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第30話『魂の契約、クラウド同期されてた件』

婚姻制度バグ騒動で、ついに王の勅命が下りました。

レオンが任されたのは──なんと「魂の契約」を含む三大契約制度の改革責任者。

婚姻・労働・信仰を統合したクラウド管理システムは、軍師とは無縁のはずが……。

逃亡計画すらリアルタイム同期される、異世界SaaS地獄が始まります。

──気づいたら俺、婚姻制度の責任者になってた。


「いやいやいや、俺ただの軍師やったやろ!?」


抗議する間もなく、王の勅命で即デスク連行。 机の上には水晶端末と魔導書。 画面には、魔法式Excelが展開されていた。


セルB5:「結婚予定日」 セルF3:「逃亡計画案(港から出航)」 セルG7:「魂共鳴ログ(未処理)」 セルH2:「義理親契約(未確定)」


レオンは震えながら、逃亡用Excelを開いた。


「よし…港から出て、南の村で隠居や…」


その瞬間、画面にポップアップが表示された。


【逃亡は規定違反です(信仰バリア有)】


「は?」


部屋の外から鐘の音。 神殿の監視魔法が発動したらしい。


「俺の人生、完全にSaaS管理されとるやん…」

「逃亡計画、クラウド同期されてるってどういうことや…」

「感情で打刻する時代って、誰が望んだんや…」


そのとき、隣の部署から悲鳴が聞こえた。


「ちょっと待って! うちの部署、全員既婚扱いになってるんだけど!?」


「魂ログが勝手に婚姻契約に紐づいてる! 誰かログアウトして!!」


レオンは震えた。


「この制度、バグってるやん…」

「魂の契約、勝手に“社内婚”にされるとか地獄か…」


魔導書をめくると、さらに恐ろしい事実が記されていた。


【婚姻・労働・信仰の三大契約システムは統合されています】


「これ、魂のログが“勤怠”と“恋愛”と“信仰心”に分配されるってことやろ…」


「たまに意味不明なゲーム画面出るし…このシステム、絶対神様が遊んでるやろ…」


そこへ、セレスティアとリリアンが部屋に入ってくる。


「レオン様、手伝います」

「制度改革、私たちも関係者ですもの」


レオンは即座に拒否した。


「いや、これ下手に触ると爆発するやつや…」

「魂婚制度、今“感情波で再起動中”やぞ…」


セレスティアが水晶端末を覗き込む。


「この欄…“契約審査:神の承認待ち”って…」


リリアンが微笑む。


「つまり、神様が“誰と結婚するか”を審査してるってことですわね?」


セレスティアが一歩前に出る。


「レオン様の契約審査は、私が合格にします」


リリアンが即座に返す。


「その前に、私が全項目を満点にして差し上げますわ」


レオンは机に突っ伏した。


「俺、もう“神の承認フロー”に入ってるってことやろ…」

「これ、社畜時代の“稟議書ルート”よりタチ悪いやつや…」


──そして画面の右下に、謎のアイコンが浮かび上がった。


【契約審査:神の承認待ち】 (※将棋盤風アイコンが点滅中)


「…あ、なんか将棋盤っぽいアイコン出てきたぞ…?」


ざまぁ格言:


「逃げても無駄や。魂はクラウド管理されとる」

タイトル通りやけど…魂の契約までクラウド同期て、もう何のプライバシーもあらへんやん。

逃亡計画もセルに入力した瞬間、ポップアップでバレるとか社畜ホラーやでほんま。

セレスティアとリリアンも来よったけど、あの2人おったら“改革”どころか“火種”増える気しかしないわ。


ほんで“神の承認待ち”とか出てきたしな…次回はカブ将棋いう謎のカオスイベントが始まるで。

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