第27話『戦雲明け、嫁選抜戦が再開。逃げ道はどこにもなかった』
※ここから本編は「嫁選抜編」に突入します!
前回までの戦雲編から一転、ヒロインわちゃわちゃ&恋愛(?)戦場が本格スタート。
レオンの本当の地獄はここから…お楽しみください!
「戦雲明け、嫁選抜戦が再開。逃げ道はどこにもなかった」
戦雲が晴れた王都は、まるで春祭りのようだった。
石畳の大通りには色とりどりの旗がはためき、窓という窓には花飾り。
行列の先頭に立つ俺――レオン・シュヴァルトは、沿道の民衆から花束や果物を投げられ、笑顔で手を振るしかなかった。
(いや、戦争終わったばっかやのに、なんで俺が観光バスのガイド役みたいになっとんねん)
左右を見れば、戦雲編の功労者たち。
王女セレスティアは淡い青のドレスに身を包み、凛とした微笑み。
悪役令嬢リリアンは真紅のドレスで視線を挑発的に投げつけ、庶民代表ミーナはシンプルな白衣装に花冠をのせていた。
それぞれの衣装が光を反射して、群衆の歓声を浴びるたび、まるでヒロイン宣伝パレードである。
「英雄様、笑ってくださいな」
セレスティアが小声で囁く。
「そやけど、この状況で笑顔出せる人間は芸能人やろ」
「ふふ、軍師も芸能のうちですわ」
軽口を叩く余裕が戻ってきたのは、戦雲を越えたからだろう。
やがて王城前の広場に到着。
白亜の城壁にかかる王国旗が、風に大きくはためく。
群衆のざわめきが波のように広がる中、国王がゆっくりとバルコニーに姿を現した。
杖を掲げ、威厳たっぷりに一言。
「この英雄レオン・シュヴァルトにふさわしい花嫁を選ぶ、最終嫁選抜戦を──再開する!」
一瞬の沈黙、そして爆発する歓声。
宮廷貴族がどよめき、民衆が「レオン! レオン!」とコールを始める。
セレスティア、リリアン、ミーナが前に出て、華やかに一礼。
それだけで空気が舞台演出のように切り替わった。
(おいおい…戦場で上げた好感度、こういう形で跳ね返ってくるんか?)
宰相が巻物を広げ、競技内容を読み上げる。
第一戦:民衆の前で「婚約演舞」披露。
第二戦:市民奉仕チャレンジ。
最終戦:宮廷晩餐会での外交おもてなし。
(あかん…完全に逃げ道ふさがれとるやん。しかも全部外堀埋める系やん)
俺はそっと裏門に足を向ける。
だが、その瞬間――
「逃げるなんて許しません」
セレスティアが微笑みながら右腕を絡める。
「最後までお付き合いいただきますわ」
リリアンが反対側から腕を取った。
さらにミーナが後ろから背中を押す。
兵士まで「お戻りください、英雄殿」と出口をふさぐ。
(包囲殲滅戦って、こういう意味やったか…)
広場の歓声は止まらない。
俺は深くため息をつき、運命を受け入れるしかなかった。
――こうして、戦雲明けの王都で、俺の新たな戦いが始まった。
ざまぁ格言:
「戦場は勝てば終わる。婚活は勝っても地獄が続く」
いや〜読んでて「これ20話で見たような…」思た人、正解や。
戦雲編の前にも似たような嫁選抜修羅場あったけど、今回はスケールも包囲網も倍増やからな。
前は宮廷内の小競り合いやったけど、今回は国民総出で監視付きやで?
そら逃げ道なんか一つもあらへんわ。
作者的にも「これ被ってへんか…?」て投稿後に気づいたけど、まぁ二回目やからこそ笑える修羅場ってことで許してや。




