馬鹿と天才は紙一重!プロローグ
こんにちはtanitaniです!
全開で自分にはファンタジーは無理だと思い、王道学園モノに挑戦です。
更新は週一を目指します。
「おい!見ろよ」
「ん?誰だあれ?」
「なんだお前、知らないのか」
「そんな有名人なのか」
とある高校の入学式。
一人の男子生徒を指して、あちこちで噂話が立っていた。
「あいつ、この須藤高校の入試で史上初の満点を出したんだよ」
「まじか!俺なんて400点台だったぜ」
「それでもいい方だよ。平均点は300点前後らしいからな」
毎年、東○大学に多くの生徒を合格させている都内屈指の進学校である須藤高校の入学試験は難関であることが知られている。
5教科で1000点満点のテストで500点を超える者ですら一握りなのである。
丸眼鏡と茶髪がトレードマークの三嶋春一はその入試で満点をたたき出して見せたのだ。
「でもよ・・・なんであんな・・・」
「おい!それ以上言ったらだめだ」
「ほらよく言うだろ。馬鹿と天才は紙一重ってな」
「なるほど」
「ちょっと待ちなさい。あなた三嶋君ですね」
「僕になにか用事ですか?」
僕は入学式の会場である体育館に向かっていると、教師であろう女性に呼び止められた。
「用事も何も・・・!なんて格好しているんですか!?」
「え?格好?・・・って、あー!!!」
天才 三嶋春一は枕片手にパジャマ姿という格好で登校してしまっていた。
よろしければ、本編も一読あれ。