屋に連れてこられ。


「大丈夫ですよー。部屋に移りましたよ。無料のテレビもありますよ。」


と言われた。テレビ。何時も見てたと、ふっと思い出し付けて貰うが、話の内容が分からない。

何を話してるのか、笑うのか、怒るのか。

怒る姿が嫌になり消しました。

寝ました。暗くなり目を覚まして、小便に行きたくて慌てました。

どうすれば良いのか分かりません。

何かのボタンを押すは分かりましたが、何を押せば良いのか分かりません。

声を出しました。


「すみません!すみません!」


通りかかった看護師が来てくれました。

トイレに行きたいと言いましたが、

 

「オムツをしてますからそのまましても良いですよ。」


恥ずかしいと思った。

何がは分からないが、人前で小便をしてはいけないと思いました。


「尿瓶にしますか?」


私は頷き、下半身を出して尿瓶を当てて貰いました。でません。出したいのに出ないのです。

一人でしたいと言い、了承してもらうと、


「終わったら、これを押して下さい。来ますから。分かりました?」


と聞かれたので頷きました。

押すモノが分かると一安心しました。

これを押すのか。

少しなのか、かなりしてかは分かりませんが小便が出しました。

出たのでモノを押しました。

誰も来ませんでした。

何度も押しました。

すると看護師さんが来てくれました。

私を見た看護師さんは笑いながら言いました。


「これは、上に釦があるので、この釦を押して下さいね。」


はいと頷きました。

そうか、この上の釦を押すのか。

理解しました。


4日目が終わりました。


私は理解してませんでした。

この時も何を言っても、言ってる意味が分かってもらえない会話。名前も分からない。物も分からない。どこで何をしているのかも分からない。不安でした。目を潰れば意識がなくなりました。

寝るのは眠たいからとる動作ですが、意識が一瞬で無くなるのも寝るでしょうか。

そして、病名や病気も分からずにいました。


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